テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
だが騎士団から不穏な空気を感じカオスはアローネを取り返すことにする。
騎士団はカオスとアローネに国会反逆罪を言い渡す。
捨てられた村旧ミスト
あれからブラム達は去りアローネとミシガンが残る。
アローネが手枷に繋がれていたので手枷を切り落とす。
「カオス!スミマセン!私のせいでカオスが!」
「アローネのせいじゃないよ。悪いのはあの人達だったんだから。」
「でもカオスは騎士団に…」
「もう諦めた昔の夢だって言ったでしょう?そんなに大袈裟にしないで。」
「カオス…。」
想像していたよりもショックは受けなかった。
全くない訳じゃないけど自分が思っていたよりはあまり未練はないようだ。
あれほどなりたかった騎士に剣を向けてその夢に自ら終止符をうつ。
本当はもっと昔に終わっていたのかもしれないな。
「それにしても何があったの?アローネ。」
「そうですよアローネさん!騎士団の人達となにをもめていたんですか?」
「私にもよく分からないのです。」
「「分からない?」」
「はい…。私は………この国の貴族ではないようなのです。」
「この国ってことは………ダレイオスってこと?」
「え!?ダレイオスって戦争相手国じゃない!?何でそんな国の!?ってか貴族!?」
そういえば貴族ってことはミシガンには話してなかったな。
「いいえ、ダレイオスでもありません。私の国の名は……ウルゴスと言います。」
「ウルゴス?」
「聞いたことない名前ですね…。」
「騎士の方々にもそう言われました。この星が出来てからずっとそのような国は聞いたことがないと…。」らないんだけど前はもっとたくさん国があったそうですよ?戦争で無くなったり合併したりして名前が変わっちゃったみたいですけど。」
「………」
「もしかしてアローネさんの国はこの周辺にあったウルゴスって名前の国なんじゃないですか?」
「そうなのかもしれませんが、だとしたら私は……」
確かにその線でいくとあの棺のことも納得できる。
アローネがあの棺で眠っている間に国が滅たか合併してマテオの一部になったということに。
時間がたちすぎて国が変わったのならあの騎士達も情報の食い違うアローネを不審に思ったのかもしれない。
ならアローネは何故あの場所にいたのだろうか。
あの亀車のあった場所は前にも僕が行ったことある場所だった。
あの亀車は最近になって来た。
何が目的で何のために来たんだろう。
『望む望まないは関係ないのです。爆弾が爆発したくないと望んだところで導火線の火には逆らえないのですよ?』
あのブラムが言ってたことが気になる。
アローネが………爆弾?
そんな馬鹿な。
アローネはヴェノムを殺せる力があるだけで他は普通の人だ。
どこもおかしいところはない。
ただの女の人。
「……」
こんな今にも壊れてしまいそうな姿を見るととてもそうには思えない。
「これからどうするの?」
「「………」」
「今ならまだ間に合うかもしれないよ!?さっきのブラムさん達に追い付いかけてさ、謝ってきなよ!指名手配なんて間違ってるよ!」
「ミシガン…。」
「カオスが指名手配なんてことになったらもうミストの村に入れなくなっちゃうよ!?いいの!?騎士団の人達だってもう村にいるんだよ!?ブラムさん達に追い付けないってんならミストの村の人達に言って取り消ししてもらいに行こうよ!!」
「いいんだミシガン…。」
「何がいいの!?指名手配だよ!?いろんな賞金稼ぎから狙われるかもしれないんだよ!?誰も守ってくれないんだよ!?」
「大丈夫だよ分かってる。」
「分かってないよ!カオス!この村でずっとヴェノムと戦ってたから感覚がおかしいんだよ!どうやってこの先ここで生きていくの!?」
「………頃合いだったんじゃないかなぁ。」
「頃合い?」
「僕はこの村を出るよ。」
「今なんて言ったの?」
ミシガンが問いかけてくる。
「僕は村を出るよ。」
「何で!!」
「ずっと考えてたんだ。どうしたら僕はミストの村に償えるかを。」
「そうだよね!カオスはずっと頑張ってきた!それが何で村を出るって話になるの!?」
