テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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二つの大魔導士軍団の今後

王都セレンシーアイン 

 

 

 

 あのランドールが襲来して来てから次の日カオス達はスラートの族長ファルバンに頼み込まれスラートの住人達にカイクシュタイフ洞窟で習得した新術レイズデッドをかけて回っていた。ランドールとランドールを助けに来たダインに関してはカオスの魔技バニュシュボルトが放たれる直前に逃亡を謀ろうとしていたのでその後の足取りは掴めていない。掴もうとしていたにしても相手が飛行する乗り物に乗って空を翔て行っては追い付ける者がいなかったというのもあるが…。

 

 

アローネ「………これでスラートの人達の術の付与は終わりですね。」

 

 

「…!

 これでもうヴェノムに脅えなくてすむんだな!?」

 

 

アローネ「えぇ、

 その通りですよ。」

 

 

「有り難う!!

 アンタ達と手を組むことになって本当によかったよ!

 前の時はすまなかった!!

 俺もあの闘技場でアンタ達を信じられなくてそっぽ向いた一人だったのに…!!」

 

 

アローネ「この世界での常識を知っていればああした態度を取られても仕方ありませんよ。

 私達もあの時はこの術を使えはしなかったのですから。」

 

 

 これで漸く作業は終了したようだ。ミーア族の時にも時間は大変掛かったがあれは洞窟内での作業だったこともあって終わった者とそうでない者とでの往き来が困難だったのとあの時にはまだ半信半疑だった者達も中にはいたので今回のように事前にミーア族からの情報と一度カオス達がこの街を訪れて主を倒したという実績のお陰で直ぐに信用してもらえたことが大きい。それらがあってスラートの者達がテンポ良く次から次へと術を掛けてもらいに来た。スラート族は総勢三百数々はいたがミーア族の時と比べても少し長くなった程度で作業が終えられた。

 

 

ファルバン「御苦労であったな。

 感謝するぞ。

 大魔導士軍団の者達よ………。」

 

 

アローネ「ファルバンさん………。」

 

 

ウインドラ「その大魔導士軍団と言うのは………俺達五人を差して言ってるんだよな?」

 

 

ファルバン「そうだ。

 いつまでもマテオからの亡命者などと人聞きの悪い呼び方をされては心労であろう?

 この際ソナタ等にもどういった所属の勢力なのかを決めねばと思っておってな。

 それで大魔導士軍団と呼ばせてもらうことにしたのだ。」

 

 

カオス「………俺達は本物の大魔導士軍団ではありませんよ。」

 

 

ミシガン「そうだよ!

 本物の大魔導士軍団ってダレイオスにあったゲダイアンって都市を消滅させた人達のことでしょ!?

 大魔導士軍団って呼ばれた方がよっぽど人聞きが悪いんだけど!!」

 

 

ファルバン「なに、

 安心するがいい。

 ダレイオスではゲダイアンを消滅させたのは大魔導士軍団ではなくマテオのバルツィエのやったことだと伝わっておる。

 故にソナタ等が大魔導士軍団だと名乗っても誰も人聞きの悪い名だとは思わぬ。

 そもそも大魔導士軍団と言う名前すらこれからソナタ等が会いに行くであろう他の部族達は知らぬであろうからな。」

 

 

タレス「…そう言うことなら良いですけど………。」

 

 

カオス「俺が大魔導士軍団か………。

 本来別の誰だか分からない連中の名称を借りるのは不思議なものだな。」

 

 

タレス「ウインドラさんは他にカオスさんの名前を使ってたこともありましたしね。」

 

 

ウインドラ「あれはそう言う作戦だったと言っただろ。

 カオスの名なら………上手く行けばカオスの株も上がってミストへのカオス立ち入りが赦されることになると思っていたのだし。」

 

 

カオス「何もしてなかった俺が急にマテオで株が上がったりなんかしてたら俺こそが偽者扱いされてたんじゃないか?」

 

 

ウインドラ「………」

 

 

タレス「ウインドラさんみたいケースの場合は何と言うのでしょうか………?

