テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスは森であった女性アローネと騎士到着を待つ日々を送っていた。

 そしてようやく騎士団が到着しカオスはアローネを騎士団に届けることに成功する。


国家反逆罪

 

 

 

「いいの?もう少しお話しなくてアローネさん行っちゃうよ?」

 

 アローネが騎士団のもとへ行くとミシガンが話し掛けてきた。

 

「いいんだ。もう話せることは話したし、また会う約束もしたしね。」

 

「会う約束?アローネさんまたここに来るの?」

 

「いや、僕が行くんだよ。王都にね。」

 

「え!?じゃあ!?」

 

「すぐには無理だけどここも騎士団が常駐する。そう遠くない未来にこの森からヴェノムがいなくなったら一度王都へ遊びに行こうかなって。」

 

「カオス!ここから離れていいの!」

 

「ミストの安全が確立されてからだけどね。それまではまだこうしてここで頑張るよ。」

 

「カオス……ここから出るんだぁ。」

 

「すぐに帰って来るけどね。」

 

「……」

 

「ミシガン?」

 

「うぁぁぁぁん!カオス!やっと前に進むことが出来たんだねぇ!!」

 

 ミシガンが泣きながら抱きついてくる。

 

「カオスがヴェノムがいてもいなくても守り続けるっていうから本当は死にたいんじゃないかって心配だったんだよぉ!!」

 

「み、ミシガン!まだ人がいるんだけど!?」

 

「ようやく!ようやくカオスが生きる目標をぉぉぉ!!」

 

「落ち着いてミシガン!」

 

「落ち着けるか馬鹿ぁ!」

 

 

 

 本当は死にたい、か。

 

 もしかしたらそうだったのかも。

 

 僕がここでいくらヴェノムを倒してもあの時死んだ皆は帰ってこない。

 

 それなのに僕が生きててよかったのか。

 

 僕は本当は死んで地獄で皆に謝らないといけないのかな。

 

 そう思ってた時もあったから。

 

 アローネが来て家族の温かさに触れてなんだか心の氷がほんの少しだけ溶けた気がした。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「微笑ましい光景ですねぇ!軍人としてこの光景を守りませんとな!それではアローネさん参りましょう!」

 

「はい。」

 

「ところでアローネさんはどのような家柄なのですか?誘拐されるくらいですからさぞや名のある豪商のお嬢様なのでは?」

 

「はい、私はクラウディア家です。」

 

「クラウディア?」

 

「代々王族を側で支える貴族の生まれです。」

 

「……」

 

「?」

 

「クラウディア、クラウディア……残念ながらそのような名の貴族は我が国の貴族にはおりませんなぁ。被害届もございませんし。」

 

「!?そんな!わ、私は!」

 

「本当に貴族のご出身なのですか?」

 

「間違いありません!」

 

「それは困りましたねぇ。貴族様であることは間違いないとそう仰られるということはー。」

 

「……?」

 

 

 

「我が国マテオ王国の貴族ではなく敵国ダレイオスの貴族ということになりますなぁ。」

 

 

 

「……マテ……オ王国?……………ダレイ…オス?」

 

「貴女様はダレイオスの貴族様と言うことで間違いありませんね?」

 

「ち、違います!!私はウルゴス王国の!!」

 

「ウルゴスですか?」

 

「はい…。」

 

 

 

「そのような国はこの惑星デリス=カーラーンの歴史上どこにも存在致しませんが?」

 

 

 

「デリス……カーラーン……どういう…こと?アインスではなく?」

 

「なんと!星の名前も違うと!貴女様は何処から来たのでしょうか?もしや宇宙人ですか!宇宙からやって来たのですか!」

 

「ば、馬鹿にしないで下さい!そんなわけ!」

 

「………いずれにしろ貴女様が何処の誰であろうと構いませんが我等と国民を謀ろうとしたことは見過ごせませんねぇ。ダレイオスのスパイにしては粗が目立ちますが。」

 

