テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ダレイオス支部カーラーン教会
オサムロウ「ここがこのダレイオスでのカーラーン教会だ。」
セレンシーアインからモンスターとの戦闘を交えながらカオス達は等々ダレイオスのカーラーン教会へと辿り着く。外装はやはりマテオで見たものと遜色が無く質素な造りをしている。カオス、アローネ、タレスは教会を見てマテオで過ごした約一ヶ月間のことを思い出していた。
カオス「……まだそんなに時間は経ってないけどここを見ると何か懐かしい気分になるなぁ…。」
アローネ「あの建物がマテオのカーラーン教会と似ていますからそう感じるのでしょうね………。
あの扉を開けて中へ入ったら………カタスがお出迎えを………していただけたらいいのですけどね………。」
タレス「ここに来たのはカタスさんが今どうなってるのかを調べるためでもあるんですよ。
懐かしむよりも先に進みませんと。」
干渉に浸る二人をタレスが急かす。カタスティアと過ごした機関は同じだというのにタレスは何も感じないのだろうか…?
タレス「…早くカタスさんのことを聞きに行きましょう。
ここにいる可能性だってあるんですから。」
…タレスもタレスで心配していたようだ。カタスティアにあそこまで世話になっておきながら何も感じなかった筈がない。カタスティアが消息不明に陥ったと聞いてから一番動揺していたのはアローネだがアローネが一番嘆いていたからこそカオスやタレスは動揺を表に出さずに済んだのだ。それでもやはり顔には出なくとも少し落ち着かない気持ちにかられる。タレスも早くカタスティアの吉報が無いかと急いている。一行はカタスティアが生きていることとこのダレイオスへ戻ってきていることを願ってカーラーン教会の扉を叩くのだった。
ダレイオス支部カーラーン教会 中
カオス「こんにちは。」
神父1「おや?
珍しいですね。
ここへと参られるお客様は。」
神父2「本日はどのようなご用件でしょう?」
教会に入ると中で二人の神父らしき人達が出迎えてくれた。穏やかそうで人の良さそうな印象を受ける二人組だった。
オサムロウ「カタスティア様について聞きたいことがある。教皇はこちらに戻られてないか?」
オサムロウが二人にそう尋ねる。カタスティアの名が出た途端二人は顔を強張らせて、
神父1「これはこれはサムライ様、
よくぞ参られました。
教皇は只今マテオへと御帰還なされていますよ。」
神父2「次の訪問はいつになるやら……。」
オサムロウの質問に二人は緩やかに答える。この反応は…?
オサムロウ「ソナタ等、
…マテオに帰られた教皇がどうなったのか知らぬのか?」
「「はい?」」
カタスティア………教皇がマテオの帰途でランドールに襲撃されたことを知らないような様子で二人は聞き返す。まだこの支部には話がつたわっていないのだろうか?カタスティアがセレンシーアインを発ってからランドールが襲撃したとされるタイミングを辿るともう二週間程は経つのだが………。
アローネ「カタスは………マテオのバルツィエの一派ランドールに襲撃されてマテオに渡航していた船を沈められたようなのですが………。」
話を知らなさそうな二人にアローネが事情を一から話始めようとする。だが二人からは、
神父1「あぁ、
あの津波の件ですね?
それなら存じておりますよ。」
神父2「私達もあの船に乗っていましたから。」
カオス「船に乗って乗っていた……?
……貴方達がカタスさんと一緒にですか?」
神父1「はい、
我々もマテオへ教皇と御同行させていただく予定でしたので。」
オサムロウ「それなら何故ここにいる?
船は転覆したのではなかったのか?」
神父1「はい、
我々の乗っていた船は海へと還りました。」
神父2「私達は船が沈んでしまったのでこうして海を氷らせて戻って参りました。」
カオスの予想は見事に当たったようだ。海面を氷らせてしまえば足場が出来て無事に陸地へと戻ってこれる。マテオから攻撃が放たれた以上マテオに渡るよりかもダレイオスへと戻ってきた方が安全なので二人は船を沈められてからこちらの支部に帰ってきたのだろう。
ウインドラ「貴方達がここへ無事に戻ってきたと言うことは教皇は無事なのだな?」
カオスの予想が当たりその乗組員も無事だったと言うことは必然的に一緒に乗っていたカタスティアも無事だと言うことが分かる。ランドールによって襲撃されたことが事実だと発覚したがそれに次いでカタスティアも無事だと言う安心感から六人は緊張を解すが、
神父1「教皇は無事でございますよ。」
アローネ「善かった………、
それでカタスはどちらに…?」
神父2「不躾な質問ですが貴女は?」
アローネ「私達はカタスの友人で………私自身はカタスの昔の故郷からの知人です。」
「「!!」」
アローネがカタスティアの古い知り合いだと告げると神父二人は驚いた様子を見せる。
神父1「でっ、では貴女はカタスティアが生まれたとされるウルゴスの…!?」
アローネ「はい、
私はカタスとは幼少の頃より共に育った仲です。
それでカタスはどちらに?
貴方達とダレイオスへと戻られているのですよね?」
神父2「……いえ、
教皇は………、
マテオへと予定通りに帰還なされました。」
六人はそれを聞いて耳を疑った。話の流れでカタスティアが生きていることは分かったが神父達だけがダレイオスへと帰ってきてカタスティアがそのままマテオへと渡ったのだと言う。
アローネ「カタスがマテオへそのまま渡ったのですか!?」
オサムロウ「津波は魔術による攻撃だと分からなかった訳でもあるまい…。
何故あのお方はそれでもマテオへと……?」
タレス「カタスさんお一人でマテオへ?」
神父1「えぇ……。
教皇の乗る船が狙われたとなると本土の教会がどうなったのか調べるために御一人で向かわれました………。
私共も御伴致そうと申し上げたのですが断られてしまいました……。」
神父2「私共がいては教皇の足を引っ張るばかりです。
私共でも教皇の盾にはなれますが教皇は私共がそうすることを善しとしないお方……。
教皇はマテオにあるカーラーン教会の同志達を救うために私共をダレイオスへと帰らせて御一人でレサリナスへと向かわれました…。」
アローネ「レサリナスでカーラーン教会の方達を救うために………。
………その後はどこへ向かわれるか仰っていましたか?」
神父1「教皇はレサリナスで同志達を集めた後にレサリナスを離れて南下しカストルへと向かわれると仰っておりました。」
カオス「カストルに?」
神父2「マテオにあるカストルという街は騎士団が在留しておりますが勢力的には未だバルツィエに支配されない冒険者達の街として栄えております。
同志達を匿っていただけるような大きな街と言えばカストル以外には無いと申されておりました。」
神父1「最近のバルツィエはどうも慌ただしいようで教皇が仰るにはついに停戦が解かれる可能性があるとも………。
私共はその火の粉を被ったのだと思います。」
アローネ「…この教会支部はこれからどうなさるのですか?
カタスが不在の間何かカタスの行方を知るような手段は?」
神父2「私共は………、
ただ待つことしか出来ません……。
教皇は時が来れば世界は大きく動き出すと我々に伝えてマテオへと去って行かれましたから………、
我々は………主の命に従いここで主の帰還を待つばかりです。」