テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
カオス達は果たしてヴェノムの主を無事に討伐し終えられるのか………。
フロウス道
「……ここから暫くはこの道が続きそうですね………。
ミーア族の中心地までは数日はかかりそうです。」
「はぁ………、
やらなきゃいけないことはハッキリしたけどまた長い距離歩かなきゃいけないの……?」
「そのようだな。
ミシガンには辛い道のりになると思うが………、
ミシガンはスラートの街で待っててもいいんだぞ?
どうせミーア族のヴェノムの主を倒したら一度あの街に戻ることになるんだ。」
「ダレイオスはマテオよりも地形が歩きにくいからね。
ミシガンってレイディーさんと一緒に亀車使ってレサリナスまで来たんだろ?
そんなに長距離歩くのには馴れてないだろうしウインドラの言う通り街で待ってるのがいいかもね。」
「ヴェノムの主は………、
この間のブルータルヴェノムの時のことを思い返してみれば私達四人でもなんとかなるとは思いますが………、
どうしますか?」
「ちょっと待ってよ!
何私が一人であのスラートの人達の街に帰る前提で話してるの!?
戻らないよ戻りません!!
ここまで着いてきて“やっぱり皆が南の主倒すの待ってます”なんて言って帰れないでしょ!」
「…だったら前に進むしかないよ…。
文句言ってたって始まらないさ。」
「そりゃ………、
そうだけどさ………。」
「交通機関か………、
馬でも借りられれば良かったんだが馬がいそうになかったからな………。」
「馬が使えないとなるとダレイオスでは………、
かめにん………ではなくてうさにんという方々がいるという話でしたが………?」
「残念ながらうさにんはダレイオス政府が崩壊してから自分達の島へ帰ったそうですよ。
商売ができないならもういいやってことで。
それもダレイオス全土のうさにん全てが。」
「島?」
「マテオの世界地図で言うとこのダレイオスとマテオの南側を結んだ中央辺りに小さな島々があるじゃないですか?」ピラッ…
「この辺り………ですか?」
「そうです。
この辺りの島のどれかに“うさにんの島”というのがあるらしくダレイオスに来ていたうさにん達は皆ここから来ていたらしいですよ。」
「よくこんな海を越えた場所から商売しにきてたな。
それだけ仕事熱心だったということか…… 。」
「そんな褒められるような種族では無かったと思いますけどね。
うさにん達は主に運び屋として仕事していましたけどマテオのかめにんのようにキッチリとしたことが苦手なようで大量の荷物を運ばせたりなんかしたら送り届けた先で半分ぐらい無くなってたりしてたようですよ?」
「それは困りますね………。」
「何故半分も無くなる事態になるんだ………。」
「うさにんはスピードが売りらしいんですが荷物を丁寧には扱ってくれないんです。
ですから届け先に着くまでの道中で荷物を落っことしても気にしないようなお粗末な業務能力でして………。
うさにんがいた時は皆荷物の運送よりもその人本人が街を移動したい時とかに利用してました。」
「うんまぁ…、
仕事任せるには少し問題があるようだけどそれで商売できてたってんなら一応は皆そのうさにんのことを頼りにはしてたんだよね………?」
「運ぶ荷物が少なければ少ないほど落とす確率は下がりますからね………。
二つ以上荷物を持たせたら………、
どっちか必ず落とします。」
「そんなポンポン荷物を落とすことなんてできるの?
って言うか何で運んでるの?」
「かめにん達は亀車とか言って手懐けたモンスターのトータス使ってたからうさにんは………?」
「え!?
あのトータスのような大きさのウサギがいるのですか!?」
「違いますよ。
マテオにいるかめにん達は名前の通り亀を使って仕事してますけどうさにんが運び屋として使っているのは………、
馬です。」
「………何でだよ。」
「そこは大きなウサギじゃないと………。」
「人参繋がりでしょうか………?」
「府に落ちんな………。」
「………言われてみれば確かに大きなウサギを使って運送しているところも見てみたいですけどどう想像しても馬の方が早そうですから特に疑問はありませんでしたね。
もとよりかめにんもうさにんもかめとウサギに近い格好をしてるだけで本物のかめとウサギではありませんからね。」
「片方はかめと亀………、
もう片方はウサギと馬………。」
「想像するだけでもシュールな光景が………。」
「馬に乗ったウサギ………。
ちょっと見てみたいかも………。」
「…昔は子供のボクでさえアイネフーレの村にやって来たうさにんを見ることもあったんですけどね。
今のように国が転覆した状況じゃそれを見ることも無いですね………。
うさにん達を見るには早くこのダレイオスからヴェノムを消さないと………。」
「…ヴェノムがダレイオスから消えたらまたうさにんがダレイオスに来てくれるよね………。」
「来てくれますよ。
ヴェノムによって撤退したと言うのならヴェノムの問題さえ解消してしまえば………。」
「ただダレイオスを救うだけの話じゃなくなったね。
私達でそのうさにんとか言うのがまた戻ってこれるようにダレイオスを綺麗にしてあげないと。」
「話を聞く限りだとそいつ等がダレイオスに戻ってくるメリットがそんなには無いように思えるのだが………。」
「何を言ってるのですか!
その方々(?)が政府崩壊とヴェノムによって島へ帰ってしまわれたのなら逆にダレイオスへと戻ってきていただけたらダレイオスは完全に元の形へと戻すとができたと証明できるではありませんか!」
「………そうですね。
かめにんもうさにんも知ってるボクだからこんなこと言えるんですけどやっぱりあんなよく分からないような連中でもいないよりかはいた方がマシな気がします………。」
「マシって………(汗)
うさにんよりもかめにん普及させた方がいいんじゃないかダレイオスは………?
かめなら仕事をキッチリしてくれると思うが………。」
「この際かめでもウサギでも何でもいいんだよ。
今私達はその人達(?)が戻ってこれるようにしなくちゃいけないんだから………。
そう思ったらちょっとやる気が湧いてきちゃったかなぁ!!
早いところダレイオスを皆が誰でも大手を振って歩けるような所にしないとね!!」
「もしそうなればそのうさにんさん達もダレイオスと帰ってきてくれるでしょうから一度そのうさにんさん達の機関を使用してみたいですね。」
「けど馬だよ?
馬ならこの間乗ったと思うけど………。」
「あの時は逃亡中でゆっくり楽しむことが出来なかったではないですか!
私は今度ゆっくりと落ち着いた時に皆で乗ってみたいのです………。
何もかも終わらせてから皆で………。」
「………、
そうだね………。
そのためにも早くこんな仕事終わらせようか!」
「この辺り一帯からヴェノムが消えたらヴェノムが消えた州は馬の利用が可能になるだろう。
足を使っての移動は最初の方だけだ。」
「ヴェノムの主を半分程まで減らせたら地下に隠ってると思われる他の街の人達も地上に出てこれるでしょうね。
その人達が出てきてくれたら馬も借りられると思います。」
「それじゃあさっさと南のミーア族の所にいるヴェノムの主を倒しに行くよ皆!」タタタッ
「え?
今から走って行くの!?」
「まだまだ距離は遠いぞ?
今のうちから体力を無駄に………、
………もうあんなところまで………。」
「ミシガンがやる気になったようですね。
よかったじゃないですか。」
「………今あんなに張り切ってて、
大丈夫なのかなぁ………?」