テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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実証

サンフの洞窟

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから!

 さっきから説明してるでしょうが!?

 この人達と共闘してマテオと戦うんだ!!」

 

 

 

「それが分からねぇんだよなぁ………。」

 

「その話が事実だったとして俺達に何が出来るってんだよ?」

 

「俺達ミーアは殺生性の薄い水属性の魔術を得意としてる部族だ。

 例え俺達が立ち上がったとして役になんか立たねぇよ。」

 

「勝てない殺し合いはやるだけ無意味だ。

 何の利益にもならない。」

 

「それよりかクラーケンが今どこにいるのかが知りたい。

 魔術で吹き飛んでいったんならどの方角に飛んでいったのか調べてその逆方向で逃げ込めそうな場所を見つけなければ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………全然信じてもらえないね。」

 

「私達のような存在は異例中の異例ですからね。」

 

「ミスト以外って本当にヴェノムに対して警戒が強いんだね。」

 

「余所者の俺達で説明しようにも余所者の戯れ言としてしか取られないだろうしな………。

 ここは…「ボクが出るまでも無いと思いますよ?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………しょうがねぇ………。

 

 

 おい!

 クエント!

 ルーフスラ!」

 

 

 

「ん?」

 

「どうしたシーグス。」

 

 

 

「…ちょっくら俺の忘れ物を取りに行くのに付き合ってくれねぇか?

 ちっとばかし手が足りねぇんだよ。」

 

 

 

「忘れ物?」

 

「どこに忘れたんだ?」

 

 

 

「ヴァッサーだよ。」

 

 

 

「ヴァッサー………か。」

 

「今その方角に向かうのは危険じゃないか?

 クラーケンがいつ出てくるのかも分からないのに。」

 

 

 

「そう直ぐ飛び出してきたりしねぇよ。

 それに俺達は今日そっちから帰ってきたんだ。

 今の間なら安全だぜ。

 クラーケンもそうそう出てきたりはしねぇ筈だ。

 お前らがミネルバの話を信じられねぇ気持ちは分かるがそこだけは確かだから付いてきてくれよ。」

 

「ちょっとシーグス!?」

 

 

 

「………まぁ、

 三ヶ月も平和だったしな………。」

 

「だけどヴァッサーの南の方にはヴェノムもいるからな。

 忘れ物とやらをさっさと取りに行って戻ろうぜ。」

 

 

 

「あぁ、

 

 

 

 お~い先生方!!

 先生方も付いてきてくれよ!」

 

 

 

「え?

 あっ、はい!」

 

 

 

「あの怪しい連中も連れてくのか?」

 

「てか忘れ物って何なんだよ?」

 

 

 

「………そいつはな………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヴァッサーに着いてから話すぜ。

 何分説明のしづらい忘れ物なんでな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミーア族の集落ヴァッサー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………で結局忘れ物ってのはなんなんだ?」

 

「こんな大勢引き連れて運び出すようなもんなんてこの村には残ってはいないだろ?」

 

 

 

「………」

 

 

 

「?

 おいシーグス?」

 

 

 

「………俺の忘れ物ってのはな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 コイツらの調査結果だよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「調査結果?」

 

 

 

「あぁ、

 口で言うだけじゃ他の連中には伝わらないようだしな。

 要はお前達のその目で見せてから説明した方が早いと思ってな。」

 

 

 

「目で見るって………、

 まさかクラーケンを捜しに行くのかよ!?」

 

「おいおい………、

 わざわざそんな死にに行くようなことに付き合いたくねぇぞ?」

 

 

 

「心配すんなよ。

 別にクラーケンを捜しに行くとかじゃねぇから。

 ここでだって出来ることだからよ。

 …だがこの先生方のことを信じてもらうにはこの方法しかないんだ。」

 

 

 

「…コイツらがバルツィエではぐれだってのは疑ってねぇよ。

 それらしい程のマナは最初の時点で思ってたくらいだし…。」

 

「だけどたった五、六人のバルツィエに従ってマテオと戦いなんて無謀すぎるぜ?

 それこそ何か協力な武器でもねぇと………。」

 

 

 

「その武器を見してやろうって言ってんだよ。」ガサゴソ…

 

 

 

「「は?」」

 

 

 

「お前らずっとそれだな………。

 ………えぇとこんなもんでいいか。」

 

 

 

「いいってそれお前………、

 

 

 

 ヴェノムが付着して溶けた板じゃねぇか。」

 

「それをどうすんだよ?

 あんまし触らねぇ方がいいぞ?

