テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 ミーア族の集落についたカオス等一行。

 だがこれまでの街と同じくやはり無人でスラートのように人々を探すよりも主の討伐を急ぐ方が先決だと主を探しにいくが………。


怪しい男

ネーベル平原

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁっ!!!?」ドサッ!!

 

 

 

「ガァァァッ!!」ブンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュンッ!!ガキィィィンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…!!

 ………危ない危ない………。」ググッ………

 

 

 

「………」

 

 

 

「間に合ったようだな!

 …そこのお前!

 戦えないのならボサッとしてないでこっちに来い!」

 

「ここは私達に任せて貴方は下がってて下さい!

 『疾風よ我が手となりて敵を切り裂け!

 ウインドカッター!!』」ズバスバスバッ!!

 

 

 

「ガフッ…!?」ドサッ!!

 

 

 

「円閃牙ッ!!」シュンシュンシュンッ!!!

 

 

 

「ガウッ!?」ザスッ!

 

 

 

「「「「グルゥゥゥゥァァァァァァッッッ!!!」」」」

 

 

 

「ちょっと数が多いなぁ………。」

 

「囲まれる前に切り崩して行こう!!

 ミシガン達は距離をとって援護をお願い!!」ダッ!

 

「了解ッ!!

 『水流よ我が手となりて』「バウッ!!」………!?」ガバッ!!

 

「させるか!!」ドスッ!!

 

 

 

「ギャンッ!?」ドサッ!!

 

 

 

「あっ、有り難うウインドラ!」

 

「魔術だけじゃこの数は捌ききれん!

 魔技も積極的に使って敵を押し退けろ!」

 

「その方がよろしいですね!

 ウインドランス!!」シュッ!!

 

 

 

「ガッ………!?」ドスッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「フシュルルルルルル…………!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ついに囲まれてしまったか………。」

 

「どんどん奥の方から他のモンスターも来てるよ!」

 

「これでは袋叩きにあうだけですよ?

 どうしますか………?」

 

「時間を稼いでいただければ私の追撃のウインドカッターで「ここは俺がやるよ」カオス?まさか………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆動かないでね?

 ちょっとコントロールに自信が無いから飛び出されると当たっちゃうかもだからさ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フレアボムッ!!」ゴォォォォッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォォォォォォォォオォオォォオォッ………!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「!!!?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「…………」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………どこを狙ってるんだ全く当たってないぞ。」

 

「カオスって昔からノーコンだから………。」

 

 

 

「………ゴメン。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「………」」」」」ジリッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……おや?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アォォォォォォォォンッ!!」

 

 

 

「「「「………!!」」」」タタタッ…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………逃げてく………?」

 

「…今のカオスさんのフレアボムで怖じ気付いたんでしょう。」

 

「命中はしなかったが結果往来だな。」

 

「あの場面で外すとは思いませんでしたが………。」

 

「いっ、いいじゃないか!?

 結果的に戦闘が終わったんだから!」

 

「… 実はわざと外したのでは?」

 

「………まだ魔技に馴れてないだけだよ………。」

 

「本当に………?」

 

「………」

 

 

 

「………それで………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前は一体………!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ッ!」タタタッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいつが逃げていくぞ!?」

 

「何で!?」

 

「理由は分かりませんがボク達を敵だと思い込んでいるのかもしれません。」

 

「あちらは………海岸の方ですね。」

 

「どうする?

 あの人一人だけみたいだけど他にも仲間がいるんじゃないかな………?」

 

「仲間が他にいるかは知らんがここであいつとはぐれるとミーア族の手掛かりを失ってしまうぞ!

