テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 オサムロウから訓練を受けることになったカオス等一行。

 オサムロウの見立てによるとカオス達の戦い方はギガントモンスターとは相性が悪いようだが………。


オサムロウの指導3

王都セレンシーアイン 西区 闘技場 夕方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「スペルチャージ………?」」

 

 

 

「スペルチャージ、

 このスキルは最大限の魔術を放つタイミングが難しい後衛にとっては重宝するスキルだ。

 どういうものかは………、

 『水流よ我が手となりて敵を押し流せ…。』」パァァッ

 

 

 

「………」

 

「………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………こういうものだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………どういうものなの?」

 

 

 

「………真空破斬!!」ブォンッ!

 

 

 

「!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『アクアエッジ!!』」バシャァァァッ!!

 

 

 

「……水流がっ!?」

 

「今詠唱無くても発動したよね!?

 どうなってるの!?」

 

 

 

「スペルチャージは予め詠唱込みの魔術を一つだけ留めてから行動できる。

 留めておいた魔術は任意で発動できるのだ。」

 

 

 

「…そのスキルがあれば戦闘中に敵に接近されても瞬時に敵を攻撃し押し返すことが可能ですね。」

 

「そのスキルって留めておいてからもう一回別の魔術を発動することもできるの?」

 

 

 

「できるぞ。

 他にも留めておいた魔術と同時に二番目に詠唱を唱えた魔術と合わせたりもできる。」

 

 

 

「それなら“追撃”と合わせますと後衛の手数が格段に増えますね。」

 

 

 

「追撃を知っているのか。

 その通りだ。

 前衛が二度三度と攻撃を繰り返す内に後衛は詠唱をしなければならぬので前衛に対して手数が減る後衛は追撃とスペルチャージで前衛を補助できる。」

 

 

 

「これって治療魔術も留めておけるの?」

 

 

 

「あぁ。

 『癒しの加護を我らに………。』

 真空破斬!邪霊一閃!!裂空刃!!『ファーストエイド!!』」シュバッ!!ザシュッ!!ザザザザザムッ!!パァァァッ!!

 

 

 

「攻撃しながら回復を…!?」

 

「オサムロウさん何でも使えるんだね………。」

 

 

 

「我のように前衛後衛共に可能であれば一人で攻撃をしながら相手に向かっていける。

 相手は魔術を使わせまいと向かってくるがそこを返り討ちにできると言う訳だ。」

 

 

 

「オサムロウさんのような方が隊列に入れば敵は悠長に構えてはいられませんね………。」

 

「前衛かと思ったら後衛で後衛かと思ったら前衛みたいな剣術………。

 無敵じゃない…!」

 

 

 

「………このダレイオスの地では無敵ではない。」

 

 

 

「「………?」」

 

 

 

「敵が通常のモンスターやマテオのバルツィエと言った攻撃が通る敵ならこれでよかろう………。

 だが今のダレイオスのモンスターは主にヴェノムだ。

 ヴェノム相手にはこの戦法は無意味に等しい。

 何せ攻撃が通らぬのだからな。」

 

 

 

「…そうでしたね………。」

 

 

 

「だからヴェノムを撃退することができるソナタ等には我の戦法をなるべく授ける。

 我がソナタ等の技量を高めれば高めるほどダレイオスは救われる道が見えてくる。

 ソナタ等“五人”とその他の部隊の仲間達には期待しておる。」

 

 

 

「(………五人とその他の仲間………。)」

 

「…!

 そういえばオサムロウさん!」

 

 

 

「何だ?」

 

 

 

「このセレンシーアインに最近来た人って私達だけ?」

 

 

 

「?

 そうだがそれがどうした………?」

 

 

 

「私達の他にもね。

 後一人私達と同じ能力を持っている人がいるんだけど………。」

 

 

 

「真か………?

 そのような者は訪ねてきてはおらんが………?」

 

 

 

「そっかぁ………。

 行き違いになったりはしてなかったみたいだね………。

 でも一応伝えておくね。

 

 

 

 “レイディー”って人がその内訪ねてくるかもしれないし。」

 

 

 

「レイディーだな。

 分かった。

 その者とはどういった仲なのだ?」

 

 

 

「私達の………仲間?」

 

「仲間でしたけど………、

 彼女には私達とは別の目的でダレイオスに渡ってきまして………、

 ダレイオスに入国してから別れました………。」

 

 

 

「別の目的で………?

