テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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ランドールの脱走

スラートの地中都市シャイド

 

 

 

「………認めるんだな?

 ツグルフルフの関与を。」

 

 

 

「大体のことは正解だぜ?

 俺達の力の源がツグルフルフを元に強化されているってところはな。」

 

 

 

「…ではお前達の異常な魔力も………。」

 

 

 

「………その昔ある人から秘伝法を伝授されてな。

 もう遺伝子レベルで俺達バルツィエはその恩恵を受けている。

 今更切り離すことも出来ないくらいにな。」

 

 

 

「そのある人と言うのは………カタスのことではないのですか?」

 

 

 

「何だよ?

 そこまで分かってんのか?

 公爵の奴が口を滑らせたか?」

 

 

 

「…貴方達の力の源がカタスが切っ掛けだと仰るのなら貴方はそんなカタスを………!」

 

 

 

「おいおい、

 いつまでもそんな昔の恩を律儀に感じ続ける訳ねぇだろ。

 つーか俺が生まれる前の話だしな。

 俺自身は公爵になんて何の有り難みも感じてねぇ。

 俺の家があるのも公爵のお陰なんだろうがお前達だって自分が生まれる前の先祖の受けた恩に縛り続けられるなんて窮屈だと思わねぇか?

 俺が直接欲しいと思って貰った才能でもねぇしよ。

 最初から持って生まれた才能なら俺だけのもんだ。

 公爵なんて関係ねぇ。」

 

 

 

「!

 この人はどこまでも………!」

 

 

 

「………にしても馬鹿だよなぁ公爵は。

 自分で他家に渡した力が時が流れ流れて最終的には自分を殺す力になって帰って来るなんてよぉ?

 人に渡さずに自分で使っておけば今頃時代はバルツィエじゃなくて“カタストロフ家”がマテオを支配してたかも知れねぇのによ?

 つー前にあのオバハンは未だに誰かと結婚してガキを作ってすらいねぇからな。

 公爵がバルツィエの代わりになってたとしても俺達のように上手くやれてたかは分からねぇな。

 あいつ理想高そうだし。

 マテオ王家の玉の輿をずっと狙ってたんじゃねぇか?」

 

 

 

「カタスは!

 貴方達バルツィエのような物欲の塊ではありません!!」

 

「貴様………、

 我の前であの方を愚弄するとは………、

 自分のおかれている状況が分かっておらんらしいな?

 我がその気になればその首いつでも跳ねられるのだぞ?」

 

 

 

「あ”~!

 面倒くせぇなぁテメェ等は!!

 そんな突っ掛かって来たところで俺が改心するとでも思ってんのか!?

 馬鹿馬鹿しい!!

 吐いた文句をびびらされた程度で訂正するくらいなら最初から吐く訳ねぇだろ!!」

 

 

 

「貴様は自分がこれからどうなるのか理解してものを言っているのか?

 捕虜がとれる態度とは到底思えんが………。」

 

 

 

「自分がどうなるかって………?

 そんなもん分かりきってるに決まってんだろ。

 俺はこれからお前達………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………から逃げ切るんだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

 

「何をするつもりか知らんが逃げられるくらいならここで貴様を殺すランドール!!

 

 

 

 真空破斬!!」ザンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…!

 ソイツが来るのを待ってたんだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボトッ!!

 

 

 

ビシャシャシャ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

「コイツ………!

 自分から両手を切り落とされに……!?」

 

 

 

 

 

 

「……!!!!!

 ぐ…………ぬぉ…………!

 ファーストエイド!!」パァァ…!

 

 

 

「!?

 自己治療で止血を……!?」

 

「ランドールを取り押さえろ!!

 手錠から解放されたと言うことは奴は「メイルシュトローム!!」!!?」ザァァァァァァァァァァァァァァ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「うわッ!!?」」」」

 

「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?」バチバチバチバチ!!!

 

「!!

 私がッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァァァァァァァァァァァァンッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫ですか!

 ウインドラさん!!」

 

「………ッ!!」バチバチバチバチ…

 

「ミシガンさん!

 急いで治療を!!」

 

「分かってる!!

 けどランドールが……!」

 

「!

 アイツはどこに……!?」

 

「!

