テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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遅すぎた救世主

カイクシュタイフ洞窟 中枢

 

 

 

「………シーグスも助かったところでいつまでもここで留まってはいられん。

 シーグスを連れて一旦この洞窟を「うっ

うぅ………ん……?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こっ、ここは………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「起きたようだなシーグス。」

 

 

 

「?

 ………俺は…………どうなって………。」

 

 

 

「ウイルスは無事除去出来ました。

 今は貴方を連れてこの洞窟を一旦出ますよ。」

 

 

 

「………そうか………お前ら………、

 マジで主のウイルスをどうにかしちまったんだな………。

 本当にお前らは………常識はずれな奴等だぜ………。」

 

 

 

「御託はいい。

 お前がいてはクラーケンを攻略するどころでは……!?」シュルシュル………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぉわっ!?」バシィッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「またか!!」「魔神剣ッ!!」ズバッ!!ドサッ!!

 

 

 

「ぐふぅ!?」ズルッ!

 

 

 

「シーグスさんまたクラーケンの触手に触れてしまいましたね。

 ウイルスは…………!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いてて…………………

 うわッ!?

 粘液が付きやがった………!」

 

 

 

「…?

 どうもないの?」

 

 

 

「!

 ………何でだ………?

 主に触っちまったのに………俺は………ウイルスに感染した時のような侵食していく感じがしねぇ………?

 …触れた部分も………ヒリヒリするくらいしか………。」

 

 

 

「ウイルスに抗体が付いたんだな。」

 

「私達だけでヴェノムウイルスを封殺することが出来るが実証された訳ですね。」

 

「これって…私達と同じになったってこと?」ジュゥゥゥ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジュゥゥゥ……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………調度よく出てきたな。

 シーグス、

 このヴェノムに水の魔術アクアエッジをぶっぱなしてみてくれないか?」

 

 

 

「こいつにか…?

 どうせ効かねぇと思うが………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アクアエッジ!!」バシャァァァァ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジュゥゥゥ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「効いて………ないようですね。」

 

 

 

「………ほらな?

 ヴェノムを殺るなんて俺には「では今度は触ってみてくれないか?」………は?」

 

「貴方に本当に抗体が出来たのか確かめたいのです。」

 

 

 

「何バカなこと言ってんだよ!?

 こいつに触れってか!?

 冗談止してくれ!!

 だれが好き好んでヴェノムなんか触るかってんだよ!?

 こいつに触れっちまったらウイルスに感染して「いいから触る!」止せェェェッ!!?」グイッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジュッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「痛いッ!!?

 痛い痛い痛い止めろォォォオッ!!!」バシンッ!

 

「いたっ!」

 

 

 

「何すんだゴラァッ!!?

 またヴェノムに感染したら……!!

 ………感染したら………………?」

 

 

 

「感染してないじゃない。」

 

 

 

 

 

 

「………何でだよ………、

 こんなことが………あるわけが………。」

 

 

 

 

 

 

「シーグスさんはもう大丈夫みたいだね。」

 

 

 

 

 

 

「どうなっちまってんだ………俺の体は………?

 何でこいつらみたいに………。」

 

 

 

 

 

 

「この状態は俺達がトリアナスで精霊に力を授けられる前のものと同じだな。

 どうやらレイズデッドを他者に使用するとヴェノムの耐性が付くようだな。」

 

 

 

 

 

 

「俺は………まだ眠ってるんじゃないか………?

 これも実は夢オチで実際には………実際には………。」

 

 

 

 

 

 

「まだ現実を受け止めきれていないようですね。

 これが夢だったんならシーグスさんは主のウイルスに殺られて精神だけが死んだということを認識してないことになるんじゃないですか?」

 

 

 

 

 

 

「………………百年………百年だぞ……?

