テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 ヴェノムの主討伐に向けてオサムロウから聞き出した主クラーケンについて話すカオス等一行。

 海をまともに知らなかったカオスとミシガンはクラーケンがタコという種族と聞かされても理解できず………。


祖父の弟

タイヒ山道 麓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………いいか?

 だからな、

 タコはお前達が考えているような魚ではない。

 魚とは全然違う形をしていて魚には無い八本の触手が頭部から生えていてだな。」

 

「もう分かったって!

 魚じゃないってことは!

 メデューサみたいなモンスターなんだろ?」

 

「メデューサ!?

 石にされちゃうじゃない!?」

 

 

 

「どうしてメデューサを知っててタコを知らないんですか………。」

 

「蛇………?

 陸上にいる生物なら知識があるのでは?」

 

 

 

「クラーケンに石化能力は無い。

 触手もただ獲物を絡めとって捕食するだけだ。

 大型の生物なら毒など無くても力のみで他の生物を捕食出来るから触手にさえ気を付けていれば対処はしやすいだろう。」

 

「って言われても実物を見ないことにはどんなモンスターなのか分からないよ………。」

 

「そんな頭と触手だけのモンスターなんているの………?

 骨格とかどうなってるんだろ?」

 

「骨格がどうこう言うならこの間倒したスライムなんて骨格すら無いだろ………?

 この世界には脊椎動物から無脊椎動物、魔法生物と見ていけばあらゆる種類の形状をした生物がいる。

 共通しているのは生命体なくらいなものだ。

 決して己の知る知識だけが全てではない。

 自分の知っている知識に当てはまる生物だけが生物の定義ではないんだぞ?」

 

「そりゃまぁなんとなく分かるけど………。」

 

「生物って頭と手と足があって生まれてから成長して老衰するだけじゃないんだね。」

 

「陸にいる生物は大雑把に言えばその例で合ってるんだがな。

 お前達がそこまで生物の知識に疎いとは思わなかった………。」

 

「ミストにあった本での情報って偏りがあるからなぁ………。」

 

「私も生物についての本とか読まないし村の人だって知らないでしょ。

 精々ほ乳類、鳥類、両生類、爬虫類、魚類、昆虫とかの分類があることくらいしか村では教えられてこなかったんだし。」

 

「カオスさん達の村では世間の知識をどうやって学んでいくんですか?」

 

「大抵は親とかだけどあの村の人達も百年間外の街とかと交流したりしなかったんだし自然と日常で不必要なことは親達が知ってても活用しないってんで子供には教えないんだろうな。」

 

「そうして世間との常識の偏りが生まれたのですね。

 私とは違う理由で知識に偏りが起こる訳です。」

 

「アローネ=リムは家の関係で習う前にこの時代に行き着いたんだろう?

 俺達の村は全体がこの二人のような可能性があるんだ………。」

 

「………ウインドラだってミストから出た時は俺達と同じだったんじゃないの?

 条件は同じだったんだし俺みたいにお金とか持ってなかっただろうし今の俺達と変わらなかったんじゃない?」

 

「そうだよ!

 なんか私とカオスばっかり馬鹿にされてるけどウインドラもミストを出た頃は何も知らない子供だったんだしなんか私達だけこんな風に扱われるのは不公平だよ!?」

 

「俺は………、

 ………確かに最初は少し剣をかじっていただけの何も知らない子供が騎士団についていって騎士にしろだの訴えてもまともに取り合ってはくれなかったが教皇が俺のことを評価してくれてな。

 必要な知識を教会で教わってからダリントン隊長を通じて騎士団に入隊出来たんだ。

 後押しにアルバさんの弟子で剣術に面影があるとも言われたしな。

 俺はそこまで苦労はしなかったぞ。」

 

「おじいちゃんを利用したのか。

 なんかズルいな。」

 

「アルバさんの名前出すだけで騎士団に入隊出来たの?」

 

「普通だったら入隊など出来んらしいがな。

 騎士団に入ると言うことは武器を所持する制限が取り外されるんだ。

 反乱が起こるような施政をとりながら反乱を防ぐルールは設けたバルツィエは自分達に害が及びそうな思想を持つ者が騎士団に入って力をつけることを好しとしない。

 俺が騎士団に入隊出来たのは教皇とダリントン隊長が俺の思想と剣技を見て推薦してもらったからなんだ。」

 