 後ろだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………チッ!

 痛みで満足に力が出せなかったか…!!

 だが予想外に重傷な奴が出たな!!

 あばよテメェ等!!」ダッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!!

 隙を突かれたか……!!

 自らの腕を我に切り落とさせるとは………!!」

 

「オサムロウさん!

 アイツを追いましょう!!

 皆はウインドラに付いてて!!

 

 

 

 俺達でまたアイツを追うから!!」

 

 

 

「カオス!!

 無茶は駄目ですよ!!?」

 

 

 

「分かってるって!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都セレンシーアイン 闘技場 雨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザァァァァァァァァァァァァァァ………

 

 

ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ………!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へッ…!

 この雨で視界がぼやけてッから俺が上がってきたことに気付かないでやんの!

 おまけにこの闘技場から脱出しただけでスラートの馬鹿共が油断しきってやがる。

 まだこの下にはお前らの作った落とし穴があるってのによ。」ピピ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……ランドール?』

 

 

 

「!!

 いい時に掛かってきやがったなダイン!!

 スイッチを………、

 クソッ!

 押しづれぇ!!」ピッ

 

 

 

『ランドール………、

 どこにいるの……?』

 

 

 

「ダイン!

 お前こそ何処にいんだ?

 俺は昨日お前に知らせといた所の街の闘技場にいるんだ!

 今手が無くなってて飛べねぇんだ!

 回収してくれ!!」

 

 

 

『闘技場……?』

 

 

 

「街の上を飛べば分かる!

 闘技場の中には今大量にゴミ共がいて騒がしいからこの雨でも見つけにくいと思うが一先ず俺は闘技場の上に上がる!!

 そしたら魔術で俺の位置を報せるから俺をお前のに乗せろ!!」

 

 

 

『…了解………。』ピッ

 

 

 

「ケヒヒ……、

 これでここにいるゴミ共を生き埋めには出来なかったが落下死させるくらいは出来「ランドール!!」!」

 

 

 

 

 

 

「これ以上暴れるのは止めろ!

 ランドール!!」

 

「もう貴様に逃げ道は無いぞ!

 大人しく投降しろ!!」

 

 

 

「……だから俺は逃げられなかったら最初から逃げないって言ってるんだけどよぉ?」

 

 

 

「それ以上逃げてどうするつもりだ!!

 他に仲間がいたとして地上では我とカオスからは逃げられんぞ!

 両手を無くした手負いの貴様がいては他の仲間も貴様を簡単には助けられまい!!」

 

 

 

「その通りだな!

 もし俺の仲間が歩いて来てたとしたらサムライ!!

 お前のいう通りだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だったらな!!

 俺の仲間が地上じゃなく空から来てたらどうだ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何?

 空から………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コイツの御披露目としちゃあ見物人が全員死んじまうのがもったいねぇがここまで来たら構いやしねぇ!!

 纏めて空から押し潰してやんよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アクアエッジ!!」ザバァァァ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………!?

 何故空にアクアエッジを………?」

 

「………!

 オサムロウさん!

 向こうの方から何か鳥みたいなのが……!?」

 

「!

 あれは………!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!パシッ!

 

 

 

「キャッチ………。」

 

「ナイスタイミングだダイン!!

 お前とペアでよかったぜ。」

 

「どういたしまして……。

 それより手が無いけどどうしたの……?」

 

「手錠付けられてな。

 逃げる際に切り落としちまったぜ。」

 

「そう……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの女の人は……!?」

 

「ダイン=セゼア・バルツィエ……!!

 油断していた!!

 バルツィエは大抵は二人以上で行動していることを失念していた!!

 …それよりも何だあの飛行している乗り物は?

 生物ではないな。」

 

「……あれがあれば海を渡ってこれますね。」

 

「あれで警戒網の外から迂回してきたのか……!

 バルツィエめ………!

 次から次へと新しい物を作り出しおって……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ………!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よ~ぅ!!

 ダレイオスのゴミ共の諸君!!

 俺の名はランドール!!

 こっちはダインってんだ!!

 そして俺達の乗ってるコイツは極秘で開発したバルツィエの新騎馬“レアバード”って言うんだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これからテメェ等を地獄に叩き落とすんでよ~く覚えときな!!!」

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