テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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ミーア族のシーグス

レーゲン海岸

 

 

 

「ダレイオス復活………?

 マテオに勝たせる………?

 ………お前らの話は突拍子が無さすぎて理解が追い付かん………。

 お前らはあれか?

 ダレイオスにいる全てのヴェノムの主を倒せばダレイオスが再興してそれからダレイオスがマテオに挑めると、

 そう思ってるのか?」

 

 

 

「そういう予定だな。」

 

 

 

「………………あのな?

 お前らマテオから来たんだろ?

 なら知ってるよな?

 うちが何でこうなったか

 ダレイオスがバラバラになる以前に俺達はマテオに敵わねぇってんで国としての仕組みを維持するのを止めて昔の体勢に戻ったんだ。

 マテオのバルツィエにはダレイオスの西側にあった「ゲダイアン」そう!ゲダイアンだ。

 ………ゲダイアンのこと聞いてるんならバルツィエの爆撃事件も聞いてんだろ?

 奴等にあれをまたされたらダレイオスは完全に終わりだ。

 今度こそダレイオスの全大陸が消し飛ばされちまう。」

 

 

 

「マテオにいたからこそダレイオスの話を聞いて俺達はダレイオスを再興させようとしてるんだ。」

 

 

 

「だから何でだよ!?

 どうせ主を倒したってマテオからまたあれを撃たれたら「お前達は思い違いをしてるんだ。」………何?」

 

 

 

「遠く離れたマテオでも現地のゲダイアンの情報はあった。

 マテオではゲダイアン消滅はお前達ダレイオス側の秘密組織、

 仮の名を大魔導士軍団と呼んでいた組織が魔術開発の為の実験で失敗し自爆したとされている。」

 

 

 

「大………魔導士軍団………?

 何だそいつらは………?

 そんな奴等ダレイオスにはいねぇぞ………?」

 

 

 

「ダレイオスではゲダイアン消失はマテオ側からの攻撃によるものだと認識しているようだがマテオではダレイオスのゲダイアン消失は単なる自爆として片付けられている。

 ………俺達がダレイオスに亡命してきたのはバルツィエがゲダイアン消失によって存在が浮かび上がった大魔導士軍団がダレイオスに存命している可能性を危惧して近々ダレイオスを殲滅しにかかろうとしていたからだ。

 その戦争の結果マテオが勝利してしまえばこのデリス=カーラーンはバルツィエの独裁世界へと変わってしまう。

 俺達にとってもマテオのバルツィエ以外の国民達にとってもそうなった世界は地獄なんだ。」

 

「ただでさえ調子に乗ってやりたい放題しているバルツィエに対抗しうるダレイオスが負けて無くなってしまえばバルツィエには明確な敵がいなくなる。

 だからボク達はそうならないためにダレイオスに復活してほしいんです。」

 

「私達の村は昔はマテオでは誰にも認知されてない秘密の村だったの。

 でもあることが切っ掛けでレサリナスの統治下に入っちゃってこのままバルツィエが世界を征服したら大変なことになるんだよ。」

 

「今はレサリナスとその近くの街で暴れているだけなんだけどもしバルツィエが世界征服してから徐々に繁栄していったら俺達の村にもやがてその手が届く。」

 

「俺達の根本的なダレイオスを復活させる理由はそれだ。

 俺達は俺達の村を救いたく共にバルツィエと戦う人員確保のためにダレイオスを再築するべく動いている。

 これ以上の裏表はない。」

 

 

 

「………お前らは自分達の村のためにダレイオスを利用しようってのか………。」

 

 

 

「そうだ。

 俺達はダレイオスを利用しようとはしているがダレイオス側には俺達の計画に乗るのにデメリットは無い筈だ。

 むしろ俺達の計画に乗ってダレイオスがバルツィエを撃ち倒せばダレイオス側にはメリットしかないだろう?」

 

 

 

「そうお前らの思惑通りにことが進むのか?