 虎の威を借る狐?他力本願?」

 

 

ミシガン「カオスの知名度ってそんなに無かったから虎の威にはならないんじゃない?」

 

 

アローネ「他力本願もカオスが望んでいないのでしたら本願とは言えないでしょう。」

 

 

ウインドラ「………にしても大魔導士軍団を俺が………、

 手を借りたかったとは言えマテオでは悪名だぞ。

 俺達の纏まりに名前が必要にしてももっと別に無いか?」

 

 

タレス「元々は別に大魔導士軍団もいますしね。」

 

 

ファルバン「昨日のランドールの話を聞く限りだとソナタ等が大魔導士軍団と名乗るのは間違いではない。

 アヤツ等が話していた大魔導士軍団と言うのはゲダイアンを消滅させた者達とダレイオスとマテオを繋いでいた海道を破壊した者達のようだ。

 ソナタのことであろう?カオス。」

 

 

カオス「…そうですけど………。」

 

 

ファルバン「オサムロウとのテストの時に察したのだ。

 あの場にいたであろう者達でそれが出来るのだとしたらソナタの他に無いと。

 だから余はソナタ等を大魔導士軍団と名付けた。

 それに間違いはあるまい。」

 

 

カオス「………まぁ。」

 

 

 ファルバンの話ではもっともらしい理由を付けて大魔導士軍団と名乗らせようとしているがカオス達もまさか自分達が捜していた集団の名前を名乗らさせられるとは思わなかった。大魔導士軍団はここまでで何の行方も掴めぬまま保留にしているが捜して見つからないのであればいっそのこと自分達がその名前の威風を借りて活動した方が行く行くマテオと対峙することになった時にマテオへの自分達の存在のアピールが出来るのではないかとのファルバンの作戦のようだ。

 

 

カオス「………前は俺の偽者………ウインドラがいて勝手に自分の情報がねじ曲げられて色々と流れていたけど今度は俺が誰かの名前を使って動くことになるなんてなぁ………。」

 

 

ウインドラ「フッ………俺に至ってはこれで二度目になるな。」

 

 

タレス「その大魔導士軍団を騙るにしても本物がもしこの先出てきたらどうすればいいんでしょうか?」

 

 

アローネ「ウインドラさん達の部隊の予定では協力に漕ぎ着ければ良いのでしたよね?」

 

 

ウインドラ「今となってはあまり必要が無いかもしれない。本家大魔導士軍団の力は大きいと思うがこちらにはカオスがいるのだしな。

 昨日見せてもらったような力があれば本家など無くともマテオと戦って行けるだろう。」

 

 

カオス「あれ?

 昨日ウインドラ俺のバニュシュボルト見てたの?」

 

 

アローネ「ランドールがシャイドの天井を崩落させようとしていたので私達で地上へお連れしたのですよ。

 いつまでもあそこに留まるのは得策ではありませんし他のスラートの方達も全員脱出し終えていたので。」

 

 

タレス「その頃にはウインドラさんも意識が回復してましたよ。

 前よりも早い回復でしたね。」

 

 

ウインドラ「ブルータルを倒してからここ最近の俺はどうも水の攻撃でやられガチだからな。

 意識ぐらいは手放さないように心掛けているんだ。」

 

 

ファルバン「……シャイドか………。

 昨日のランドールの件であそこも地質に大きなダメージを負った。

 もうあそこで暮らすのは危険であるな………。

 

 

 …アイネフーレ族長タレス殿。」

 

 

タレス「………!

 何ですか?ファルバン族長。」

 

 

ファルバン「一つ相談なのだが………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アイネフーレの土地をお借り出来ぬか?」

 

 

タレス「………何故ですか?」

 

 

ファルバン「来るべきマテオとの再戦に備えて我等スラートも体勢を整える必要があるのだ。

 だがそれをするにしても最前線のアイネフーレとミーアの土地を船倉が出来るように改築しなければならぬ。

 ミーアはソナタ等の協力でそれが出来るがアイネフーレの土地はアイネフーレ不在で手付かずだ。

 アイネフーレの州をどうにかしなければならなぬのだが今のところ人手が避けるのは余のスラートだけであろう?

 だからだ。」

 

 

タレス「………」

 

 

ファルバン「元は敵同士とはいえ一度は国境を無くした部族同士だ。

 なんとか余を信用してはもらえぬか?」

 

 

タレス「……………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 分かりました。

 ここで我が儘を言っても先に進めませんね。

 そう言うことであれば………。」

 

 

ファルバン「快諾感謝いたす。

 悪いようにはせぬよう他の者達にも言い聞かせておこう。」

 

 

タレス「いえ……、

 共にダレイオスを立て直すときめた同士ですから。」

 

 

ファルバン「そうであるな。

 アイネフーレ、スラートそれからミーア、クリティアが揃ったのだ。

 残りの部族とも協定を組み共にマテオを討とうぞ。」

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