「た、謀る!?」

 

「貴女!お名前をどうぞ!」

 

「あ、アローネ=リム・クラウディアです…。」

 

「そうですかぁ、貴族様らしく立派なお名前ですねぇ。

 

 

 

 ではアローネ=リム・クラウディアさん

 

 

 

 我が国民と部隊を謀ろうとした偽証罪及び敵国ダレイオスのスパイ容疑で貴女を逮捕します!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?騎士団の人達どうしたのかな?」

 

 一通り泣きとおしたミシガンが騎士団の方を見て言う。

 

「事情聴取でもしてるんじゃないかな。」

 

「けどもう話はつけたんだけどなぁ。」

 

「アローネにも直接聞いときたいことでもあるんじゃないかな?」

 

 アローネは貴族のお嬢様だしそれにあの棺のこともあるし家族のことを騎士達に確認してるんだろう。

 

「見送りに行こうよ!騎士様達が村を出るみたいだからさ。」

 

「そうだねそうしよっか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大人しくしてください。手荒な真似は国民の前であまりしたくはないのです。」

 

「離して下さい!これは何かの間違いで!」

 

「貴女の事情は国に帰ってからゆっくりお話下さいまし。もともとそう言う話でしたよね?」

 

「ですが私は!」

 

「行きましょう。」

 

 

 

「え!?何してるんですか!?」

 

「アローネさん!?」

 

 騎士団の人達を見送ろうとしたらアローネが手枷を付けて連れていかれようとしている。

 

「カオス!!」

 

「アローネ……!待って下さい!これはどういうことですか!?何故彼女は拘束されてるんですか!?」

 

「そうですよ!私は誘拐された人がいるから保護してあげて下さいって言った筈ですよ!?これじゃあ、アローネさんが悪い人みたいじゃないですか!」

 

「……この方はダレイオスのスパイの可能性があります。貴殿方はこちらのご婦人に騙されていたのですよ。」

 

「騙す?アローネが何でですか!?」

 

「我が国マテオは近頃頻発するヴェノム大量発生の原因がダレイオスにあると睨んでいます。ですから敵国の貴族がこの場にいる以上その疑いがあるのは彼女ということになります。ですからこうして参考人として連行しようとしているのですよ。」

 

「そんな!?でも彼女はただ亀車に連れていかれようととしていただけで…」

 

「それにつきましては後程追って詳しくお聞きします。あぁと、別に貴殿方を疑っているわけではないのですよ?貴殿方は大切な大切な大切な我が国の臣民でありますからね。」

 

「カオス、私は…私の国はぁ…」

 

 アローネが目に見えて怯えている。

 

 何を言われたんだ。

 

「彼女は人を騙すような人じゃない!何か事情があるんです!」

 

「そう申されましても現に私共がこうして事情を聞いたところによるとダレイオスと思われる国の貴族みたいですし…。」

 

「違います!私はアインスにあるウルゴスの…!」

 

「アインス?ウルゴス?」

 

「このように訳の分からない星の名前と国名を言うのですよ。恐らく頭でもうって混乱しているだけでしょう。」

 

「頭でもって!そんな適当に!!」

 

「それだけではありませんよ。この方から感じるマナは我々とは異質のものです。ダレイオスで何やら恐ろしい実検でも受けてこうなったのでしょう…。あ!っと貴方のマナは事前にミシガンさんから事情をお聞きしているので心配ありませんよぉ!お辛い人生でしたねぇ。お一人様でヴェノムを!我々が来たからにはもう安心ですから!」

 

「……ミシガン!話しすぎだよ。」

 

「だってぇ…。」

 

「何にしてもこのご婦人に関する謎は明かされぬままです。ですから我々がこうして安全を確保するまで拘束しているのですよ。」

 

「女性の扱い方ではないと思いますが。」

 

「申し訳ありませんミシガンさん。すぐに我等退却致しますのでそれでは…。」

 

「カオス!お姉さん!私は……!」

 

 

 

 アローネが連れていかれる。

 

 さっきまで気持ちのいい別れ際だったのに。

 

 目には涙を浮かべている。

 

 あのアローネがダレイオスのスパイ?

