テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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魔の手襲来の予感

スラートの地中都市 オサムロウ邸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………凄いよ!!!!」

 

 

 

「?

 …あぁ、

 確かに凄いな。

 アローネ=リムの貰った武具の性能はとても他所の者には真似が出来ない技術だ。

 硬柔自在となると敵も思わぬ衣に攻撃を止められて一瞬隙ができる。

 その瞬間に羽衣を硬質化して敵を切りつける………。

 使い方としてはこんなところだろう。」

 

「…私にこのような物を………、

 ………私にはこれを使いこなせるでしょうか………?」

 

「武器の扱いに関しては慣れだ。

 最初は扱いに手間取っても徐々に手に馴染んでくる。

 要はその武器との会話だ。

 自然と使っていってたら武器の呼吸が見えてくる。

 そこまで行き着くまでに多くその羽衣と触れあっていけばいいんだ。

 

 ………とは熟練者の弁だが………。」

 

「衣類を武器として扱うって………そう他に見ないよねぇ………。」

 

「お手本になる方がいればそれに習って立ち振舞いを勉強出来るのですが………。」

 

「クリティアの連中そこまで頭が回らなかったのか………?

 受け取らせることに夢中になって武器として機能するかどうか怪しいものを作ったのではないか?」

 

「一応武器として扱うだけではなく防具としても機能するようなので使えないと言うことは無いと思いますが…。」

 

「これがどれ程の硬度があるのかですよね……。

 アローネさん、

 マナを込めて見てはどうですか?」

 

「…そうですね。」パァァ…

 

「どれどれ………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………結構硬いなこれ。」サワッ

 

「本当か?

 見た目からはそこまで硬くなってるようには見えんが………。

 ………本当のようだな。」サワッ

 

「これならモンスターの爪ぐらいなら防ぐだけでなく逆に折ってしまいそうですね。」サワッ

 

「あっ、あの………?」

 

 

 

「ちょっと!!

 何堂々とセクハラ紛いのことしてるわけ!?

 アローネさん困ってるじゃないの!!」

 

 

 

「ご、ごめん!!」バッ

 

「つい珍しい物だったんで………。」

 

「こんな防具は初めてだな………。

 後でこの羽衣を使いこなす練習には俺とカオスで一緒に付き合うとしよう。」

 

「…そうですね。

 お願いします。」

 

 

 

「もう!

 確かに凄い物貰ったのは分かるけど私が凄いって言ったのはそういうことじゃないよ!!」

 

 

 

「?

 他に何かあったか?」

 

 

 

「あったでしょうが!!

 

 

 

 

 

 

 レイディーだよ!!

 レイディーが私達とは別にクリティアの方面に手を回してくれていたお陰でクリティアの人達との協力もヴェノムの主を“一人”で倒してくれていたこともあって一ヶ月もしないうちに部族再統合の話が九部族中四部族、ヴェノムの主も残り七体の筈が六体になったんだよ!?

 どうして誰もそこに話がいかないの!?」

 

 

 

「そ、そうだったね。

 長老さんの話が長くて忘れてたよ………。」

 

「レイディー殿………、

 よく“たった一人”で主を倒せたものだな。」

 

「ジャバウォック………イエティは雪原に出没する氷属性の魔物です。

 レイディーさんの得意属性を考えたらミシガンさんと同じ容量で手際よく倒せたんでしょうね。」

 

「一人でダレイオスを回ると仰っていたので心配はしていましたが………、

 この分ならその心配は必要なかったようですね。」

 

 

 

「そう!

 よく分からないけど何故か私達のやろうとしてたことも知ってたみたいだし私達の主退治の仕事って実質二手に分かれてやってるようなもんじゃない?

この分なら半年と言わずに半分の三ヶ月でヴェノムの主退治が終わりそうだよ!」

 

 

 

「…好調ですね。

 最初は計画的に半年ギリギリはかかるものだとは思っていましたが………一ヶ月で三体の討伐完了………。」

 

「この調子で後一ヶ月以内に三体と行きたいところですが………レイディーさんを当てにするわけには行きませんね。

 あの人は多分ボク達がブルータルと遭遇した時のように成り行きでジャバウォックと偶然遭遇しただけだと思いますし。」

 

「偶然にしても俺達の計画が順調だということは事実だ。

 これで残りは六体で五ヶ月半。

 ほぼ一ヶ月以内に一体見つけて倒す計算だ。」

 

「そう考えますと大分気が楽になりますね。

 これなら多少余裕を持ってダレイオスを回れ「だったらさ。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カーラーン教会に顔出してみない?」

 

 

 

「カーラーン教会に?」

 

「カタスティア教皇は先日マテオに帰ったと聞いたばかりだぞ?

 今カーラーン教会に出向いても教皇は………。」

 

 

 

「カタスさんがいないんだとしてもさ。

 俺達が無事かどうかを教会の人達に知らせに行くだけでもどこかでカタスさんがそれを聞いて安心できると思うんだ。

 …マテオでは俺達がどうなっているのか分からないし。」

 

 

 

「……そうですよね。

 マテオではシーモス砦で謎の流星群襲来とぐらいしか伝わっていないと思ういますしその後のボク達がどう伝わってるかは………。」

 

「大方面子を保つためにあの流星群で俺達が死亡した扱いにはなってると思う。

 賊を追っていって逃げられたのではバルツィエの名折れだからな。

 ユーラスの件も含めて俺達とユーラスがシーモス海道で突如降ってきた流星群に巻き添えを食って殉職……。

 バルツィエならこれである程度の面目は立つ。」

 

「え?

 マテオでは私達死んじゃった扱いなの?

 ………お父さん達に私達の話がいかないといいけど………。」

 

「そこはブラム隊長の管轄だから悪いようには言わないだろうが………。

 …ブラム隊長にも俺達のことを伝えられずにいるからな。

 俺達の生還を信じてくれているといいが………。」

 

「あぁ~!!

 なんか怖くなってきた!!

 ミストで大事になってなきゃいいんだけど………。」

 

 

 

「それならやっぱりカーラーン教会に行くしかないよ。

 カーラーン教会ならマテオとダレイオスを行き来してるから内緒でブラムさん達にも俺達のことを伝えてもらえればダレイオスにいながら一々帰る必要もないし。」

 

 

 

「……そうだな。

 では明日一番でファルバン殿にも話を通して一度カーラーン教会の場所を聞いて行ってみるとするか。」

 

「そうだね。

 私も教会がどんなところなのか見てみたいし。」

 

「そんなに期待するほどのものは無いと思いますが………。」

 

 

 

「……それでもさ。

 カタスさんに無事を報せるのも大事じゃん?」

 

「…そうですね。

 

 

 

 有り難うございますカオス。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………」

 

 

 

「?

 どうしたタレス君。」

 

 

 

「……いえ、

 何でも。」

 

 

 

「………そうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(…………何だか嫌な予感がします。

 全てがこう上手く行きすぎていると何か………、

 思わぬところで落とし穴があるような………。

 ………そんな、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………何か不吉なことが起こりそうな予感が………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都セレンシーアイン 郊外 夜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ケヒヒ……、

 やっと見つけたぜ………。

 ダレイオスのゴミ共………。

 

 

 散々誰もいねぇ街を彷徨かせやがって……!!

 夜になって漸く灯りの付いた街を発見したぜ。

 やっぱりここには誰かいるよなぁ!!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このランドール様を二週間も滞在させやがって!!

 俺はラーゲッツやユーラスみたいな遊び心はねぇぞ?

 とっとと大魔導士軍団とか言う連中をぶっ殺して国に帰らせてもらうぜ!!!」

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