テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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カルトの主の詳細

カルトの村グリツサー 夜

 

 

 

 カオス達六人はウィンドブリズ山をモンスターやヴェノムを退けながら登りカルト族の住まうとされるグリツサーに辿り着く。しかし村は………。

 

 

カオス「……無人だね。」

 

 

ウインドラ「無人と言うことはこの地方はまだ主が討伐されていないのだな………。」

 

 

ミシガン「ってことはレイディーここに来てないのかな………?」

 

 

アローネ「いえ………、

 地図で確認すると間違いなく彼女の行き先はこの山を通る筈です。

 ここを通るとは思うのですが………。」

 

 

タレス「アローネさんの考え通りにヴェノムの主は倒さずにここを素通りしたんじゃないですか?」

 

 

オサムロウ「…予定としては元より主を討伐しに来たのだ。

 そう簡単に一人で一体目二体目と倒されてはソナタ等の旅もただのダレイオス巡礼で終わってしまう。

 倒されていないのなら倒すまでだ。

 そのためにも先ずは情報を集めなければなるまい。」

 

 

 カオス達六人は始めに情報を集めるために村を散策する。ヴェノムの主を情報を知るためにもカルト族が隠れ住めそうな場所があるかを探した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「……カルト族が見付からなかったらまたウインドラに雷を打ち上げてもらってヴェノムの主を誘き出せないかな?」

 

 

ウインドラ「カオス……、

 ここは雪山だ。

 あまり派手な魔術を使うと山の上の方から雪崩が起きるぞ?

 そうなったら俺達は全員雪崩に呑み込まれ一貫の終わりだ。」

 

 

ミシガン「雪が押し寄せてきたらカオスの火で溶かせばいいんじゃない?」

 

 

アローネ「そしたら今度は洪水が起きるかもしくは山全体が火事になりますよ。」

 

 

タレス「それか山一面の雪と火の衝突で大爆発が起こることも考えられますよ。

 この山では衝撃の大きな魔術は禁止です。」

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「……いつもこのような会話になるのか?」

 

 

ウインドラ「なにぶん、カオスとミシガンはこういった物事を考えるのとは無縁の環境下で育ったのでな。

 突発的に馬鹿なことを言い出すんだ。」

 

 

オサムロウ「……ソナタの気苦労も相当なものなのだな。」

 

 

 オサムロウがカオス達と同行するまでのウインドラの苦労を想って労いの言葉をかける。労われたウインドラは少しだけ肩の荷が軽くなったような気がした………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「……カルト族がどこに移動したのかは手懸かりが掴めなかった………。

 今日はもうこれぐらいにしてここで一晩を明けるとしようか。」

 

 

 ミーア族の集落を捜索した時のように手分けをしてカルト族が向かいそうな場所を探したが全員収穫もなく時間だけが過ぎて今日は終わる。

 

 

カオス「地図にはカルト族が移動できそうな場所は無いの?」

 

 

ウインドラ「地図だと………、

 ……ここは山の真ん中だからな………。

 傾斜が緩やかとはいえ人が移り住めそうな場所など見当たらないな………。」

 

 

アローネ「ミーア族の方々のように滝の裏側という思いもしないような場所はありませんか?

 そこなら暖もとれて隠れ潜むには丁度良いと思いますよ。」

 

 

ウインドラ「待ってくれ地図ではこの付近は一面白模様だぞ?

 地図の中心から南部にかけては割りと細かな村や街はあるようだが中心から北部はそこまで細かく川や洞窟のような場所は無い。」

 

 

 地図を見ていたウインドラがアローネの意見に焦る。誰も土地勘が無い上に地図の詳細も真っ白なので仕方ないが地図を持っていたウインドラは何とか探しだそうと目を走らせるが……、

 

 

タレス「ボクが見てみましょうか?」

 

 

ウインドラ「……見てみれば分かる。」

 

 

 そう言ってウインドラはタレスに地図を渡す。地図を受け取ったタレスは先程のウインドラと同じような表情を浮かべる。ウインドラと同じ結論に至ったようだ。

 

 

タレス「………駄目ですね。

 この山の周囲にはカルト族がいそうなポイントが見当たりません。

 ヴェノムの主を恐れて移動したのならきっと山を降りてどこか違う場所に向かったのでしょう。」

 

 

ミシガン「スラートの人達みたいに自分達で洞窟を作ってそこにいるってことは無いの?」

 

 

タレス「その可能性は限り無く低いと思いますよ?

 クリティアの縄張りからこの山周辺にかけて一年中雪が積もっているような地方ですから地図もこうして真っ白に描かれてるんです。

 常時雪が降っているようなこの山で地面を掘り返すような魔術を行使したらさっきの話と同じで雪崩の災害に見舞われて済むどころじゃないでしょう。

 それにスラートの隠れ住んでいたシャイドはこの間ランドールの襲撃にあって地下に住むことが出来なくなりましたがここでは地下に空間を作ったとしてもふとした弾みで雪崩でも起こればそれだけでその地下空間も埋まってしまうでしょう。

 この雪山に地下を掘るのは得策とは言えません。」

 

 

 タレスが淡々とミシガンにこの山に地下を作る無意味性を説明する。敵に見付からなければ崩落の危険性もなく地下に住むには問題ないが自然の脅威があっては住むには危険が大きすぎる。ミーア族のような滝という意外性を狙ったとしても無謀だ。

 

 

オサムロウ「指摘通りならばカルト族は山を降りて違う場所に根城を作ったか………。

 この山にもヴェノムがいるということは主は近くにいるということだが………先に主を倒すよりも話を通していた方がいいな。

 主の情報も無いまま戦うのも危険だ。

 やはり主退治はカルト族と話を通してからの方がいい。」

 

 

ミシガン「けど主の弱点の属性くらいなら分かるんじゃないの?」

 

 

ウインドラ「…そうだな。

 それくらいなら何か話は聞いているだろう?

 姿形はともかくどの系統の属性魔術を得意とし、どの系統の属性魔術が有効かは以前にカルト族から聞いてないのか?」

 

 

オサムロウ「………」

 

 

 ミシガンとウインドラの問いに押し黙るオサムロウ。この様子ではそれすらも分からないのだろうか………?

 

 

アローネ「クリティア族の村の周辺にいたジャバウォックは氷属性のギガントモンスターとお聞きしています。

 でしたらやはりその土地の環境に適したモンスターなのではないでしょうか?」

 

 

カオス「ってことはこの雪の地方にいる主なら氷ってことなのかな?」

 

 

タレス「氷とは限りませんよ?

 火の属性のモンスターなら寒さには強いでしょうしあえて火属性のギガントモンスターが来るかもしれません。

 熱を発するようなモンスターだったら寒さなんて関係ありませんから。」

 

 

ウインドラ「どうなんだオサムロウ殿。

 実際問題敵の情報が全く無い状態なのか?」

 

 

オサムロウ「………無いのではない。

 ありはするのだ。

 ………ありはするのだが………。」

 

 

カオス「ある………?」

 

 

オサムロウ「………全部だ。」

 

 

アローネ「全部………とは………六属性の………?」

 

 

オサムロウ「そう全部だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カルト族の目撃証言者は皆ヴェノムの主の形状や分類だけでなくそれぞれ違う属性を使用していたとも発言していた。

 

 

 ………今度のヴェノムの主は全属性の魔術を使役し全属性の魔術に体勢があると思われる。

 ブルータルは雷故に水、クラーケンは水故に雷、ジャバウォックは氷故に火が弱点とされていたのに対して今度の主は完全に対応策が分からぬ相手なのだ。」

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