テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
王都セレンシーアイン 中央建築物 夜
「私とカオスが……………結婚………!?
……………ですか………?
どうしてそのような話に………。」
「お前とカオスが結婚すればカオスもウルゴスの関係者としてお前の同胞を探す目的に積極的に関わりやすくなる。
身内として妻になるお前の望みを一緒になって叶えさせてくれるだろう。」
「カオスなら………………結婚などせずとも共に同胞の捜索はしてもらえるとは思いますが………。
婚姻を利用してそのようにカオスに迫るのは…………。
それに急な話ですし直ぐには理解が追い付きませんよ…………。」
「アローネ=リムはカオスのことをどう思っている?
悪いやつではないだろ?
腕も立つ上に努力家で献身的でもある。
ここまで同行してきたからそれは知ってるだろ?
生涯の伴侶としては申し分無いやつだと思うぞ?」
「カオスのことは………そのような目で見たことは…………、
………カオスの内面性は私の理想のパートナーに近しくはありますけど………。
カオスも私のことをどう思っているかは分かりませんし………。」
「理想に近しいのであれば考えて見てもいいんじゃないか?
カオスも少なからずアローネ=リムのことはよく思ってる筈だぞ。」
「でも結婚となると………。」
「何か問題があるのか………?」
「………私はウルゴスの貴族としては………、
自分の意思で結婚を決めることなど出来る立場にありませんでしたから………。
私が私の一存だけで結婚など勝手に行ってもよいのでしょうか………?」
「………」
「私は幼いときからウルゴスを導いていくカタスのご兄弟の何方かととの婚姻を言い渡されてきました。
姉が義兄と結婚してからは私は絶対に王族以外の方と婚姻を結ぶことはあってはならないと難く年押しされてきて………。
それなのに家族の目が無いところで勝手なことは「アローネ=リム」…?」
「そのウルゴスの貴族や王族と言うのは仮に直ぐ探しだせたとしてお前は即結婚をするのか?」
「直ぐには結婚はしないとは思いますけど………。」
「ウルゴスの王族達を見つけ出してその後は王族達とどうするんだ?」
「………また他の同胞達を探すと思います………。」
「ではウルゴスの王族が復活したとしてウルゴスが復興するというのではないんだな?」
「探し出すにしても一人一人見つけていかなくてはなりませんから………。
臣下の方達も大勢いるでしょうし………。」
「それならなおのことカオスを身内に引き入れるべきだ。」
「………何故ですか?」
「手探りで同胞を探すのであれば王族が最初に見つかる可能性は高くはないだろ?
最初に見つけた同胞がお前と同じように他の同胞を共に探してくれるとは限らない。
この時代のマテオの民間の出だから俺には王族貴族と一般の者との軋轢が生じているのは身に染みている。
ウルゴスでも同様なのではないか?」
「………私達の時代でもそういう壁はありましたが………。」
「俺達は世界の半分を牛耳る組織を敵に回したんだ。
お前の目標には数々の険しい壁が立ちはだかっている。
それに立ち向かいつつ同胞を探すのであるなら強さとそれを手伝ってくれるような人材は必要な筈だぞ?
やはりカオスが打ってつけなのではないか?」
「………私のことはともかく貴方の方はどうなのですか?
私にカオスとの婚姻を進める前に貴方はミシガンとご結婚なさるおつもりなのですか?」
「俺か…?
俺は………………、
ミシガンの安全を確保しつつバルツィエと決着をつけてからミシガンが望むのなら結婚しようとは思う。」
「貴方はまだバルツィエと戦うと言うのですか?」
「当然だろう。
奴等をどうにかしないとミシガンやカオス達………、
ミストの村の連中も安全とは言えないんだ。
ダリントンの生き残りとして俺が生きている限り俺は………バルツィエと戦う。」
「彼等との戦いで貴方が倒れるようなことがあればカオスもミシガンも嘆きますよ?
嘆く以前に貴方を無謀な争いへ送り出したりもしない………。
必ず止める筈です。」
「止めはするだろうが止められても俺は戦わなければならない。
今の俺はダリントン隊の死んでいった仲間達とそれを応援していた家族や関係者達の希望を背負っているんだ。
ここで諦めてしまっては大勢の人達の期待を裏切る結果を残して全てが終わってしまう………。
その希望の光だけは潰えさせてしまってはならないんだ。」
「一人ででも戦うのですか?」
「一人ででもだ。」
「貴方が敗れたらミシガンはどうなるのですか?」
「ミシガンは………。」
「貴方が敗れた時、
ミシガンはまた一人になりますよ?
私にカオスを勧めるとなるとミシガンには他に誰が隣に居てあげるのですか?
貴方は御自分がいなくなった時のこととこれからいなくなる可能性のある未来を考えたことはあるのですか?」
「………」
「想定していなかったと言うのであるならそのような結論を出すのはお止めなさい。
貴方には貴方を大切に想ってくださる方々がいるのですから………。」
「………そうだな。
俺の考えが浅はかだった………。
すまない………………。」
「………もうこの話は止めましょう。
私達はまだ知り合ってから日が浅いですし深い話はまた今度と言うことで………。」
「また俺は下らないことを押し付けようとしていたな………。
タレス君とのことで失敗したというのに俺は………。」
「気に病むことはありませんよ。
貴方なりに私のことを思って仰って下さったことですし私もそこまで気を悪くはしてません。」
「………そうか。」
「カオスと旅立った日のことを思い出しますね………。
始めの頃は貴方と同じようにカオスとも衝突していたのですよ?」
「カオスと………?」
「カオスと貴方は私が女性だから守ろうとはしてくれますがちゃんと私の意見も聞いていただかないといけませんよ?
二人とも自分を犠牲にすることに厭いませんから後ろで見ている此方が申し訳なくなるのですから………。」
「…気を付けるようにしよう。
今夜のことは本当にすま「直ぐに謝るところも似ていますね。」………すまん。」
「貴方とカオスは本質的には近いとは思いますが貴方はカオスよりも少々………、
………大分不器用な人のようですしね。」
「………昔は言いたいことを言えない質だったが今度は逆に言いたいことを言い過ぎてしまうようになってしまったようだな。
俺の言ったことは適当に聞き流してくれていい………。」
「えぇ。
ですが参考として考慮すべきところもありましたのでそこだけは受け取っておきますよ。
私もまだまだ未熟者ですから。」
「俺のような若輩騎士の意見を参考にとってもらえると言うのならなによりだ。」
「お互いに問題が山積みのようですからね。
こういった話でも役立てなくては。」