 それはどういう目的だったのだ?」

 

 

 

「………分からない。

 レイディー私の村に来てから石ころとか集めたり穴掘ったりとかしてて何してるか意味不明だったし………。」

 

「何かの研究をしているのは確かなのですけどそれが何かまでは私達にも話して貰えなかったのです………。」

 

 

 

「研究………と言うとマテオの科学者か何かだったのか………?」

 

 

 

「マテオではヴェノムの研究の第一人者だったようですよ?

 バルツィエの方とも顔見知りなくらいには有名だったようですし。」

 

 

 

「…それほどの研究者がマテオではなくダレイオスで研究を………?

 何を研究しているのだろうか………?」

 

 

 

「レイディーに直接聞かないと分からないよそれは………。」

 

「直接お聞きしても話してくれるかは分かりませんけど………。」

 

 

 

「………とりあえずレイディーだな。

 覚えておく。

 この街に来たのならソナタ等のことも話しくとしよう。

 ソナタ等は引き続きスペルチャージの訓練に勤しめ。」

 

 

「は~い。」

 

「分かりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都セレンシーアイン 西区 闘技場 夜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………少しは身に付くものがあったか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…魔神剣の派生技ならなんとか繋げて出せるようになりました。」

 

「俺は少し手こずっている。

 如何せんバルツィエに追い付くよう一撃に力を込めるような修行ばかりだったので連撃となると技の精度が下がってしまう。」

 

「ボクは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 孤月先ッ!!円閃牙ッ!!飛燕連天脚ッ!!」ザスッ!シュンシュンシュンッ!!シュシュッ!シュシュシュッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………タレスが一番連繋が整っているようだな。」

 

 

 

「凄いな。

 空中でそんなに蹴りが出せるなんて………。」

 

「スキル、“エアリアルジャンプ”を巧みに使いこなしてるな。」

 

「このスキルがあると空中でいろんな応用に使えますからね。

 今までは鎖鎌を地上で振り回してたからちょっと使いにくかったんですけど空中でなら振り回しても長さを気にしないで使えるんで。」

 

 

 

「武器組は問題無さそうだな。

 ………魔術組はどうだ?」

 

 

 

「私達もスペルチャージをどうにか物にできました。」

 

「オサムロウさんのように接近されたら武身技?とかいうので反撃はできないんだけど………。」

 

 

 

「今日始めたのにそんな直ぐに我の技まで物にされては我の立つ瀬がない。

 今はスペルチャージのタイミングを掴む程度でよいだろう。

 

 

 

 今日のところはお仕舞いだ。

 また明日特訓して後に明後日からの計画を立てるとしようか。

 後でまた我の家に来い。

 我の家で体を休めていけ。」スタスタ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ダレイオスの戦闘技術ってマテオより高いんだね……。」

 

「教わっているとダレイオスの視点は強者に対して弱者がどう立ち向かうか工夫がなされている感じだな。」

 

「マテオでは魔術を重視した戦い方がメインですからね。

 単純で接近戦術の細かい所は軽視しがちなんでしょう。」

 

「両立できたらかなり強くなるんじゃないの?

 私達も。」

 

「どうしてマテオではこういうのを取り入れないんだろう?

 身に付けたら強いと思うのに………。」

 

「それは「どんなに強い技術でも」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どれだけの時を重ねて身に付けた戦士の技術でもそれが生まれて数年の幼子に負けるようでは使えるとは言えん。

 バルツィエが持つ魔力は歴戦の猛者を軽くあしらう。

 ………それだけだろうな。」

 

「……人はその努力が無意味と悟れば他の手段を探します。

 人の力よりも武器が強いのなら武器で、

 武器よりも魔術が強いのなら魔術で………。」

 

「ダレイオスは魔術ではマテオに追い付けません。

 魔術で敵わないのなら………、

 やっぱり人の力に戻ってきただけなんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………それしかマテオの虚をつける隙が無かったんです………。」

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