 

 そんなの信じられない。

 

 信じられるわけがない!

 

 ここ数日だけだったけどアローネのことを見てきた。

 

 物腰は柔らかでおっとりしてるけど、

 

 家事や掃除、洗濯から何から何までも懸命にこなして

 

 意外と負けず嫌いなとこがあって、

 

 それでいて優しくて、

 

 綺麗に笑うあの人が、

 

 僕達を騙してヴェノムを……?

 

 

 

 何だそれは?

 

 こじつけにも程があるだろ。

 

 ヴェノムは十年前からいるんだぞ。

 

 最近来たアローネには関係なんてない。

 

 だったらやることは…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待って下さい!」

 

「カオス!何やってるの!?」

 

「カオス!」

 

 

 

「……いかがなさいましたか?臣民様?」

 

「アローネは置いていってください。このまま僕が預かります。」

 

「!」

 

「それは一体どうして?」

 

「アローネは短い間しか過ごしてないけど僕の……僕の家族です!家族が不当に扱われて黙って見過ごせません!」

 

「はぁ…もしや絆されましたかな?確かに美人ではありますからねぇ。」

 

 そういってアローネを触るブラムさん。

 

「……!」

 

「若い人は一時の感情に流されてしまうんですよ。それで正しい道が分からなくなる。貴方もそういうご経験がおありでしょう?」

 

 確かに僕は昔から感情に突き動かされて生きてきた。

 

 それで失敗したこともよくある。

 

 けれど

 

「正しい道と言うなら今の僕にとってアローネを助けるのが正しい道だ!」

 

「弱りましたねぇ~。通していただけないとなると少々手荒なことをしなければなりませんか。」

 

「アローネを返してください!」

 

「それは出来ませんねぇ。

 お前達軽くお相手しておあげなさい!ケガをさせてはいけませんよ!相手は一人なんですから威かすだけで結構です!」

 

 そう言うとブラムさんはアローネを連れて下がり他の五人の騎士が出てくる。

 

「ふぅ~、勘弁してくれよボウズ。」

 

「こっちはこれから王都まで長い道のりを帰らないといけないんだ。」

 

「手早く終わらせるからじっとしてろよ?」

 

「あんな女くらい村にいんだろ。ミシガンちゃんとかよ。」

 

「ケガしないうちに帰った方がいいぞ?」

 

 五人がそれぞれ勝手なことを言ってくる。

 

「忠告ありがとうございます。けどこっちも引き下がれないので。」

 

「女の前だからなぁ、分かるぞ~。俺も昔…ガッ!」

 

 一番近くにいた騎士に素早く接近し顎を打ち上げる。

 

「「「「!!!!」」」」

 

 それだけで他の騎士達の顔色が変わる。

 

「コイツ!?」

 

「強いぞ!」

 

「ずっと一人で戦ってきたんです。多対一の勝負は得意ですよ?」

 

 とは言ったものの初撃のラッキーパンチで一人はのしたものの、他がそう易々とそれを許してくれはしないだろう。

 

「おらぁぁぁ!!」

 

「おおぉぉぉぉ!!」

 

 スライディングと正拳突きがくる。

 

「……フッ!!」

 

 相手の動きに合わせてスライディングをすれ違い様に顔面に蹴り入れ、正拳突きにはフックをお見舞いする。

 

「ガホォッ!」

 

「ハガアッ!」

 

 そのまま動かなくなる二人。

 

 ……何だまたラッキーが入ったのか?

 

「後二人ですね!」

 

「くっ!」

 

「調子に乗りやがって!」

 

「行きます!」

 

 そう言って駆け出すと横から不意に

 

 

 

ドゴォォォンッ!!!

