テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 オサムロウとの訓練を終えて休息を取るカオス等一行。

 しかしカオスが何故か一人になろうとして………。


見守ってくれる仲間

王都セレンシーアイン 中央建築物 屋上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………俺の魔力はユーラスと戦ってから徐々に膨れ上がっていってる………。

 このままだと本当にデリス=カーラーンを破壊しかねない程に………。

 俺の中のアイツが少しずつ目覚め始めていってるんだ………。」

 

 

 

「…どうしてそんなことに………。」

 

「カオスさんの魔力が………、

 だからマナを封じるための手錠をつけっぱなしにしてるんですか……?」

 

 

 

「これが無かったら軽い弾みで魔術を出してしまいそうなんだ。

 俺は技を繰り出したりダメージを負う度にマナを消費するけどその度に消費した以上のマナを回りから吸収している。

 ………今の俺のマナはかろうじてこの手錠で押さえ込んでる状態なんだ………。」

 

 

 

「………」

 

「そんな危ない状態で………。」

 

 

 

「…だから皆と寝ている最中にもしも俺が寝惚けて魔術なんか発動したらと思うと………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 意識のない状態で誰かと一緒にいるのが怖いんだ………。

 また無意識で誰かを殺してしまいそうで。

 俺は意識が無いときに人を殺してきたからさ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カオスは誰も殺したりなんかしませんよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……アローネ………。」

 

 

 

「カオスは誰も殺したりなんかしません。

 カオスは人を殺めてしまうことの罪の重さを知っていますから絶対にそんなことにはなりません。」

 

「そうですよ。

 ここまで一緒に旅をしてきたボク達ですからカオスさんが不必要な殺人を犯すようなことは無いと断言できます。」

 

 

 

「…だけど………。」

 

 

 

「御自分の在り方を忘れてはなりませんよ?

 カオスが誰かを殺したくなんか無いと仰るのならその通りになるのです。」

 

「早々人が人を殺したりすることなんてありませんよ。

 それこそ自分から望まない限り。」

 

 

 

「俺の魔力は簡単に人の命に手が届くのに………?」

 

 

 

「届いたところで手を伸ばさないのが貴方ですよカオス。」

 

「バルツィエは力を持つと調子に乗り出すのにカオスさんだと逆に力を持つことで苦悩する………。

 カオスさんなら殺生石の力を利用して人殺しなんてしないと分かりますよ。」

 

 

 

「二人とも………。」

 

 

 

「私達の中で最もこの力と向き合うことが難しいのはカオスなんでしょうね………。

 ですけど私達はもう一致団結、一蓮托生の仲間なんです。

 一人で抱え込めないのなら私達が肩をお貸ししますよ。」

 

「ボク達は皆何かを背負っている者同士です。

 それなら誰かが背負いきれなくなったらボク達が一緒に背負います。」

 

 

 

「………………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………ごめん………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから………………、

 ………ありがとう………。」

 

 

 

「大丈夫ですよカオス。

 半年が過ぎたとしてもデリス=カーラーンは無くなったりはしません。

 私達はこれからそのヴェノムを退治しに向かうのですから。」

 

「オサムロウさんの話ではダレイオスのヴェノムの主さえ倒してしまえばこれ以上ダレイオスのヴェノムが増えることは無さそうです。

 主が倒れれば感染源が無くなり他の通常のヴェノム達も死滅するでしょう。」

 

 

 

「………そうだね。

 俺達が上手くやれればそれで済む話なんだよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やろう!

 俺達で!

 

 

 ダレイオスからヴェノムを無くすんだ!

 それが達成できたら戦争が始まるけど少なくとも“殺生石による世界の終わり”だけは回避できる!!」

 

 

 

「後はマテオのヴェノムとバルツィエだけですけど………、

 私達がダレイオスと協同で立ち向かえばバルツィエは倒せる筈です!!」

 

「一筋縄ではいかない相手ですがボク達はこれからもっともっと強くなります!

 強くなってバルツィエを倒しましょう!

 バルツィエさえ倒すことができれば世界は安全になるんです!」

 

 

 

「終わらせようか皆で!

 この“バルツィエとヴェノムに支配された”を!!」

 

 

 

「「はいッ!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………全く、

 カオスめ………。

 様子がおかしいと思ったらそんなことになっていたのか………。」

 

「カオスの中の力がそんなに大きくなっていたなんてねぇ………。

 だから昼間はあんな強力な術が出せたんだねぇ………。」

 

「ミシガン寝なくて平気か?」

 

「ウインドラだって疲れてるでしょ?」

 

「俺はまだそこまで眠くはないが………。

 ………半年か………。

 半年でダレイオスのヴェノムと決着を着けねばならないとは………。」

 

「大丈夫でしょ?

 昨日だってあの一匹倒すのに半日とかからなかったし後八体あれみたいなのがいるなら八日あれば十分でしょ?」

 

「移動の時間や見つけ出すことを考えればそう悠長に考えてはいられん。

 ヴェノムの主が移動することも考慮すれば一月以内に二体は倒したい。

 …が、ダレイオスは広大な大陸だ。

 それこそマテオ以上にな。

 敵がすんなり現れてくれればいいが………。」

 

「細かいことは後で考えればいいよ。

 私達はまだこれからなんだし。」

 

「これから………か。

 ………ミシガン。」

 

「何?」

 

「俺は………、

 絶対にマテオを………、

 ミストを救って見せる………。」

 

「………うん………。」

 

「ミストを何者にも縛られない昔のような村に戻して見せる………。

 そこにはミシガンと俺はいるだろうが………、

 カオスは………。」

 

「カオス………?」

 

「………カオスは………、

 あの村には連れ帰らない方がいいのかもしれない………。」

 

「………どうして………かな………?」

 

「カオスはこれからいろんな人を救って行くだろう………。

 カオスに救われた人はカオスに感謝しカオスもそれがやりがいとなってまた別の人の助けとなる………。

 ………カオスはミスト以外では幸せにやっていけると思うんだ………。

 俺達と一緒にいるよりかはずっと幸せに………。」

 

「………」

 

「…だからカオスはミストには「そんなこと分かってたよ。」…?」

 

 

 

「………カオスはいい子だけどそれをミストの人達は永久に分かろうとはしないってこと………。

 カオスが………本当はあの村にいても幸せになんかなれないって………。」

 

「………」

 

「………だけどね?

 それでも私は………、

 カオスに戻ってきてほしいって思うの………。

 

 カオスとウインドラは私にとって家族だと思ってるから………。」

 

「………ミシガン……。」

 

「………今はまだ………、

 このままでいさせて………?

 カオスにお願いし続けたらいつか気が変わってミストに戻ってきてくれるかもしれないし………。

 ………カオスがどこか別の場所に居たいって言うなら………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私もそれでいいから………。」

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