テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
その翌日カオス達のもとへと現れる怪しげな集団が………。
王都セレンシーアイン 中央建築物 屋上
ガチャンッ!カラカラカラ………!!
スッ…………
ザッ…………………!
「!?
…………何をしているんだ?
そのように跪いたりなどして…?」
「マテオ国家に戦闘の意思は無いという証だ。
武器を所持していたのは我々もこの付近に出没するヴェノムの主を警戒してのことだ。
ソナタ等を迎え撃つ為に用意してきたのではない。
剣も………この通りだ。」カランッ…
「………」
「ソナタ等はマテオの騎士なのであろう?
我々ダレイオスは………スラートはマテオの軍門に下ろう。
長き停戦からこの日がいつ訪れてもいいようにこの街の“地下”でずっとこの時を待っていた。
スラートの族長代理として降伏の調印を我が「ちょっと待ってくれ!」」
「俺達はマテオ………から来たけどマテオの騎士じゃない!
それにどういうことなんだ!?
ダレイオスがマテオに降伏って…!?
戦争はまだ始まって無いだろ!?
………もしかしてもう攻撃が始まっているのか!?
それで降伏なんて………。」
「?
それではソナラ等は一体………?」
「………私達は………。」
……………………………………………………………………
「………ソナタ等はマテオからの亡命者………とな?」
「そうだよ。
だから俺達に降伏なんかされても困る………。
そういうのはマテオに言ってくれ………。」
「相手を間違えたようだな………。
これは失敬した………。」
「何故俺達がマテオの者だと?
………昨日俺達はこの街に来たばかりだというのに………。」
「…昨日我等の仲間がソナタ等がこの街を訪れて“ブルータルヴェノム”を討ち取るのを目撃したのだ。
それでソナラ等をマテオの騎士と錯覚したのだ。」
「仲間………?」
「そのような方が昨日いらしていたのですか………?」
「うむ………。
その者とはこの………。」
「わたしとこの子だよ!」
「ニャア…?」
「!
昨日の猫…!?」
「この子がね?
昨日は日向ぼっこしに外に行ってたの!
日頃薄暗い地下にいるから空気も悪いしたまには外の空気を吸わせてあげたいなって昨日は一日だけ外に散歩させてあげてたんだけど………。」
「外にはヴェノムの主が彷徨いておるから外出禁止を命じておったと言うのに………。」
「だって族長!
ずっと暗い地下にいるのは体に良くないよ!
キャロだってお日様の光が大好きなのにあんな暗い場所に閉じ込めて………可哀想だよ。」
「命あってのことだ。
我等が引きこもっておる地下ですら安全は確立されてはおらんのだぞ?」
「………ごめんなさ~い。」
「ニャア~ン………。」
「………以後はマテオの使者が来訪するまで気を付けるように………。」
「そうしま~す。」
「ニャア…。」
「………して?
ソナタ等は何者なのだ?
我等はあのブルータルヴェノムを討ち取ったことからそこの騎士の風貌をした者をバルツィエの騎士だと伺っておったのだが………?」
「………俺はバルツィエではない………。」
「亡命者と言うのならマテオの騎士では間違いはないのだな?
………マテオの騎士は皆あのブルータルヴェノムを討ち取るような戦闘力と感染を防ぐ術を持っておるのか?」
「これは………。」
「私達は少し特殊な事情がありまして………。」
「…深くは聞かないことにしよう………。
亡命するくらいなのだからマテオにも色々とあるのであろうな………。」
「そうしてくれると助かります………。」
「………さて、
ではソナラ等は如何様でこの街を「待ってください!」」
「ダレイオスが………………マテオに降伏って何ですか?
何で戦いもしないでマテオに降伏なんかしようとしてるんですか!?」
「………君は……?
マテオの亡命者であろう?
我々ダレイオス側が降伏するのに何か思うところでもあるのかな?」
「いえ………、
タレスは………。」
「………ボクはマテオに拉致されたダレイオスの………
アイネフーレ族です。
数年前にマテオのバルツィエに拉致されてダレイオスに戻って来ました。」
「「「「「!!?」」」」」
ザワザワザワザワザワ………、
「………アイネフーレ族の…………?
………これは何とも………。」
「この王都まではアイネフーレ族が担当していた最先端の北東側を辿って来ました。
他のアイネフーレ族はその降伏に賛同しているんですか?
降伏がダレイオスの総意なんですか?
あの侵攻作戦であれだけやられておきながらオメオメとマテオに白旗をあげるのに納得しているんですか!?
どうなんですか!?
やられっぱなしで良いと言っているんですか!?
ダレイオスの誇りはないんですか!!?」
「「「「「………………」」」」」
「ハッキリ言ってくださいよ!?
今もマテオで他に奴隷にされているフリンク達はダレイオスの反撃を心待ちにしてずっと耐えて「アイネフーレ族はな」…?」
「………アイネフーレ族は………あの侵攻作戦の後に出現したヴェノムの主によって種が滅びてしまった………。」
「………え?」
「今やダレイオスはどの部族も同じ境遇に陥ろうとしている………。
突如として各地に現れた“九体のヴェノムの主”によってダレイオスは連合国家としての体制も崩れアイネフーレはバルツィエ、ヴェノムの主の挟撃にあい早くに跡絶えてしまった………。
このダレイオスに残っているアイネフーレは………、
ソナタだけとなるな………。」
「アイネフーレ族が………、
………ボク一人………?」
「………ソナタには酷なことだとは思うが我等にはアイネフーレの滅びを防ぐ手立ては無かった………。
同盟部族としては残念な話だがな………。」
「………」
「タレスの部族が………滅んだって………。」
「そんな………、
ではタレスは………!?」
「タレス君の故郷の人達は本当に一人も………。」
「………ヴェノムによる終末がタレス君の部族に訪れてしまったか………。」
ドサッ…!
「「「「タレス(君)ッ!!」」」」
「………そんな………、
アイネフーレ族が………。
ボクの仲間たちが…………滅んだ………?
ダレイオスが………………マテオに降伏………?
………………それじゃあ………今まで何の為にボクは………。
ダレイオスが………総力をあげてマテオに復讐しに来てくれるのを待ってたのに………。
何で………?
何でダレイオスは………戦いもせずに………復讐もせずに敗北を認めようとしてるんだ………?」
「タレス!
お気を確かに!?」
「タレスをどこか寝かせられる場所に連れていこう!」
「すまないがこの少年を休ませられる場所を借りたい!
昨日は勝手に空いていた部屋を使わせてもらっていたがいいか!?」
「構わん。
ソナタ等にはあのブルータルヴェノムを倒してもらったようだからな。
だが地上では他のヴェノムが徘徊している恐れがある。
休ませるのならここではない場所にしよう。
ソナタ等には………、
特別に我等の移り住んでいる地下都市“シャイド”へと案内しよう。」