テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 アローネとウインドラは夜話をすることになったが意見が衝突し険相な雰囲気になる前に話を打ち切ることにする。

 互いの仲を深めるにはまだまだ先が長く………。


アローネの焦り

王都セレンシーアイン 中央建築物 夜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふわぁ~~~あぁ…………。

 あれ?

 ウインドラ戻ってたの?」

 

 

 

「!

 ミシガン………。

 まだ起きてたのか?」

 

「だって………、

 ウインドラが素振りしにいくって言って出てったからまだ寝ないのかな?って………。」

 

「俺のことは気にせず先に寝ておけばいいものを………。」

 

「あれ?

 アローネさんも起きてたの?」

 

「私は………、

 寝付けなかったので風に当たりに行って戻って来てみたらお戻りになられたウインドラさんとお会いして………。」

 

「アローネ=リムとは少し話をしていたんだ。

 俺もシャワーを浴びて直ぐに寝る。

 お前ももう寝るんだ。」

 

「えぇ~!?

 せっかくウインドラが帰ってくるのを待ってたのに~!」

 

「俺の稽古を待ってても何もないだろう………。

 後はもう寝るだけなんだぞ?」

 

「うぅ………。

 分かったよ。

 じゃあもう寝よっか………。」

 

「そうしてくれ。

 では俺もシャワーを浴びてくる………。」スタスタ…

 

「そうだね………。」スタスタ…

 

「お休みなさい…………。

 ………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」ピタッ

 

 

「………?

 どうしたのウインドラ?

 シャワー浴びにいくんでしょ?」

 

「そうだが………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何故着いてくる………?」

 

 

 

「え?

 だって………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同じ部屋で今日は寝ようと思って……。

 ウインドラがどこの部屋に荷物置きに行くのかなって着いていってるだけだけど…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えッッッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブハァッッッ!!?」

 

 

 

「どっ、どうしたの!?」

 

 

 

「ミシガン!?

 お前は俺と同じ部屋で寝るつもりなのか!!?」

 

「そうだけど………?」

 

「そんなこと出来るわけないだろ!!?」

 

「何でぇ!?

 今までだってずっと野宿で皆で一緒に寝てきたじゃん!?」

 

「あれは野宿でそういう環境だったから仕方なくだ!

 こんなに部屋が沢山あるのだから今日は全員個室で寝るんだ!」

 

「けどなんか部屋一つ一つが広すぎて落ち着かないよ?

 二人三人くらいで寝た方が寝やすいよ?」

 

「………ミシガン。

 俺達はもう大人なんだ………。

 大人の男女が易々と同じ部屋で同衾などあってはならない。」

 

「昔はよく同じ部屋で寝てたじゃない。

 そんなこと気にする必要ないでしょ?」

 

「昔の話だろ!?

 俺達は………一度リセットされてだな……。

 再び零からのスタートな訳で………。」

 

「何言ってるの。

 ウインドラが私に側にいろって言ったんじゃない。」

 

「戦闘中の話だ!

 戦闘中は俺達は連繋のために離れない方がいいと言ったんであって「そんな面倒くさいこと言わないの!!」!?」

 

「モンスターと戦う時だけ側にいろだなんてそんな空虚な仲じゃないでしょ!

 外にいる時だってあんまり相手してくれないんだから屋根のあるところでぐらい私の我が儘聞きなさいよ!!」

 

「我が儘ってお前………(汗)」

 

「四の五の言うようなら無理矢理にでも連れていくよ!

 さぁ!

 さっさとシャワーをの仕度してきなさい!!」

 

「………お前が寝付くまでの間同じ部屋にいてやるだけだからな?

 同じ布団では寝ないぞ?」

 

「もうそれでいいよ!

 全く………、

 恥ずかしがっちゃって………。」

 

「それはそうだろ………。

 大人の女と一緒に寝たことなんて無いんだから………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………私にはあれだけ必要にカオスとの仲を勧めていた割には御自分はミシガンに気圧されているではありませんか………。

 あのご様子では将来ミシガンには逆らえそうにはありませんね………。

 あれでどうして他人のことを構えるのでしょうか………?

 

 御自分がミシガンとの仲を深めることに踏み出す勇気が無くて私とカオスがそういう仲になれば気兼ねすることなくミシガンとの距離を縮められる算段だったのでしょうか?