 

 

 

「すみませんねぇ!臣民様。貴方の動きを見るに私の部下達では敵わないと思いまして不意打ちにはなりますがこうして仕留めさせてもらいました。」

 

「カオス!」

 

「ちょっとブラムさん!ケガさせないんじゃなかったの!?」

 

「その予定でしたがこちらも三人のされているので手をうたせてもらったのです。ミシガンさん我々が去った後で彼にファーストエイドをお願いします。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、口でこちらを油断させる作戦、昔おじいちゃんによくやられましたよ。」

 

「「「!!!」」」

 

「貴方のその口調はそういう作戦からきてるんですね。こちらの身を案じているようで意識の範囲外から容赦ない一撃。」

 

「完璧なタイミングでクリティカルヒットしたと思ったんですけど浅かったですか?」

 

「いえ、なかなかにえげつない威力だったと思いますよ?普通だったら今のでノックアウトでしたね。」

 

「お褒めに預かり光栄です。やはり魔術が効かないようですね。」

 

「ミシガンから聞いたんですか?」

 

「いえいえ、ただの観察眼から来るハッタリですよ。どうやら剣を使った方がよろしいみたいです。」

 

「いいんですか?僕は魔術よりも接近戦の方が得意なんですよ?」

 

「臣民様もかなりの手練れのようですが私共は日々上を目指して訓練に励んでるんですよ。そうして培ったセンスは少々自慢なんですよ。………ではいざ!!」

 

 

「!」

 

 

 

キキィンッ!!!

 

 

 

 

 帯刀していた木刀を抜いて受け止める。

 

 ブラムはそこから更に連撃を放つ。

 

 

 

キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!

 

 

 

「クッ!」

 

 剣撃が早い。

 

 受け止めるだけで精一杯だ。

 

 そういえば誰かと剣で斬りあうのなんて初めてだ。

 

「おや!臣民様もやはり剣術の覚えがあるようですね!」

 

「幼い頃に祖父からかじっていたくらいですからね!騎士様の剣技程ではないですよ!」

 

「謙遜しなくてもいいですよ!私は王国のとある剣術専門の部隊に所属していたこともあるのですから!」

 

「剣術専門の?」

 

「万年したっぱではありましたがね!」

 

 

 

キキィンッ!!

 

 

 

「剣の斬りあいでは互角といったところでしょうか。実に惜しい人材です。貴方なら騎士団でも上に登れそうですね。」

 

「嬉しいお誘いではあるんですが僕はもう騎士にはなりませんよ。」

 

「ほう!騎士になりたいと思う時期があったということですか?」

 

「昔の話ですよ。今は!」

 

 

 

キキィンッ!!

 

 

 

「!?」

 

「村の用心棒です!」

 

「(………剣筋が段々と鋭くなって受けづらくなってきましたねぇ。斬りあいに馴れさせてはこちらが不利か。それではそろそろ…。)」

 

 

 

ジリッ

 

 

 

「?」

 

 距離をとった?

 

 何をするつもりだ?

 

 魔術は利かないとさっき見切った筈だが?

 

「臣民様が想像以上にお強いので私も奥の手を出さねばなりませんなぁ。」

 

「奥の手?」

 

「先程申した部隊に所属していたときに私が研鑽に研鑽を重ねて習得した剣技です。」

 

「………そんな奥の手をハッキリと予告していいんですか?」

 

「この技は応用が利くので問題ないのでございますよ。では失礼して。」

 

カチンッ

 

 ブラムが剣を鞘に納める。

 

 そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「魔神剣ッ!!!」

 

 

 

ザザザザザッ!!!

 

 

 

「!!この技はッ!?」

 

 地を這う衝撃波が高速で迫る!

 

「アレ!カオスの!?」

 

ズザンッ!!

