テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスは森で見つけた女性アローネと生活をしていた。

 二人はアローネのルーツを探すためアローネの運ばれていた亀車を調べに森に向かうがその後ミシガンから騎士団到着の知らせを受ける。


再会の約束

ミストの森

 

 

 

「騎士団が着いた!?」

 

「そう!本当はもっと早くに着いてたんだけど忙しそうだから事情を話してアローネさんを送迎できる日を教えてもらったの!そしたら今日王都に報告の隊がいるみたいだからそのついでに連れてってくれるって!でもあっちの村に行ったらカオス達いなかったから騎士の人達に待ってて貰って探しに来たんだよ!」

 

 

「ゴメンねミシガン。手間取らせちゃったかな。」

 

「本当だよ!でも私もサプライズにしようかなぁーって思ってたからおあいこだよ。」

 

「お姉さんはご無事なんですか?」

 

「へ?」

 

「この数日で森にはヴェノムが棲息しているのを確認しているのですが。それなのに何度も森を行き来しているようですし。」

 

「あぁ、そのこと?平気ですよ。打ちの村の人達はみんなヴェノムに抗体があるみたいなんで。」

 

「抗体?ヴェノムにですか。」

 

「そうそう。」

 

「ヴェノムに抗体……そんな訳…」

 

「撃退は一人じゃ出来ないんですけどね。十年前から村のあちこちにヴェノム用の穴も掘ってますし大丈夫ですよ!さぁ、行きましょう!早くいかないと騎士団の人達帰っちゃいますよ?」

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

捨てられた村旧ミスト

 

 

 

「ミシガンちゃん遅いなぁ~。」

 

「さっき行ったばかりだからまだ掛かるんだろもう少し待ってようぜ。」

 

「それもそうだなぁ」

 

「あんな子がこんな王都から離れた村にいるなんて想像も出来なかったぜ。まだあっちの村にも掘り出し物が多くあるのかもよ?」

 

「ハハッ!楽しみだな。」

 

「それにしてもよくこんな廃れた村に住んでる奴がいたなぁ。俺はてっきりあっちのミストみたいにもう一つ王都の知らない村があるんだと思ってたがここはもうほぼ無人みたいじゃないか。」

 

「無人じゃないぜ。一人変わり者がいるんだろ。こんなところに住める変わり者が。」

 

「ここも元々はあっちの村の人達が住んでたらしいけどヴェノムに襲われてあっちに移り住んだみたいだぞ?」

 

「あぁ~やっぱり?そんな気がしてた。」

 

「ヴェノムに襲われてよく生き残れたな。大抵は全滅するだろ?ここの他に潰れた村なんか数えきれない程あるぞ。」

 

「何でもヴェノムの対応に詳しい人がいたらしい。もういないって話だがな。」

 

「ってことはそいつも……」

 

「あぁ、ヴェノムにやられたんだろう。殺し方知ってたのに可哀想だなぁ。」

 

「村を救った英雄なのになぁ。スカウトしたらいい線行ってたんじゃないか?」

 

「生きてたらな。」

 

「じゃぁ無理か!」

 

「「「「アッハハハハハハハハ!!」」」」

 

 

 

「王都の臣民がこんなところまで誘拐かぁ。」

 

「あ、それ俺も!俺も思ってた!」

 

「一体こんなところまで誘拐して何がしたかったんだろうなぁ。」

 

「身代金用意だけさせて受け取ったら足ついてもばれにくいようにこの辺りで殺す手筈だったんじゃねぇか?」

 

「それだったらどれだけ用心深いんだそいつ。」

 

「けどミシガンちゃんが言うにはソイツらもういないみたいだぞ?ヴェノムに襲われたとかで」

 

「え?だったらこれから来るその人もヤバイんじゃぁ…」

 

「数日前の話らしいぜ?まだヴェノムになりきってないんだったら感染はしてないだろ。」

 

「それもそうだな。」

 

「どんな人が来るんだろうなぁ。」

 

「誘拐されるくらいだから小さい子どもじゃないか?」

 

「王都じゃ日常茶飯時だからなぁ。被害届だけでも確認しとくか。」

 

「うわっ、数えきれない程あるぜ!」

 

「面倒くさいなぁ、名前だけでも分かればやり易いんだが。」

 

「なんにしても先ずはミシガンちゃんが連れてきてからだな。」

 

「大丈夫かなぁ、ミシガンちゃん封魔石も持たずに森に入ってったし。ヴェノム出るんだろ?」

 

「大丈夫なんじゃないか?ここらよく来るって行ってたしヴェノムを避けて通れるんだろうよ。」

 

「けど万が一見付かったらここに連れてきちまうだろ?」

 

「その時はこの王都が開発した対ヴェノム用ワクチン剤で消すから安心しろよ。心配なら先にお前に射っとくが?」

 

「おぉ~、ありがてぇ!新型じゃんかよぉ!頼むぜ!」

 

 

プシュッ

 

 

「ほっほっ~!!体の中が浄化されていくみたいだぁ~!」

 

「ハハッやべぇ薬やってるみたいだな。」

 

「何言ってるんだよ。こんな素晴らしい薬に向かって!コイツさえあればこの森のヴェノムなんか俺一人で片つけられるぜ!」

 

「そうか、じゃあ行ってらっしゃい!」

 

「……冗談だってよ、一人じゃ無理だってこんな広い森の中は。」

 

「ヴェノムは倒せても遭難して帰れなくなりそうだな。」

 

「そうなるって確実に……おっ!帰ってきたみたいだぞ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スミマセ~ン!お待たせしました~!」

 

「お帰り~!その人達が例の人達だね?」

 

「はい!」

 

 ミシガンと鎧を来た六人の男が話をする。

 

 クレベストンさんとはデザインが違うが

 

 この人達が、本物の

 

 騎士。

 

 

 

ドクンッ!ドクンッ!