 百年どうにも出来なかったウイルスがこんなあっさり………。」

 

 

 

 

 

 

「方法に関しては私達にしか出来ない方法のようなのでこの技術を他の方々に提供することは出来ないですけどね。

 もし提供することが出来る技術であったのならこの技術をダレイオス全土へと拡げて………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダレイオスをヴェノムの魔の手から救うことが出来たかもしれませんのに。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何でなんだよッッッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「…!」」」」」

 

 

 

「何でこんなすげぇ力を持った奴等がいるんだよ!!?

 なぁ!!

 何でなんだよ!!?」

 

 

 

「落ち着け、何を動転しているんだお前は。」

 

「助かったのに何でこの人こんなに怒ってるの?」

 

「…後遺症が出たんじゃないですか?

 治療するタイミングもシーグスさんがほぼゾンビになりかけていたタイミングでしたから感情を司る脳のどこかに影響が残ったまま回復してしまったんじゃ………。」

 

「何だって!?」

 

「もしそうでしたのなら大変ですね……。

 私は人の脳や内蔵の医学についての知識が皆無なのでここから出ましたら医学のある方の検診をお勧めします。」

 

 

 

「そういうこと言ってるんじゃねぇんだよ!!!

 俺が言ってるのはなぁ!!!

 何でこんな力持ったやつが!!

 どうして今頃現れるんだよ!!?

 どうしてもっと早くに出てきてくれなかったんだよ!!?」

 

 

 

「どうしてと申されましても………。」

 

「俺達も本当はダレイオスに来るとは思ってなかったし………。」

 

「ボク達は別にシーグスさんのためなんかに来た訳じゃないですから。」

 

「私達だっていろいろと巻き込まれてここにいるんだから。」

 

「ダレイオスへ来たのはマテオで開戦の狼煙が上げられようとしていたからだ。

 それまでの俺達にはお前を治したような力は無かった。

 もっと早くに俺達がダレイオスに渡っていたとしたら俺達はこの力を授かることは無かっただろう。

 故にお前を救うことも出来なかっただろうな。」

 

 

 

「………くぅぅ!

 何で………!

 何でこんなに間が悪いんだよ………!!?

 お前達がもう少し早くその力を得ていれば………!!

 お前達がその力を持ってもう少し早くダレイオスに来てくれていたら………!!」

 

 

 

「さっきからお前は何を怒って「お前達がッッッ!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………お前達が………もう三ヶ月早くダレイオスに来てくれていたら………俺の……………ヴェノムが現れてから百年一緒に生き延びてきた俺の友人達は……死ぬことなんてなかっただろうが………!」

 

 

 

「………三ヶ月?」

 

「三ヶ月と言いますと………、

 この洞窟にクラーケンを誘導したと言うのは………?」

 

 

 

「………あぁ………、

 俺の友達だった奴等だよ……。

 あいつらクラーケンをこれ以上暴れさせないように誘導役を買って出てクラーケンにやられちまったんだよ………。

 このカイクシュタイフ洞窟まで誘き出せたら上手く撒いて脱出する手筈だったんだ………!

 

 

 

 ………だがあいつらは………帰ってこなかった………。

 クラーケンを撒いて逃げる予定だったのにさっきのあの現場を見る限りあいつら……この洞窟の奥深くでクラーケンと共に自尽しやがったんだろう………。」

 

 

 

「自尽……?」

 

 

 

「………ダレイオスではヴェノムの対処方は通常種だろうが通用しないと分かってる主だろうが同じだ………。

 誰にも触れられないような場所にヴェノムを誘い込んで閉じ込める。

 ………この洞窟の奥は地上から大分低い位置にある正に地の底だ。

 この洞窟そのものをクラーケンが入りきる一つの落とし穴に見立ててここを選んだんだが……、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………ペリー達め………、

 この洞窟だけじゃクラーケンがまた外に這い出しちまうとでも思って最深部に誘導して更に穴を掘ってクラーケンを埋めようとしたんだな………。

 …命を捨ててまでやらなくてもいいだろうがよ………バカタレが………。」

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