 仮にダレイオスがマテオに戦争で勝ったとしたらお前らの村はダレイオスの占領地ってことになるんじゃねぇか?

 ………ってかマテオが攻め込んでくるんだな………。

 こんな情勢下じゃお前らの計画なんて夢のまた夢物語だろ………。」

 

 

 

「お前の考えてることも懸念していない訳ではないが少なくとも今はバルツィエに世界を奪われることだけは避けなければならないんだ。

 俺達の村は上層部のバルツィエさえ叩いてしまえば問題はずっと遠くに延びる。」

 

「カタスの話ではバルツィエのような天敵を許さない存在が覇権を握ることこそが世界の終焉を早めてしまう恐れがあるとのことでしたからこちらのダレイオスのどこかの部族が勝ち上がるのならそれで世界は少しは安定化を図れるでしょう。」

 

 

 

「………?

 お前達は特にどこかの部族に肩入れしてる訳じゃないのか?」

 

 

 

「今のところこの話はスラートの人達にしかしてないよ。

 俺達がヴェノムの主を倒してまわる話もオサムロウさんとスラートの族長のファルバンさんしか乗り気じゃないみたいだし。」

 

「ぶっちゃけて言うとダレイオスに渡ってきたのも最近だしね。

 私達ダレイオスの九………、

 今残ってる八ある部族のどこのこともよく知らないんだ。」

 

 

 

「………」

 

 

 

「俺達のことで疑問はまだあるか?

 無ければそろそろ知っている情報を欲しいんだが………。」

 

 

 

「………………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クラーケンは………南の海岸にいる。」

 

 

 

「………宛が外れたか………。」

 

「そのまま南に行けば遭遇してたんだね。」

 

「先程の村では特に情報も得られませんでしたから外れても仕方ありませんよ。」

 

「それよりも知っている人に出会えただけでも進歩です。

 ではそこへ向かいますか。」

 

 

 

「………おい。」

 

 

 

「………何だ? 」

 

 

 

「本当にクラーケンのところへ向かうのか?」

 

 

 

「そうだけど………。」

 

 

 

「本当にクラーケンを倒せるんだな!?」

 

 

 

「さっきからそう言ってるよね私達。」

 

「えぇ………。」

 

 

 

「確実に倒す手立てがあってのことなんだよな!?」

 

 

 

「ある………、

 と言っても実際に見てもらわんことには信用はしてもらえんだろうけどな。」

 

 

 

「………分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺もお前達に着いていく。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「………え?」」」」

 

 

 

「俺もお前達に着いていくって言ってるんだよ!

 お前達は信用ならんからな!」

 

 

 

「別にお前の信用を得ようともしてないしクラーケンの情報さえくれれば着いてこなくてもいいんだが………。」

 

 

 

「お前達がまだうちの仲間達を狙ってきたマテオの敵なのかハッキリしねぇ!

 俺をそそのかしてその気にさせてから俺の仲間達のところへと案内させようとしてるかも知れねぇ!

 疑わしき者達には目を光らせとかねぇとな!」

 

 

 

「そう思うんなら着いて来なければいいのに………。」

 

「疑いの目をかける人に着いてこられてもこっちは迷惑ですよ。」

 

 

 

「うるさい!

 ここらは俺達ミーア族の土地だ!

 この地での勝手はこの俺ミーアの戦士シーグスが許さねぇ!!」

 

 

 

「………あっ、

 シーグスって………、

 そういえばまだ名前聞いてなかったね。」

 

「クラーケンのことばかりで聞くのを忘れていました。」

 

「…それではシーグス、

 俺達はクラーケンを倒しに向かうがそれまでの道中道案内を頼もうか。」

 

 

 

「………それぐらいならしてやるよ。

 だがこれから向かうのはヴェノムが数多くいるような場所だ。

 不審な様子を見せやがったら俺は即お前らを置いて逃げるからな。」

 

 

 

「………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最初から逃げてくれても構わんのだが………。」

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