 直ぐにあいつの後を追うんだ!」

 

「そうだね、

 さっきの様子だと戦闘は出来ないようだしね。

 あの人しかいないんならまたモンスターに襲われるだろうし、

 

 

 

 早く追い掛けないとね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レーゲン海岸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁッ!!?」

 

 

 

「ゴァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………また襲われてる………。」

 

「懲りん奴だな………。」

 

「叫びながら走ればそれだけモンスターの注意を引くことが分からないんですかね………。」

 

「さっきのモンスター達に襲われかけて気が動転してそれどころじゃないんじゃない?」

 

「暢気に見てないでお助けしましょうよ。」

 

「そうですね。

 ………あのモンスターは………ガンバラーベアと言うみたいですね。」パシャッ

 

「ガンバラーベア………、

 ミストの森とかでもベアなら見かけたけど……。」

 

「ベアの上位種です。

 長い腕から繰り出される爪の引っ掻き攻撃は強烈ですから正面から相手にしない方が賢明ですよ。」

 

「………ならあの人に気をとられて後ろ向いている今の内に………。」シュンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザスッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガァァァァァッ………!?」ドサッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一匹だけなら割りとこんなもんかな。」

 

 

 

「手早く片付けられましたね。」

 

「カオスならこの程度のモンスターはあっと言う間ですね。」

 

「これがもうカオスの普通なんだね。」

 

「………さて、

 

 

 

 そこのお前!」

 

 

 

 

 

 

「…!?」ビクッ!

 

 

 

「お前は………ミーア族だな?

 何故こんなところにいる?

 他のミーア族はどうした?

 お前だけか?」

 

 

 

「………かよ………。」

 

 

 

「「「「「?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………誰がマテオのそれもバルツィエの兵隊なんかに教えるかよ!

 どうせ俺から仲間達の居場所を聞き出して皆殺しにするつもりなんだろ!?

 そうはさせねぇぞ!

 俺だってミーア族の端くれだ!

 仲間を売るくらいならお前らに一泡ふかせてから死んでやるぜ!

 どうした!?

 掛かってこいよ!?

 オラァッ!!?」ブルブル…

 

 

 

「錯乱しているようだな。

 俺達をマテオから来た兵士と思ってるようだな。」

 

「またスラートの人達みたいなことになってるよ……。」

 

「どうか落ち着いて話し合いましょう。

 私達は貴方の敵ではありませんから…。」

 

 

 

「うるせぇッ!!

 そんな言葉で騙されるか!

 テメェ等が怪しいのには変わりねぇんだ!

 俺をこんなところまで追い詰めてからいたぶって殺そうとしてんのは丸見えなんだよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これでも喰らいやがれッッ!!

 アクアエッジ!!」バシャァァッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バッ…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザバァァッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」ビシャビシャ……

 

「………大丈夫ですか?

 カオス………。」

 

「平気………だけど………、

 なんか最近濡らされてばかりだね………。」

 

 

 

 

 

 

「ハッ………ハハハハ………、

 やっ、…やってやったぜ!

 様ぁ見ろ!!

 バルツィエに一発かましてやったぜ!!?

 どうだ!?

 俺のアクアエッジの味は!!?

 そんなに濡れてちゃお家芸の飛葉翻歩も使えねぇだろうが!!」シュンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 

 

「………は?」

 

 

 

「…このくらいならそこまで動きにくいってほどでもないんだ。」ガシッ

 

 

 

「!?

 はっ

 離せこのッ………!!」ググ…

 

 

 

「暴れたり喚いたりしないってんなら離すけど………?」

 

 

 

「ぐぅ…!?

 卑怯だぞテメェ等ッ!!

 俺一人に五人なんてッ!!」

 

 

 

「俺一人しか相手してないと思うんだけど………。」

 

 

 

「このぉッ!!

 うらぁッ!!」

 

 

 

「いい加減抵抗は止めて大人しくしてくれないかな?

 俺達は話がしたいだけなんだ。」

 

 

 

「………チッ!

 分かったよ!!

 大人しくしとけばいいんだろ………。」

 

 

 

「そうだね。

 それじゃ話を………。」スッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…と大人しくなるとでも思ったか!

 バ~カ!!

 テメェ等なんかと誰が話なんてするかよ!!」ダダダッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あッ…!?」

 

「カオス!?

 何を引っ掛かってるんだ!?」

 

「また逃げられちゃいますよ!」

 

「ミシガン!

 そちらに行きましたよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハハハハッ!!

 女なんかに捕まるかってん「フンッ」ブホォッ!!?」ドゴォッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………話くらい聞きなさいよ。

 言葉通じてんでしょ。

 全く………。

 大の大人が小賢しいことしてんじゃないっての……!」


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