テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ミストの風景を思い出したカオスとミシガン、ウインドラだったが過去の記憶の話ということでカタスティアの話になり………。
タイヒ山道
ザァザァザァザァ………!!!!
「「………」」
「ボクでさえもう拉致される前の家族ほんの数年前の知人の顔があやふやになってますからカタスさんがよくレサリナスでアローネさんを見つけられたなって思いますよ。」
「カタスは「それだけカタスティア教皇とアローネ=リムの絆が深いのだろう。」…。」
「アローネ=リムの話では二人は只の友人関係よりももっと繋がりが強い仲だ。
家族同士の縁が普通の家庭と比べても結び付きが強くそれでいて二人も姉妹のように育ったと聞いた。
例えカタスティア教皇が三百年近くアローネと出会うことがなかったのだとしても家族のことは忘れることが無かった………。
忘れたくなかったのだろうな………。
同じ時代の者を………。」
「………そうですね。
私はカタスを三百年も待たせ続けていましたがカタスは今でも私の他のウルゴスの同胞を探し続けています。
カタスのウルゴスへの想いは今でもまだ強く心にあるようなので時の流れによってその想いが風化することは無かったのでしょう………。」
「………まあボクもカタスさんがとても親切で人に対して慈愛の心が強いのは分かりますよ。
ボクですら養子に、と言ってくれたのですから。
…あの人柄を思えばカタスさんのことを好意的に見る人も多いでしょうし三百年の内に数えきれない人がカタスさんに救われてきたと思います。
カーラーン教会で教皇職という多忙な職に就きながら今でもウルゴスの人達を世界のあちらこちらで捜索し続けているのだとすればカタスさんは………、
“聖女”の名に恥じない素晴らしい人なんでしょう。」
「三人共何してるの?」
「「「!」」」
「ミシガンが休憩するのに良さそうな場所を見つけたからもうそこで待ってるよ?
早く行ってあげないとミシガンの機嫌が悪くなるよ?」
「…そうだな。
立ち話するには少し長く話しすぎたようだ。」
「直ぐに私達もそこへ向かうのでカオスはミシガンの様子をもう一度見て来ていただけませんか?」
「…?
分かったけどなるべく早くに来てくれよ?
ちょっと歩く距離だから。」
「大丈夫ですよ。
ボク達も丁度話が一段落終えたところですから。
それではお二人とも行きましょう。」
「そうするか。
ミシガンを待たせると眠ってしまいそうだな。
あいつはどこででも寝るやつだからな。」
「いくらミシガンでもモンスターの生息地帯で睡眠するようなことはないでしょう………。」
「分からんぞ?
昔あいつはミストの森でカオスと俺と三人で遊んだいたら森の開けた場所で疲れて眠りだしたことがあるからな。」
「よく無事でしたね………。」
「心を開いた相手が近くにいるとミシガンは気が弛むからな。
あいつはしょっちゅう昔は「また昔話しようとしてるじゃないか。」………つい。」
「そんな話してるとまたミシガンが癇癪起こすよ?
そういう話するならミシガンがいるところで話してあげないと。」
「………それもそうだな。
少し急ぐか………。」
「そうですね、
昔の話をするのであれば思い出を共有する人のところでないと………。」
タイヒ山道 川辺
「遅いよ!
皆いつまで待たせるの!」
「悪かった。
カオスとミシガンを見てたら少し昔のことを思い出してな。
三人で話をしてたんだ。」
「申し訳ありませんミシガン。
もう終わったところですから。」
「三人でカオスさんのこととカタスさんのことを話してたんですよ。」
「私達と………またそのカタスさんって人のこと?」
「どんな流れでカタスさんが出てきたの?」
「カオスとミシガンを見てたら昔の記憶がぼやけてきてるのに気付いてな。
たった十年時間が空いただけでもミストの記憶を忘れているのにカタスティア教皇は三百年もアローネ=リムのことを忘れずに覚え続けていて記憶力が高いのだな、と話をしてたんだ。」
「確かに凄いな………。
けど大切な人のことなら忘れたりなんて出来ないんじゃないか?
俺だって………、
おじいちゃんのことは今でも忘れずに覚えてる。
おじいちゃんの顔やおじいちゃんから学んだこともずっと………。
頭の記憶だけじゃなくこの体が教わったことを覚えている。
大事な思い出だからこの先もずっと忘れたりなんかしないよ。」
「その人にとって大切な方々との思い出はもう言葉のように決して忘れたりなんか出来ない心の深いところに刻み込まれているのですよ。
私にとってカタスは血の繋がった家族以外では一番の友でしたから………。」
「カタスさんは友を越えて本当の姉妹のように育ったとも言ってましたね。」
「教皇はレサリナスでも皆から愛される存在だったからな。
“聖女”と言われたり“聖母”とも言われたり………。」
「母………?
子供がいたの?」
「教皇には子供はいなかったぞ。
誰とも結婚はしていないがあの人は多くの人の出生にも携わる仕事をしてたからな。
出生に携わった家の者達にとっては教皇は“第二の母”とと呼ばれてるんだ。」
「子供がいないのにお母さんなんだ………。
子供が欲しくなったりはしなかったのかな?」
「どうだろうか…?
あの人自身を母と慕う者が多かったせいで本人もそれに満足していたんじゃないか?」
「それか私のようにウルゴスのことを気にしていたのかもしれません………。」
「そこは本人に聞いてみないと分からないが彼女のことを本当の母のように思う子供達が多くいるのも事実だ。
………あの人がそれで幸せを感じているのならそれにこしたことはない………。」
「でもさ?
カーラーン教会って今どうなってるの?」
「どうなってるいるとは………、
何のことを言ってるんだ?」
「今マテオとダレイオスが戦争を始めようとしてるじゃない?
長い間停戦しててカーラーン教会は中立を守ってきたって聞いてるけど………、
戦争が始まったらどうなるの?
簡単にはマテオに行ったりダレイオスに行ったり出来なくなるんじゃない?」
「………そうだね………。
確かに言われてみればカーラーン教会が戦争中にどうなるか考えたことも無かった………。」
「中立の立場ですと………どうなるのでしょう………?」
「恐らくの話だが戦争の結果次第では親を無くした子供達を探して引き取るのではないか?
教会は戦争には不介入の筈だからこれまでのようにマテオが制圧した土地の子供達を集めていくのかもしれん。
今回の戦争では………ダレイオスに負けされるつもりはないがな。」
「中立なら戦争に巻き込まれることはないでしょうが………、
その立場を快く思われなければ良いのですね………。」
「………カタスは無事なのでしょうか………。
オサムロウさん達の話ではマテオへ戻られたと仰っていましたが………、
何も問題が起こらなければ良いのですけど………。」