テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
スラートの地中都市シャイド
「族長さん!!
アイツを知ってるんですか!?」
「知っているとも………。
奴はランドール=ヴァシム・バルツィエ、
アルバート=ディラン・バルツィエの世代のバルツィエでアルバート亡き後ラーゲッツ、ユーラスと共にダレイオスを蹂躙し回った最悪の世代の者だ。」
「何故アイツがここに………!?
………マテオは………バルツィエはもうダレイオスに攻めいるのか!?
だとしたらどうやって海を越えて………!?」
「ウインドラさん!!
あの方の情報を詳しく教えてください!」
「俺達でアイツを止めよう!!」
「あぁ、
分かっている!
奴ランドールは………“水の魔術の使い手”でユーラスのように狂喜的な演出をしたりラーゲッツのような気性が粗いということもないが…………、
……一度任務を引き受ければ誰よりも最速で仕事を終わらせる。
常に全力で仕事に臨む奴だ。
実力はユーラスと互角程度の噂だが………。」
「常に全力で………?
そこだけ聞くと仕事熱心な印象を受けるけど………?」
「…奴がバルツィエで人殺しを専門とした集団で無ければ真面目で良い話で終わるんだがな。
奴がここに来たと言うことは………。」
ガキィィィィィンッ!!!
「………貴様、大魔導士軍団を捜しに来たと言っていたな?
そんな者等はこの国にはいない。
この国にいるのは貴様等バルツィエに傷つけられし者達だけだ。
当てが外れたようだなランドール。」
「………そんな訳ねぇだろ?
そこにカオス達がいてあの隕石群から生き延びてたってことは少なくともあの隕石をダレイオスからユーラス達に降らせて助けた奴がいる筈だ。
つまりカオス達と面識がある奴等でダレイオスにいる連中………。
ここでテメェ等を見つけ出すまででそんな奴等はいなかった。
ここに来るまでの街はどこも捨てられた廃墟ばかりだったぜ?
………ならテメェ等の他に大魔導士軍団はいねぇんだよ。
正直に吐きやがれサムライ!!
テメェ等なんだろ?
あの馬鹿げた大隕石を降らせたのは!
あんなドデカイ質量とマナを使う魔術を編み出せるとしたらダレイオスでも屈指の部族スラート以外には容疑者はいねぇんだよ!!
この場にカオス達がいるのが何よりの証拠だ!!」
「生憎だが我等は大魔導士軍団ではない。
トリアナス砦では我等は亡命者がダレイオスに来ようとしていること事態知らなかった。
それに貴様が殺したそこの者等に聞かなかったのか?
カオス達がその大魔導士軍団とやらを捜していることを。」
「………そういやそうだな。
大魔導士軍団とカオス達が面識がある筈なのにそいつらを捜してるってのは…………。
……何だよ。
ここにも大魔導士軍団はいねぇのかよ。
クソがッ!!」
「これで分かったか?
ここには貴様の捜している大魔導士軍団がいな「だがよ?」」
「敵地にて敵を見つけちまったんだぜ?
ならとりあえず全滅させとくのも悪くねぇよな?
どうせこのまま俺が帰ってテメェ等のことを報告してもまたここにテメェ等を駆逐しに戻る任務を与えられちまうかもしれねぇ。
だったら今のうちに仕事を終わらせて帰るのもありだよな?」
「…そんなことをさせると「させるかァッ!!!」!」シュンッ!!
ガキィィィィィンッ!!
「うわっと!!?
カオスか!!?」ググッ…
「今スラートの人やダレイオスの人達が必死になって国を取り戻そうと頑張ってるんだ!!
お前達なんかにそれを邪魔はさせない!!」
「……うへヘヘヘ、
そんなことしてやがったのか。
どっちにしても見過ごせねぇなぁ。
敵の作戦を挫くのも戦略の一つだ。
邪魔しないわけにはいかねぇぜ。」
「だったら!!
ここでお前を止める!!
魔神剣ッ!!」ズバァッ!!
「グオッ!?」ドサッ!!
「………カオスが押している………。
闘技場での戦いでも今のバルツィエより実力は高めだとは思ったが………。」
「多対一の戦いでも多の方の一と互角以上の強さならこちらに敗けはないな。」
「オサムロウ殿、
ファルバン族長、
ランドールは前に話していたレサリナスでカオスが数人のバルツィエを圧倒したという話に出てくる一人だ。
あの時もカオスがランドールを含めたもう一人を一撃で沈めて見せた。
ここはカオスに任せよう。」
「そうであったか……、
だがしかし………。」
「?
何か不都合が………?」
「………あのランドールの表情を見てみよ……。
とても敗北濃厚な勝負をしている顔には見えん。
………加えてここは地下で誰も逃げられない場所だ。
そんな戦況下の中で短期戦でこそ真価を発揮するバルツィエがただやられるだけとは思えん………。」
「………グヘヘヘ、
やっぱ強いなお前!!
レサリナスで一回お前にやられてなけりゃさっきので終わってたとこだぜ!!」
「あの時みたいに今度もまた俺がお前を倒す!!
前の時と違って今のお前は一人だ!
お前一人だったら俺一人で十分だ!!」
「お?
お前仲間がいるからって図にのってないか?
この状況下で俺が完全に不利だと思ってんなら一度俺達がどういう能力者なのか考え直す必要があるぜ?」
「何を言ってるんだ……。
ここには俺やウインドラだけじゃなく俺達よりも強いオサムロウさんだっているんだ。
お前が勝てる見込みなんて何一つ無い!!」
「………確かにここには俺より強い奴が数人はいるようだな。
その上ダレイオスとの戦いが始まって以来俺達バルツィエを狩り続けてるサムライの野郎もいやがる。
そこに俺よりも確実に強いと言えるお前やラーゲッツをぶっ倒した偽カオスまでいやがるとなると俺が勝てる可能性は米粒程に小さいだろう………。
………それがここ!!
“敵の本拠地にして地下っつー場所”じゃなかったらなぁ!!!」
「!!?
不味い!!
カオス!!
今すぐランドールを取り押さえるんだ!!!」
「え!?」
「だから遅いって言ってるんだよ!!!!」シュンッ!!
「!!
待てェッ!!」
「しまった!!
奴め!!
地下の中央の方に向かったか!!」
「奴は何をするつもりなんだ!!?」
「決まっている!!
奴は………ランドールは!!!!
この地下都市シャイドをまるごと崩落させて我々皆を生き埋めにするつもりなんだ!!!」
「「「「「!!?」」」」」
「『流水よ!!我が手となりて敵を押し流せ!!
アクアエッジ!!
追撃の二十連撃!!
メイルシュトローム!!!!』」