「ダリントン………さんか………。

 クレベストンさんと友達だったみたいだし生きてたなら会って話がしたかったなぁ………。」

 

 

 

「………隊長がお前の存在を知っていたなら隊長もお前と話がしたかったと思うぞ。

 あの人はアルバさんの三人の部下の中で一番アルバさんを慕っていたようだしな。」

 

「もし………、

 ダリントンさんがフェデール達に殺されてなければ………、

 レサリナスで会うことが出来てたのかな………?」

 

「レサリナスでは………、

 ………先に俺がカオスを見つけていなければ………あるいはな。」

 

 

 

「その前にそのダリントンって隊長何で殺されてたんですか?」

 

 

 

「…どこかで俺達の潜入がバレたのか………、

 関係無く殺されてしまったのかだな………。

 バルツィエにとっては俺達は当初から目の敵にされていたから………。」

 

「カオスと私が指名手配された時期からでしょうか………?」

 

「隊長の遺体は冷凍保存されていたから正確な時期は分からん。

 俺が隊長の生存を確認できたのはそれよりも前だ。」

 

「カストルでレイディーさんからダリントンさんに会いに行けとは言われてたけど………、

 その時にはもう既にダリントンさんはフェデールの手で………。」

 

「もう伝説の五人部隊は残り一人になってしまったんですね………。」

 

「…国王アレックス=クルガ=バルツィエ………。

 アルバさんの弟でありながら三人の旧友を死に追いやった男だけか………。」

 

「俺にとっては大叔父だけどあの王様は一体何を考えて世界を支配なんてしようとしてるんだ………?」

 

「昔はその二人のどちらがクリスタル王女と結婚してマテオの王になってもダレイオスとマテオの長く続いている険悪な関係が善くなるとは言われてたんですけどね………。

 いざアレックスが国王となったら………他のバルツィエと一緒になって悪事を働いて………、

 この場合ですと悪政になるんですかね………?」

 

「………カオスの大叔父さんってお兄ちゃんがいなくなってから評判が悪くなったの?」

 

「そうみたいだよ。

 何でかは知らないけど………。」

 

「………お兄ちゃんがいなくなってから今まで良かったのが真逆になった………?

 お兄ちゃんがいなくなってショックだったとか………?」

 

「ミシガン………?」

 

「………それまではお兄ちゃんのアルバさんと同様に皆の評判は良かったんだよね?

 お兄ちゃんがいなくなってから真逆になって………。」

 

「どうしたのですか?

 何かアレックス王の方針変更に心当たりでも………?」

 

「………………それってさ………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お兄ちゃんがいなくなったことの不満を政治にぶつけてるだけなんじゃないの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「………」」」」

 

 

 

「カオスもさ?

 あのミストの事件以降騎士になりたいって言わなくなったじゃない?

 騎士になりたいとは言わなくなったけどそれまでの負けず嫌いな性格から一変して何もかも諦めたような感じになってたし自分の体を労らなくなってた。

 自分のことを嫌いになってた………。

 

 アレックスさんもお兄ちゃんがいなくなったことにショックを受けて今まで好きだったものに辛く当たってるだけなんじゃないかなーって………。」

 

「王が好きだったもの………?」

 

「ミシガンにはあの王の好きなものが分かるのですか………?」

 

「?

 え?

 皆分からないの?」

 

「………今までは王は心変わりしたとしか噂が流れなかったからそれを信じてしまっていた………。」

 

「俺とアローネは最近あの人のこと知ったから叔父さんの話事態よく知らないんだ………。」

 

「ボクにとっては憎むべき敵ですからね………。

 何があったかなんて知る必要性を感じませんでした。」

 

「四人とも………、

 私よりもカオスの大叔父さんのこと早くに知ってたのに………。

 

 

 

 なんとなくなんだけどね………?

 カオスの大叔父さん、

 アレックス王は………、

 

 

 

 アルバさんと………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私達の国のマテオ王国のことが大好きだったんじゃないかなぁって思うの………。」

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