「騎士団が来てミストもヴェノムに怯えずに住む。だったら僕はもうこの村には必要なくなるんだ。」
「必要だとか必要じゃないとかそんなの考えなくてもいいじゃん!カオスはここにいてもいいんだよ!?」
「全ての人が僕を許せる訳じゃないんだよミシガン。僕がいるだけで嫌な想いをする人だっているんだ。」
「そんなの勝手に思わせとけばいい!!カオスは何も悪いことなんてしてない!!堂々としてればいいのに!!」
「どっちにしても僕は指名手配犯になるんだ。もうこれ以上は村に迷惑は掛けられないよ。ミシガンにも。」
「その思い込みが迷惑よ!何で!?何で伝わらないの!?私はカオスに戻ってきてもらうためにやってきたのにどうしてカオスは遠ざかって行っちゃうの!?あの人みたいに村や私たちを置いていくの!?」
「ゴメン、ミシガン。もう決めたんだ。」
「ねぇ~、どぉしてぇ?どぉしてそんなに私のことから逃げるの?」
「……」
「どうして一人で何でも決めちゃうの?カオスがいなかったら私は………」
「………ゴメン。」
「カオス。私のために……スミマセン。」
「もう僕が決めたことだからいいんだよアローネ。」
「ですがお姉さんのことは!」
「こうなるってのは分かってたんだ。ミシガンは僕を家族みたいに思ってるから。」
「私が……私一人が出ていくだけでいいのでは。」
「アローネは地図とか分かる?」
「それは……」
「一人じゃ心配だよ。飢えて倒れちゃいそうだし。」
「それは私の事情であって…。」
「乗り掛かった船だ。このまま一緒に行こう。もとから僕はあの村にいないも同然なんだ。」
「カオス…。」
「それに僕も目的があって出るんだ。アローネがいたから切っ掛けになってよかったよ。」
「……貴方は優しい人だと思っていましたが強引なところもあるのですね。」
「そうかな?そうなのかも。」
「けど私の国が何処にあるのかも分からないのに…」
「それはさ、他の街をまわって少しずつ情報を集めて行こうよ。そうすれば何処かでウルゴスのことが分かるかもしれないよ?」
「カオスはいいんですか?私にはカオスに何かお返しするものもないのに…。」
「お返しなら前払いでもう貰ってるよ。」
「貰ってる?」
「この数日間、本当に楽しかったんだ。こんな人殺しに生きる活力が貰えただけで満足だよ。」
「私は別に…。」
「あと、一人旅ってなんか勇気湧かなくてさ。誰か一緒に着いてきてくれたら物凄く助かるんだけど。」
「……」
「ダメかな?僕と一緒じゃ!」
「……こんな私でよろしければ喜んで。」
「ありがとう!アローネが一緒にいてくれるだけで心強いよ。」
「私も同じです。カオスと一緒ならウルゴスも見つかると思います。」
「じゃあ、まず始めに出発の準備して近くの街へと行こう!」
「はい!」
王都 宿
「で、今ある情報は何処まで調べてる?」
「奴等が王城の何処かでヴェノムの研究をしているということを掴んでいます。出処は奴等の息のかかった研究者を追ったところ研究資料を屋敷から王城へと運び出していたので間違いないかと。」
「奴等め、これ以上権力を欲して何がしたいんだ!」
「ダレイオスとの停戦が続いてからは大人しくしてると思ったらまた戦争の準備を始めていると聞きます。このまま行けばいずれは…。」
「そうなった場合、奴等は邪魔な部隊を真っ先に前線に立たせるぞ!我等も例外ではない!」
「我々がいなくなればマテオは奴等の手に落ちたも同然…。」
「あの方さえ戻られたら…。」
「……」
「すまない、お前はその場にいたのだったな。」
「いえ…」
「だが王妃様に奴等の暴走を止めるすべなど…」
「ならどうする!?この先に見える未来は確実に奴等の独裁だぞ!そうなればこの国は滅ぶ!」
「滅びはしない。滅びはしないが奴等に逆らうことすら出来ない奴隷国家として繁栄していくだろう。」
「そうならないためにも奴等の研究資料だけでも奪取しなければならない。」
「ダリントン隊長、その任務引き受けます!バルツィエを必ず倒しましょう!」
「ウインドラ、アルバート様の弟子である君がこちらについてくれて心強いよ。」