テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
更にタレスの同族が全滅したことを聞きタレスが………。
「………着いたぞ。
ここが現在のスラート族が居住している地中の都市シャイドだ。」
スラートの地中都市シャイド
「本当に地面の中に都市がある………。」
「一つの街の地下にここまで大きな都市がもう一つあるとは………。」
「これってどうやって造ったの?」
「地の魔術ストーンブラストで穴を掘って出来た空間の壁や天井を火の魔術ファイヤーボールや水の魔術アクアエッジで固めてあるのでしょうね。
あまり頑丈そうな造りには見えませんが………。」
「族長の住まいは直ぐそこだ。
先ずはそこで族長にソナタ等を紹介するとしよう。
ついてきたまえ。」
「「「「はっ、はい。」」」」
「………」
スラートの地中都市シャイド 族長邸
「余がダレイオス国家の元王にして現在のスラートの長ファルバンである。
お客人よ。
歓迎するぞ。」
「紹介が遅れたが我はスラート族長代理で案内役を勤めるオサムロウだ。」
「はっ、初めまして」「どうも…。」「…オサムロウ?」「初めまして…。」
「客人よ。
此度は地上にてヴェノムの主の討伐、
真に感謝いたすぞ。」
「…アイツはたまたま鉢合わせして倒しただけなんで………。」
「それでも我等スラートはあのヴェノムの主に手を焼いていたのだ。
あの怪物の脅威が去ったことには同族皆がソナタ等に感謝するであろう。」
「まぁ、
そう言うことなら………。」
「…それよりも族長殿、
この国のことについて詳しく聞かせてくれないか?
俺達は全員が目的あってダレイオスを訪れたんだ。
それなのに地上には誰一人として影すら見付けられなかった………。
このダレイオスは一体「その前に」」
「ソナタ等も名乗ってもらえぬか?
ヴェノムの主を討伐してもらった恩人とはいえ素性の知れぬ者だということには変わりない。
サネットからはヴェノムの主を討伐した五人組としか聞いておらぬものでな。
オサムロウが連れてきたのならマテオからの使者だとは推定できるが………。」
「族長、
この者等はマテオからの亡命者であってマテオ政府とは無関係のようですぞ。」
「亡命者か………。
ならば尚更聞いておかぬと後々面倒なことになりそうだな。
マテオからの亡命と言うことは少なくともマテオにはいられなくなった罪人やもしれぬからな。」
「ちょっと!?
よく分からないけどこっちはアンタ達が怖がってたヴェノムの主?とかいうのを倒した恩人になるんでしょ!?
それなのに罪人扱いは酷くない!?」
「罪人なのはあってるとは思うけど………。」
「怪しまれるのも当然ですよ。
私達は普通の人達にはできないことをやったのですから。
………私はアローネ=リム・クラウディア。
ある国の民でマテオとは何の関係もありません。」
「…俺はウインドラ=ケンドリュー。
マテオの元騎士だ。」
「………私はミシガン=リコット。
マテオでは普通の村の出身だったわ。」
「マテオとは違う国?………の民とマテオの元騎士にマテオの村の娘か………。
亡命する程の理由がありそうではあるな………。」
「………」
「………してそこのソナタはどこの者だ?」
「………俺はカオス。
俺もミシガンと同じ村の出身です。
こっちの子はタレスといってダレイオスの少年です。」
「ダレイオスの………?
………なるほど。
ダレイオスの少年がマテオから亡命してきたと言うことはマテオに拉致された者なのだな。
ソナタの装いを見るに教会の者なのであろう?
教会の者がその少年を保護しダレイオスへと連れ帰ってきてもらったのか。
元国王として礼を言おうぞ。」
「別に大したことじゃ「それと」」
「ソナタの家名は何と言う?」
「「「…!」」」
「我がダレイオスには家名というものは存在しないがマテオにはそれぞれの家にて家名と言うものがあるのは知っておる。
有名な名前ぐらいなら余でも聞き届いておるぞ。
教会の者は身寄りのない者達で構成されてはおるようだがマテオ出身であるなら家名はあるのだろう?」
「………ありますけど………。」
「先程ソナタは他の者が名を申した時少しだけ動揺しておったな。
何か言えない名でもあるのか?」
「カオスはッ「カオスは私の姉弟だよ!」…!」
「だから家の名前はリコット!
カオス=リコットだよ!」
「ミシガン………。」
「(その手が使えたな………
………だがその手を使うにはもう………。)」
「兄妹………とな?
………あまりお主らは似ておらぬが………。
それに兄妹なら何故兄が修道服を着ていてソナタは着ておらぬのだ?
兄だけが教会関係者と言うのはおかしな話ではないか?」
「複雑な家庭事情があるんだよ!
カオスは私の家の養子で私と姉弟になったの!!
カオスが修道服を着てるのはカオスが勝手に飛び出して行って何でか着てたの!
それとカオスが後から養子になったから私が姉でカオスは弟!!」
「はて………?
ソナタの方が年は幼く見えるが………?
マテオでは養子をとった場合はそのように兄弟の順列が決まっておるのか………?」
「いえ………、
マテオでも多分普通は年上が兄で年下が妹になると思います。」
「いいでしょ!?
私が姉でも!?
カオスが弟になるの!!」
「こんなふうに無茶苦茶を言う子なんです………。」
「ふむ………、
嘘を吐いているようには見えんな………。
………しかしそれでもソナタには何か我等に隠し事があるようにも見受ける。」
「だからカオスは「いいよミシガン。」カオス!?だって………。」
「別に隠していた訳じゃないんですよ。
俺の家名は………確かにリコットってことになるのかな………。
けど形式上養子にはなってはいるけど俺はリコットと名乗ったことはない。
………俺の元々の家名は貴殿方も知っている名だ。
ここに連れてこられるまでにそこのオサムロウさんもその名前を出している。」
「!?
………まさか………!」
「申してみよ。
ソナタの本物の家の名を…。」
「はい、
俺の本名は………、
カオス=バルツィエ。
貴殿方ダレイオス国家と敵対しているマテオのバルツィエの血を受け継いでいま………!」チャキンッ!
「この都市までバルツィエの者の侵入を許してしまっていたか。
不覚………。」
「…………え!?
カオス!?」
「お待ちください!
カオスはバルツィエとはいっても貴殿方の敵では…!?」
「やはりこうなったか…!!
やむを得ん!!
暴れさせてもらうぞ!!」
「全員動くな!
動けばこの首跳ねおと「待つのだオサムロウ!」!」
「オサムロウ!
カタナをおさむろう(納めろう)!!」
「………っえ?」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」ドヤァ
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」エッヘン!
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」スチャ………
「………?」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」フゥ………
「………」
「「「「「………」」」」」
「………」
「………あの………、
何か………反応してくれぬか?
余が滑ったみたいな空気になっておるではないか………。」
「「「「「………」」」」」
「………みたいな空気ではない。
今正にそのように滑った空気になっているんだファルバン………。」