 ウイルスが死滅して障気が付着してるだろうし万が一ウイルスが残ってたら「残ってた方がいいんだよ。」………!」

 

 

 

「こうやって触っても……………、

 

 

 

 ………ほらな?」

 

 

 

「おいおいおいおい…、

 何危ないことしてんだシーグス……。

 不注意だぞ?」

 

「今回は幸いにもウイルスは残ってなかったようだがもしウイルスが残ってとしたらお前あの世行きだぜ?」

 

 

 

「………ここまでやっても信じられねぇのかよ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっきと同じ結果に終わりそうですね………。」

 

「シーグスさんも必死に私達のことを信じてもらえるように頑張ってくれてはいますけど………。」

 

「能力に関してはその原理すら説明することが出来ませんからね。

 自称“神”のような存在に与えられた力で国の大敵と戦う………。

 童話に有りがちな夢物語にしか大人の耳には聞こえないんでしょう。」

 

「色々と難しい話だよね………。」

 

「……だが彼の作戦はそう的外れなものでもなさそうだぞ。」ジュゥゥゥ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジュゥゥゥ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!!

 おっ、おいシーグス!!」

 

「村にヴェノムが入ってきてんぞ!?」

 

 

 

「……そういや朝にカイクシュタイフから帰ってきたからな。

 俺達に付いてきた個体がいやがったか………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実に良いタイミングだぜ!!」ダッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジュゥゥゥ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……!!…ぁ……っ………いてぇ……!!!」

 

 

 

「!!!?」「ばっ、バカ!!?何ヴェノムなんかに手を突っ込んでんだ!!?溶かされるに決まってんだろ!!?」「大丈夫だ見ときな!!」

 

 

 

「………ぐっ!!」ズボッ!!

 

 

 

「シーグスゥゥ!!?」「止めろシーグスはもう……!!」

 

 

 

「シーグスさん!!」「魔神剣ッ!!」ザスッ!!

 

 

 

「ジュゥ…………。」

 

 

 

「………!?」「ヴェノムを消しやがった!?」

 

 

 

「無茶なことを………。

 『ファーストエイド!』」パァァ…

 

 

 

「………何してんだよコイツら…?」

 

「感染した奴にファーストエイドなんて掛けても効果ないだろ……。

 それに傷を治してもシーグスはいずれ………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ふぅ、

 助かったぜ先生方。」

 

 

 

「「!!?」」

 

 

 

「こう言うことをするのなら予め仰っていただかないと私達も驚きますよ?」

 

 

 

「面目ねぇ………。

 けどこれを見たら流石にコイツらも「「シーグス!?」」ほらな。」

 

 

 

「お前!!

 ………なんともねぇのか…!?」

 

「感染者に………魔術の効力が……!?

 普通だったら傷なんか治らずにマナをヴェノムに吸収される筈なのに……!?」

 

「ちょっと待て!!

 それだけじゃねぇ!!

 何だ今のは!?

 コイツら本当にヴェノムを消しやがったぞ!?」

 

「ヴェノムは………再生する様子はねぇ………。

 ………どうなってやがる………。」

 

「………………まさか本当に?

 本当にあのミネルバが言ってたようなお伽噺みたいな話が………。」ジュゥゥゥ…

 

「!?

 おい足下!!?」ジュゥゥゥ…

 

「へ?

 うわっ…………ぐがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」ジュゥゥゥ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!!

 先生方!!!

 やっちまってくだせぃ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほい来たぁッ!!

 『ファーストエイド!!』」「孤月閃ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァァ…!ザスッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……!!?

 なっ、何だ……!?」「痛みが消えた………!?」

 

 

 

「どうだ?

 これでも信じられねぇか?」

 

 

 

「!

 ………傷が治っただけでまだ俺達が感染を免れたとは言えんぞ?」

 

「………?

 クエント………体に異状はあるか?」

 

「あ?

 ………ウイルスが発症した奴等みたいな体の中から溶かされるような辛さは今のとこねぇが………。」

 

「………俺もだ。」

 

「…ヴェノムの潜伏期間はほぼ無いに等しい………。

 接触した際の感染率も百パーセントだ。

 俺達は確実にさっきので感染していてもおかしくはない………。

 ………それなのに………。」

 

「……これは………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「疑いたい気持ちは分かるぜ。

 俺ですら最初はそうなってたからな。

 だがこれが真実だ。

 

 

 

 ミネルバがさっきお前らに話してた内容は全て真実なんだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「………!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だからマジで言ってんだよ俺とミネルバは。

 ………この先生方にいち早く協力して今の荒んだダレイオスを立て直すんだ。

 そしてミーアは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最底辺の部族の名をこの機に返上するんだよ。」

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