 

 

 

 ………もしそうなら私の人生に付き合わされるカオスに苦労をかけることになるではないですか………。

 それに結婚の前に先ずは交際するところから始めませんと………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオスと…………結婚………ですか………。

 

 

 

カオスは………、

 

 

 

………優しいですし困っている人を見過ごせないようなそんな人格ある人だとは思いますしクラウディアの家を再興させるのだとしたら申し分無い程の実力は兼ねそろえてはいます。

 

 

 

私自身もそこまでカオスのことは悪くは無いとは思いますが………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………まだ私はカオスをサタン義兄様と重ねて見てしまうところがあります………。

 

 

 

カオスが所々義兄様と重なる部分をお持ちでそうした場面でカオスを頼ってしまって………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………こんな気持ちでカオスと恋仲になどなったとしてもカオスを不幸にしてしまうだけ………、

 

 

 

カオスと結婚する目的も同胞探しの為………、

 

 

 

………こんな理由でカオスを私と結婚させて私のいつまで続くか分からない旅に付き合わせていい筈がありません………。

 

 

 

カオスだって………、

 

 

 

そんな理由で結婚などしたくはないでしょう………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………それに私はクラウディアの娘………。

 

 

 

達成困難な道だからといって協力者との結婚などという自由は振る舞いはできません………。

 

 

 

私には既に王族の婚約者候補が“八人”もいるのですから………。

 

 

 

カオスとの婚姻は現実にはあり得ないことなのです………。

 

 

 

この件は私の中へと仕舞っておきましょう………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『手探りで同胞を探すのであれば王族が最初に見つかる可能性は高くはないだろ?

 最初に見つけた同胞がお前と同じように他の同胞を共に探してくれるとは限らない。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『この時代のマテオの民間の出だから俺には王族貴族と一般の者との軋轢が生じているのは身に染みている。

 ウルゴスでも同様なのではないか?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………そうですけど………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『俺達は世界の半分を牛耳る組織を敵に回したんだ。

 お前の目標には数々の険しい壁が立ちはだかっている。

 それに立ち向かいつつ同胞を探すのであるなら強さとそれを手伝ってくれるような人材は必要な筈だぞ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やはりカオスが打ってつけなのではないか?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………そんなことを私の一存だけで選択できる訳が無いじゃないですか!!

 

 

 

私はいつかはウルゴスの王族に招かれる身の上………。

 

 

 

私はウルゴス王族の所有物です!

 

 

 

私に他の誰かとの結婚などと身勝手な真似は赦されません!

 

 

 

私がウルゴス王族以外の方と結婚など………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………ですが王族を探し出すにしても協力者は不可欠……。

 

 

 

カタスと私の二人だけでは王族どころか臣下………民を一人見付けることすら叶うかどうか………。

 

 

 

カタスは私との再会までで約三百年何方も見付けることもできなかったと仰っていましたが………。

 

 

 

私達二人だけで同胞を効率的に探す方法は無いのでしょうか………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………私に力が………、

 

 

 

大きな“権力”があればあるいは可能なのでしょうけど………。

 

 

 

私とカタスだけではどうにも………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルゴスの再興は不可能な夢なのでしょうか………?

 

 

 

私にはそんな力は無いのでしょうか………。

 

 

 

私は………、

 

 

 

………お父様やお母様、家族を見付けることなんて出来ないのでしょうか………。

 

 

 

それでは私の家族はずっとどこかで………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………どこかでもう既にその命が尽きて………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………弱気になっては駄目です!!

 

 

 

家族や王族、臣下や民達が私とカタスが目覚めさせるのを待っているのです!

 

 

 

ヴェノムはまだこの時代には残ってはいますが私やカオス達、それにカタスもいます!

 

 

 

私達に備わった力でなら………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………!!

 

 

 

そうですよ!

 

 

 

私達なら!

 

 

 

この時代に蘇ったウルゴスの民ならヴェノムを倒すことが出来ます!

 

 

 

私達ウルゴスの民が復活できれば大きな力に……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………いえ、

 

 

 

それでもやはり駄目ですね………。

 

 

 

ウルゴスの同胞達の復活は確かに大きな力になりますがその前にそれを実行に移すだけの力すら無い………。

 

 

 

自問自答を繰り返してみても最終的には同じ答えに辿り着く………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はどうしようもなく無力という答えに………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何か………、

 

 

 

何かいい方法は無いのでしょうか………?

 

 

 

何か同胞達を探すためにできることは………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何か………大きな人力を得られる方法は………………。

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