 

 

 

 ………

 

 

 

ドクンッ!ドクンッ!

 

 

 

 落ち着け。

 

 もうそういう夢は見ないと決めたろ。

 

 

 

ドクンッ!ドクンッ!

 

 

 

 僕はもう騎士になんて馴れないんだ!

 

 僕は多くの人を殺した悪人なんだ!

 

 

 

ドクンッ!ドクンッ!

 

 

 

 今更憧れたって僕は……

 

 もう遅いのに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「初めまして!私は王国騎士団バベル隊隊長のブラム=バベルです。以後お見知りおきを。」

 

「はい、よろしくお願いします。私はアローネと申します。」

 

「アローネさんですね。ではこのまま我が隊が貴女を「少し待っていただけますか?」」

 

「はい?いかがなさいました?」

 

「少々お世話になったカオスにお礼を言いたいのです。」

 

「……承知しました。では私どもはあちらの方でお待ちしております。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カオス。」

 

「あれアローネさん話は終わったの?出発は何時くらいになりそう?」

 

「それはまだ…、少しカオスとお話がしたくて…。」

 

「……」

 

「カオス?」

 

「……」

 

 

 

ゴンッ!

 

 

 

「……どうしたのミシガン。」

 

「アローネさんが話があるみたいだよ。カオスぼーっとしてたから起こしてあげたの。」

 

「……ありがとう。」

 

「カオスどうなさいました?」

 

「あぁ、スイマセン。考え事をしていたもので。」

 

「考え事を?」

 

「騎士団を初めて見て感慨深いものがありまして。」

 

「騎士に?」

 

「はい、祖父が騎士を続けていたらあんな感じの人達を率いて……」

 

「カオスは騎士に思い入れがあるのですね。」

 

「……まぁ小さいときの夢だったんですよ、騎士は。」

 

「夢……。」

 

「と言ってもあの人達みたいに礼儀正しく規律を守るとかそんなのから遠い祖父を見て憧れてただけなんですけどね。」

 

「カオスは本当にお祖父様が大好きだったんですね。」

 

「大好きでしたよ……おじいちゃんに憧れて騎士を目指していたくらいに。おじいちゃんは俺みたいにはなるなって言われましたけど。」

 

「俺みたいにはなるな?」

 

「多分騎士の良いところ悪いところを知って逃げ出した自分のようになるんじゃないぞ、ってことだったんじゃないですかね。昔の僕は長所しか見てませんでしたし。」

 

「それは……悪いことなのでしょうか?」

 

「え?」

 

「興味をもつことはまず良いところから目に入るんだと思います。そこから徐々に全体を見て聞いて感じていって良いところも悪いところも受けとめられること、それが本当に好きになることだと思います。」

 

「本当に…………好きになる。」

 

「カオスはお祖父様のことがお好きなんですよね?」

 

「………はい。」

 

「お祖父様もカオスのことがお好きだったんだと思います。」

 

「おじいちゃんが…」

 

「お祖父様はカオスにご自分を越えてほしかったのではないでしょうか。」

 

「僕がおじいちゃんを………。」

 

「私も家族から可愛がられていましたからなんとなくですけど分かる気がします。」

 

「アローネ。」

 

 

 

「本当はもう少しちゃんとカオスとはお別れしたかったのですけど。」

 

「僕も………同じかな。」

 

「私は帰らねばなりません。あの棺のこともあって家族が心配です。恐らく家族も私のことを…。」

 

「それなら…仕方ないね…。もっとずっと一緒にいたかったけど。」

 

「カオスもですか?」

 

「アローネも?」

 

「はい。カオスは義兄にとてもよく似ておいでなので。」

 

「話に聞く世界一のお義兄さんかぁ。そんなに凄くはないと思うんだけど。」

 

「そういうところじゃありませんよ。カオスが似ているのは不屈なところです。」

 

「……」

 

 不屈…… 。

 

 昔誰かにそう言われたことがある。

 

 誰だっただろうか。

 

「義兄は常に差別と理不尽に晒されながらも耐え抜き、自国のため、敵国のためにその才能を捧げ続けました。

 

 その姿勢が今の貴方によく重なります。」

 

 

 

 ………そんなに凄い人と僕が重なる、か。

 

 そんなつもりはないんだけどここまで言ってくれるアローネのことを信じてみようかな。

 

「アローネ、ここから離れて暮らすことは出来ないけど………そのうち王都に会いに行ってもいいかな?」

 

「!はい!その際は私が王都の中を案内いたします!」

 

「お嬢様の直々の案内かぁ。一緒に拐われたりしないよね?」

 

「カオスは私をなんだと思っているんですか。」

 

「フフッそれはね。」

 

「何を笑っているんですか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、アローネまた今度必ず会おう!」

 

「はい!約束ですよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

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