テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
他の四人とは別にカオスはオサムロウの個人指導を受けることになった。
オサムロウはカオスの魔術の未熟さを見抜いて………。
王都セレンシーアイン 西区 闘技場 夜
「ご苦労であったな。
今日で我が教えられることは全て教えた。
後はそれを積み重ねてればヴェノムの主やその他のヴェノムに囲まれても脱していけるだろう。」
「二日間ありがとうございました。」
「この二日で戦いの奥深さを学べたような気がします。」
「マテオでは知ることのできなかった技術を会得できてより一層俺達は強くなれた………。
オサムロウ殿、
感謝する。」
「私もこれで少しは皆を守れる力がついたのかな………?」
「ついているとも。
ソナタ等の力と合わせて我が教えた技術はこのダレイオスでソナタ等の旅に貢献してくれることを信じているぞ………。
カオス………。」
「………はい。」
「我の教えでソナタのためになるようなことはあったか………?」
「…はい。
剣術も魔術もこの二日間でオサムロウさんに教わったことは俺の力に大きく影響を与えてくれたと思います。
これで俺は………、
皆を守れる。」
「……フフッ………、
そうか………。」
「剣術に関しては俺の師匠はおじいちゃんだったけど………、
魔術に関しては俺の師匠はオサムロウさんです………。
俺はオサムロウさんのおかげで魔術を克服できそうです。」
「嬉しいことを言ってくれるな………。」
「本当にそう思ってますから………。」
「…ソナタ等がこの街から旅立って余裕ができたなら次は剣術の方も見てやろう。」
「その時はお願いします。
先生。」
スラートの地中都市シャイド オサムロウ邸 部屋
「………明日からヴェノムの主退治か………。」
「この広いダレイオスで八体いるヴェノムの主の討伐………。
なんだかカストルにいた時のヴェノムクエストを思い出しますね………。」
「ヴェノムクエストかぁ………。
もうあれからかなり時間がたつんだなぁ………。」
「そうですね。
あの時はただ路銀を稼ぐだけのものでしたが………。」
「ヴェノムクエスト………?」
「…そうか………。
お前達はそれで金を稼いでいたのだな。
通常は一般の者は受けられないクエストなんだが………。」
「あの時はお金が必要だったからね。
お金が無いと宿に魔泊まれないようだったし。」
「普通のクエストもあっただろうに………。
よくギルドで取引できたな。」
「レイディーが私達がレサリナスの研究者だとギルドの方に報告していただいたおかげでクエストを受けることができました。」
「あぁ、
確かレイディーもカストルで会ったって言ってたなぁ………。
それでそのギルド?とかでクエスト?っての受けてからお金?を貰ったの?」
「ミシガン………。」
「最初の頃のカオスそのままですね………。」
「アローネさんだってお金のことは知ってても相場の金額は知しませんでしたよね………?
アップルグミとか通常の十倍以上で購入しようとしてましたし。」
「私は………、
元は上流階級でしたから纏めてその金額なのかと思ったんですよ!
アップルグミ一つの値段なんて思いもしませんでした!」
「本当?」
「何ですか!
カオスは私を疑うのですか!?」
「えぇ………、
だってあの時はタレスが店の人の嘘を見破ってたしアローネだって俺と状況はそんなに変わらなかったんじゃ………。」
「……そうですね。
私とカオスはあの時期はタレスに頼ってばかりでしたし正直なところは二人でタレスに色々と教えていただかなければなりませんでしたね。」
「最年少の少年が一番しっかりしていると言うのはどうなんだ………。」
「それだけタレス君が二人よりも人生経験が豊富ってことだよね!
ね!
タレス君!」
「…ボクの人生経験なんてそう誉められるようなものではなかったですよ………。
バルツィエに襲われて無理矢理マテオに連れ去られて貴族の屋敷の雑用から盗賊のしたっぱにまで堕ちて………、
カオスさん達に拾われなければ今でもボクは盗賊をしていたかもしくは………、
あのムスト平原で死んでいたかもしれないんですから………。」
「………サハーンとの時のことだね………。」
「あの方は………、
平気で御自分の部下を屋敷もろとも………。」
「最初にカオスさん達と出会わなければぼくはあの屋敷でカオスさんとアローネさんを迎え撃っていたでしょうね………。
ボクではお二人には敵わなかったでしょうけど………。」
「その話は緑園都市リトビアでのことだな。
その話なら王都でも噂になった。
大物賞金首のアジトを突き止めボス以外は焼死体で発見されたことでニュースとして取り上げられていた。
その賞金首のアジトを突き止めたのが名もない冒険者として最初は記事になったが後々同じく賞金首として出回ることになったカオスとアローネ=リムだと判明しレサリナスが大騒ぎになっていた。」
「そんな頃から俺達の話が持ち上がっていたんだな………。」
「最初はただ貴族として“悪”を見過ごせなかっただけだったのですが………。」
「レサリナスでは日頃からバルツィエの武勇伝以外の話が無かったからな。
そんなところへバルツィエの名を持つ謎の賞金首が大物盗賊団を壊滅させたとなれば民衆の関心は大きかった。
賞金首ということはバルツィエ率いる騎士団の敵、
敵ではあるがバルツィエの名前を持つ賞金首………、
その賞金首が民衆の敵である盗賊の撃破。
お前達二人はそこから話題が大きくなっていった。」
「けどそれってウインドラの部隊の人と後………、
………何だっけあの人の名前………?
後もう一人の人の部隊の人が広めてったって………。」
「バーナン隊長か。
バーナン隊長の部隊が情報工作を行って民衆を煽っていた。
作戦は失敗に終わったがあれはあれで絶望的な空気になることだけは回避できた。」
「…俺がミストを出ていなかったらどうなってたのかな………。」
「………」
「…私達がミストを出ていなかったら、
今と同じ状況になってはいなかったと思いますよ。」
「けどウインドラの話じゃ俺ってあのまま旧ミストの村に引き込もってた方が良かったんじゃないか………?
俺がレサリナスまで行ったからウインドラは………、
いろいろと動きづらかったんじゃ………。」
「………お前と再開した当初はそうだったな。」
「ちょっとウインドラ「だが今は違うぞ。」」
「お前が現れてくれたおかげで“アルバート伝説”に準えた“アルバートの子息存在説”の噂に拍がかかりバルツィエ達はお前のことを躍起になって探していた。
作戦が失敗したのはお前のせいじゃない。
俺達の力不足のせいだ。」
「………そうだよ。
カオスが旧ミストを出ていったから私がそれを追い掛けて………、
………ウインドラにまた会うことができたんだし。」
「カオスさんがいなかったらボクはどうなっていたのか………。」
「私もカオスにあの森でお会いして一緒に旅をしていろんなことを知って………、
カタスにも会えて私の国がどうなったかのかも知るもことができました………。
カオスが私と旅に出てくれたから私は救われたのです。
ありがとうございますカオス。
これからも私と一緒にいてくださいね…。」
「……………、
そうだね…………。
皆………………、
ありがとう………………。」