 

 砂埃をたてて吹き飛ばされる。

 

 

 

 

 

 

「ンッフフフフフ!!!どうですか!?私が二十年かけて体得した奥義、魔神剣の切れ味は?魔術にも劣らぬ威力とその速度!!そうそう拝見出来るものではないのですよ!」

 

「ブラムさん!カオスが死んじゃうよ!?」

 

「安心なさい。手加減はしてありますよ。一日くらい起きられないでしょうがね。それでも魔神剣は流石にやり過ぎましたか。これで終わりに「魔神剣!!」!」

 

 

 

ズザザザザサザッ!!!

 

 

 

「これは!?私の!!馬鹿な!!」

 

ザシュウッ!!

 

「ウゴアッァァッ!!!!」

 

「「隊長ッ!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「元々騎士団の技でしたから使える人はいるとは思ってたんですけど失念してましたね。自分が魔神剣を受けることになるなんて…。」

 

「な、お前!!」

 

「隊長の魔神剣を食らったのに!?」

 

 

 

 

「スミマセン、魔神剣に関しては僕の方が上みたいですね。」

 

「カオス!」

 

「貴様!!何故魔神剣を使える!!?」

 

「その技は我が騎士団の最高機関の剣技だぞ!!」

 

「最高機関?よく分かりませんがこの技は祖父から譲り受けたものですよ?勝手にですけどね。」

 

「何を馬鹿なことを!?素人がそう容易く扱うことなど!!「お黙りなさい!!」」

 

 

 

「グフゥッ!!何処か骨折したみたいですね。大声などあげるものではありませんか。………臣民様は凄まじい剣術の才をお持ちのようだ。」

 

「隊長!」

 

「お身体に障ります!ここは退いて…」

 

「そのつもりですよ。ですが最後に………臣民様、そのご婦人はお渡ししますが、腑に落ちないことを二件程お訊きしてもよろしいでしょうか?」

 

 ボロボロになったブラムが訊ねる。

 

「………いいですよ。」

 

「そのご婦人は少なくともこの国のものではありません。長く王国を守ってきた私が言うのです。装いと当人からは何か異質と一言では語りきれない何かを感じます。自然のものではないのでしょう。」

 

「……」

 

「そんな得体の知れないものを庇ってもいいのですか?もしかしたらあのミストの村にも危険が及ぶかもしれないのですよ?」

 

「……そうだとしても僕はこの数日の間の彼女を知ってます。彼女はそんなことを望むような人じゃない。少なくとも今こうして捕まるような悪い人では。」

 

「望む望まないは関係ないのです。爆弾が爆発したくないと望んだところで導火線の火には逆らえないのですよ?」

 

「だったら僕が何度でもその火を消しますよ!アローネに降りかかるのなら何度だって!」

 

「……臣民様のご意志は分かりました。ならばそのことにはもうふれません。ですがそれを野放しにするわけではないのでお忘れなく。」

 

「分かってます。」

 

「よろしい!では最後に、臣民様!お名前をどうぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕は……カオス。カオス=バルツィエ!」

 

 

 

「「「!!!!」」」

 

「!?バルツ…ィエ!?」

 

「嘘だろ!?こんなところにいるわけが…!」

 

「だがさっきの剣技は紛れもなく……!」

 

「バルツィエ………魔神剣………本物なのか?」

 

 

 

 何だ?

 

 名前を言ったらざわめきだしたぞ?

 

 貴族とは聞いていたが有名な名前なのか?

 

 

 

「これは………どうしたものでしょうな。」

 

 

 

 ブラムが何かを考えている。

 

「恐らくは偶然名前が同じ………というものではなくまさしくあの家のものなのでしょうなぁ。先程の撃ち合いはまだまだでしたがそれも発展途上故でしょう。しかしどういうわけかは存じませんがこのような場所にいる!これは使えますね。」

 

「何をいって!?」

 

「アローネ=リム・クラウディアさん、カオス=バルツィエさん貴殿方を国家反逆罪で指名手配する旨をこれから上にご報告いたします!!」

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