テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
カイクシュタイフ洞窟 最深部
「でやァァァッッ!!!」ズバッ!!ボトッ………!
シュルシュルシュル!!
「ハァァァァッ!!」ブンブンブンブンッシュッ!!ザスッ!!ボトッ……!
シュルシュルシュル!!
「フンッ!!」ザクッ!!ボトッ………!!
シュルシュルシュル!!
「ウインドランスッ!!」シュンッ!!ザスッ!!ボトッ……!!
シュルシュルシュル!!
「スプラッシュ!!」ザバァッ!!ボトッ……!!
シュルシュルシュル………
「………どれだけこの触手は長いんだ………。」
「沢山斬り落としたのにまだまだ地面の中から付け根までの触手が出てくる………。」
「この斬り落とした触手だけでも繋げ合わせたら一キロメートルくらいはありますよ………。」
「これもしかして触手が再生してるんじゃないの………?」
「…触手の切り口を見る限り再生はしてはいないようですが………、
それでもこの触手の長さは長すぎます!」
「これじゃあ埒が明かないな………。
何かこの状況を突破する手立ては無いのか………。」
「ここで打てそうな手なんて………………、
!
触手が一本足りない………。」
「何だって…!?」
「本当だ!
触手がシーグスって人捕まえてる触手合わせても七本しか無いよ!」
「これだけの数斬り落としせば一本ぐらいは先に全部斬り落とし終わったということか………。」
「この調子で後六本斬っていけばあの人も助けられそうだよ!
急いで残りを「駄目だこれ以上シーグスを放置していればシーグスが絶命してしまう。全部斬り落としていたんじゃ間に合わない。」じゃあどうするの!」
「……少し強引な手だが絞め殺されるよりかは助け出せる可能性はある。」
「何するつもり!?」
「触手は七本あるがどれも元々は一つの体だ。
七本とも繋がっているなら全部同時に攻撃が出来る!
瞬雷槍ッ!!」バリバリバリッ!!
「「「「「「……!?」」」」」」ブルブルブルッ!!
「ア”ア”ア”ア”………!!??」バリバリバリッ!!
「ウインドラ!!
シーグスさんまで感電してるぞ!?」
「これが狙いなんだ!
こうすれば………。」
「……!!」パッ…
「ふがっ………。」ドサッ………
「触手が離れた!?」
「海の魔物なら電撃は苦手だろう。
今の内にシーグスを回収するんだ!!」
「!
分かった!」シュンッ!!
「よし!」パシッ!
「これからどうしますか!?」
「触手は残り七本なんだしこのままごり押しで………!?」ボコッ!!
シュルシュルシュル……。
「何でまた八本目か………!?」
「一本は全部斬り落としたんじゃないの!?」
「どうもおかしい………。
これだけの触手が斬られながらまだ先が見えないなど………。」
「長期戦は必至でしょうね………。」
「ミシガン!
シーグスさんを頼む!
締め上げられて気を失ってるみたいなんだ!」
「分かった任せて!」
「…これで何も気にしないで戦えるね。
後どくらい斬り落とせばいいのか分からないけど限界は必ずあるよね。
だったら………、
限界まで付き合ってあげるだけだよ!!」
……………………………………………………………………
「……!」ハァハァ……
「何なんだこの触手の異常な長さは……!?
一体いつになったら斬り終えるんだ!?」
「頭部が以前として出てこないおかげで触手からの攻撃はかわしやすいですがいつまでも相手はしてられませんよ!」
「触手の終わりはある筈なのですが触手が全て斬り終わる前に………。」
「こっちがやられそうだな………。」
「また雷撃でダメージを与えるか………。」
「ウインドラさんの雷撃は頭部に直接お見舞いした方がいいですよ!
地面の中にいる相手には電撃は大した効果が出ません!」
「なら頭部を早いところ地の中から引っ張り出さなければ………。」
「敵が地の中にいるのでしたら火か氷で温度を変化させれば温度変化に驚いて出てくるかもしれません!」
「…!
だったら俺がやるしか……!」
「待て!
お前は魔術はまだ加減が出来ないだろう!?」
「大丈夫だ。
魔技ならなんとか撃てそうだから「ねぇ!」」
「シーグスさんの様子が変だよ!?」
「「「!! 」」」
「どうなさったのですか!?」
「さっきから変な呻き声あげてるし、
それに………、
巻き付かれてた箇所が………!?」
「……あ”………っ………!」ビクッ………ビクビクッ………
シュゥゥゥゥゥ…………。
「焼け爛れてる………?
これは………。」
「ヴェノムに侵されてる………!」
「何ですって!?」
「シーグスさんが感染したんですか!?」
「…相手はヴェノムの主だ。
ヴェノムは触れただけで他の生物を感染させる……。
あの触手にもウィルスが付属しているんだろう………。」
「そんな………!」
「どうしたらいいの!?」
「………………………、
一旦体勢を立て直すぞ!
全員この場から離脱するぞ!」
「ここまで追い詰めたのにですか!?」
「これだけ斬ってまだ触手が出てくるんだ。
クラーケンを追い詰めてることが出来ているのかハッキリしない。
もっと情報を集めてから挑むべきだった………。
そうでなければ負傷者など出なかった………。
ヴェノムの主がここまで手こずる相手だったとは………、
もっと情報を集めるべきだった………。
たった一匹主を倒した程度で俺達は自分達の力を見誤っていたのか………。」
カイクシュタイフ洞窟 中枢
「………触手は?」
「…追ってきてはいませんね………。
しかし………。」
「………ぅぅ………っぃ………。」ブルブル…
「シーグスさんが瀕死の重傷です。
ヴェノムにも感染して体力を削られているようでしてこのままでは死んでしまいます。」
「この辺りは安全のようだな。
……もう数は大分少ないが………、
ワクチンを投与するしかないな。」
「だけどレイディーはなるべく使うなって………。」
「言い付けを守っている場合ではないぞ。
放っておいたらこの男は死ぬ。
………俺達が案内させたせいでな。」
「………ではワクチンを。」
「………っ………。」ゴクンッ………
「……これで一安心だな。
シーグスが死ぬことは無くなったが………。」
「クラーケン………、
この洞窟の中では本体の頭部が出てこない限り退治するのが難しいですね……。」
「あの触手………、
無限に伸びてきたな………。」
「いくらなんでも無限に触手が伸びてくることは無いと思います。
相手はヴェノムとはいえ質量には限界がある筈ですから………。」
「でも何度触手を斬ってもまた地面に潜ってから次出てきた時には触手が元に戻ってたよ?
やっぱり再生しているとしか思えないよ………。」
「………あの触手が再生する謎を突き止める必要がありますね。
あの触手を攻略しないことには………
いつまでも同じことの繰り返しですから………。」