テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ネーベル平原 南 夜 ミシガンサイド
………私はずっと一人で二人を連れ帰るために頑張ってきた………。
けど私が頑張ってきたことなんて二人に比べれば何もしてなかったのと同じ………。
二人はそれぞれちゃんとした先生がいてその先生の教えのもとに努力を重ねて強くなる道を歩んできた………。
私には………そんな人いなかった………。
私には先生なんて呼べる人がいなかったから一人が頑張るしかなかった………。
頑張って頑張って………二人に追い付こうとした。
そして追い付いたら………、
もう大丈夫だよ?ミストに戻っても二人の居場所は私が守るから………今度こそ私が二人を守ってあげるから………。
守られてるだけの私なんてもういない………。
私が二人を守る番だから………。
………思い上がりにも程があったね………。
二人は私なんかの努力が努力にならないくらい強くなってたのに………。
………そんな二人が勝てない相手に………
私が勝てることがある訳ないのに………………。
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!
「『ウインドカッター!!!』」「『ファイヤーボール!』」シュシュシュンッ!!!バァァァッ!!!
ドゴォォォォォォォォォォォ!!!!!
ボフォォォンッ!!!!
「…………え?」
「何だ…!?俺のファイヤーボールの威力が上がった……?」
「無暗に特攻するのは危険ですよミシガン!!」
「アローネさん………。
アローネさんが私を………?」
「私達が後方から援護します!
ミシガンは………クラーケンを倒してください!!」
「……しゃぁねぇ!!
よく分からねぇ作用が働いたみたいだがとことんまで付き合ってやるぜ!!
嬢ちゃん!!
後ろからなんとか魔術で援護してやッから好きなようにやっちまいな!!」
「……ミシガン………!
…俺達で触手は防ぐから………
君の力を思いっきりクラーケンにぶつけるんだ!!」
「………そっか………。
今撃ったのはカオスの………、
アローネさんとシーグスさんがカオスの力で増幅した魔術で私を守ってくれたんだね………。
………ボーっとなんてしてられないな………。
私が………、
クラーケンを倒さないとなんだもんね!!」
「オオオオォォォォォォォォォッ!!!」ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!
「……そうだよ………。
私まだ何もやってないんだ………。
やってないうちからこんな大きいだけのヴェノムに勝てないって諦めてた………。
…私の後ろには守らなくちゃいけない人がいるのに何もしないで終わろうとしてた………。
そんなのダメだよね。
やる前から諦めてちゃ何も守れないよね………。」
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!
「………私はアローネさんやウインドラのような作戦を考えて相手にぶつかるなんて出来ない………。
私に出来るのは………、
自分の全力を出しきることだけ!
相手の隙をうかがったりなんて上手いことは出来ない!
だったら!!」
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!
「触手にでも頭にでもいいから攻撃を当てることだけだよ!!!
スプラッシュ!!!」パァァァァッ!!!ザザザザッ!!
ザスッ!!!ッッッッパァァァァァァァァァァァォァァァァァァァァンッ!!!!!
「「「……!?」」」
「!?」
「どうだ!!?
精々傷の一つでも付いたんじゃ…………!?」
「オオオオォォォォォォォォォッッッッ!!!!??」
ドザァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!
「触手が………!?」
「斬れた………!?」
「カオスの力で増幅された私のウインドカッターでも押し返すのが精一杯だった触手をたった一撃で…………!?」
「……ミシガンさんにこれ程の力が………?
………これは………、
クラーケンの墨による攻撃を吸収したのもありそうですね………。
この戦い………どうやら本当にミシガンさんならクラーケンとの相性がいいようですね………。」
「…………えッ?
これ私が………やったの………?
こんな太い触手を………?
……ただ全力でスプラッシュを撃っただけなのに………。
こんな簡単に………?」ジュゥゥゥゥゥゥゥ!!!
「ジュゥゥゥゥゥゥゥ!!」シュルシュル!!
「ミシガン!!
危ない!!
触手が!!?」
「頭部から斬り落とされても自立して動いてやがる…!!
腐ってもヴェノムかよ!?」
「!?」「ストーンブラストッ!!!」ドトドドドドドドッッッッ!!!「ジュゥゥ…………!?」シュゥゥ…
「タレス!?」
「ミシガンさん、大丈夫ですか!!
相手はヴェノムなんですから切り落としたとしても触手にも警戒が必要ですよ!!」
「ごっ
ゴメン………。」
「別にいいですよ。
それよりも今のスプラッシュは………?」
「…自分でも何であんな出力が出せたのか分からないんだけど……。」
「まだあのスプラッシュを出せますか?」
「え?」
「まだ出せるようなのであればミシガンさんはここからクラーケンの残り七本の触手を切り落とすことだけに集中していてください。
触手のヴェノムはボクが倒します!」
「わっ、分かったけど………!?」ニュルニュル…!
「オオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!」ニョキニョキニョキ!!
「斬り落としたヶ所の触手が再生したか………。」
「せっかく一本斬り落としたと言うのにこれでは………。」
「いや!これでいいんだよ!!
これがコイツを倒す本当の倒し方なんだからな!!
オイッ!!嬢ちゃん!!
再生したって構わねぇ!!
どんどん斬り落としていきな!!!
いくら再生したって質量には限界があるんだ!!
斬って再生を続けていけばそのうちクラーケンは元々のモンスターの大きさのオクトスライミーレベルにまで弱体化する!!
迷わず斬り崩せ!!」
「………らしいですね。
ミシガンさん。」
「私は深いことは考えずに触手だけを相手にしていけばいいのね………。
………いいわ!
やってやろうじゃない!!
カオスとウインドラよりも前に出て私がただのヒーラーじゃないってところを見せてあげるんだから!!」