テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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オサムロウの年齢

シュバルツ石砕道

 

 

 

 カルト族のヴェノムの主を捜索するも見付からず後回しにすることになりカオス達はカルト族の次のブロウン族の地方へと足を運ぶことになった。ウィンドブリズ山を降りて次にやってきたのはシュバルツ石砕道であった。

 

 

タレス「…この付近、

 ………どうにも土に元気がありませんね………。」

 

 

 タレスが地面の砂を拾い上げてそんなことを言ってきた。触っただけで土が元気かどうか分かるのだろうか?

 

 

オサムロウ「よく分かるなタレス。」

 

 

タレス「土に関しては地属性を得意とする術者ですからこれぐらいのことなら分かります。

 この辺りの土は妙に粘っ毛がありますし水を上手く蒸発できていないように思えます。

 これでは植物も水分過多で根腐れして育ちにくいんじゃないですか?」

 

 

オサムロウ「恐らくそれはこの辺りがヴェノムが多く通った証拠だ。

 ヴェノムはあらゆる生物を死滅させてしまうからな。

 その影響で土や草木が育ちにくい環境へと変わってしまったのだろう………。

 

 

 ………これではこの周辺には今後食物を植えることも出来ぬな………。」

 

 

ミシガン「雪が振ってるよりかはマシなんじゃないの?」

 

 

オサムロウ「クリティアやカルト族のいた地方はあれはあれでそういった気候の食物は取れるのだ。

 

 

 ……だがこの付近は元々の森林は全てヴェノムによって枯らされ地も荒らされてしまった……。

 自然というものは一つが欠けただけで循環が滞る。

 地中の水分を吸い上げていた植物が無くなったことでこのように粘土質の土が出来上がる。

 これが酷くなれば泥沼が出来上がるのだろうな………。」

 

 

 オサムロウがこの地の荒れ具合を見てどこか儚げな空気を漂わせる。この地に何か想いを寄せるものでもありそうだ。

 

 

アローネ「この地は………何かオサムロウさんと縁のある場所なのですか?」

 

 

オサムロウ「…我にとってはこのダレイオス全土が縁ある土地だ。

 我は何ぜ………何百年も昔からこのダレイオスを旅していたのでな。」

 

 

タレス「今何千年もって言いかけてましたよね?」

 

 

 タレスがオサムロウが言い留まったことを指摘する。それに対してオサムロウは、

 

 

オサムロウ「単なる言い間違いだ。

 気にするな。

 誰にでも言い間違いはよくあることであろう。

 

 

 人が千年以上生きられる訳がない。

 我が何千年も昔からダレイオスにいたとすればもっと我は老けているとは思わぬか?」 

 

 

 エルフの寿命はおよそ千年。千年も長く生きていれば大抵は寿命を全うせずに何かしら病気や事故などで亡くなることの方が多いのだが………、

 

 

ウインドラ「確かにオサムロウ殿はそう老け込んでいる訳ではないが………実際のところはおいくつぐらいなのだ?」

 

 

 ウインドラがオサムロウに年齢のことを質問する。ファルバンやオーレッド等の見た目からして六百才はいっていそうだが………。

 

 

オサムロウ「ソナタ等の二十倍以上は年を重ねていると言っておこう………。」

 

 

ミシガン「正確にはいくつくらいなの?」

 

 

 曖昧な返答をするオサムロウだったので他の四人はそれ以上聞くつもりは無かったがミシガンがまた空気を読まずに追求する。

 

 

オサムロウ「あまり高齢の者に年齢を深く追求するものではないぞ?」

 

 

ミシガン「え~?

 でも二十倍ってことは四百才はいってるんでしょ?

 そこまで聞いたら本当の年齢も知りたくなるって!

 ねぇいくつなの?」

 

 

ウインドラ「ミシガン、

 誰しも答えたくないことの一つや二つはあるものだ。

 そこまでにしておけ。」

 

 

ミシガン「ん~………。

 でも四百才って言う割りにはそこまでおじさんって監事でもなさそうなんだけどなぁ………。

 

 

 もっと若そうに見えるけど………。」

 

 

オサムロウ「……年齢のことはもういいであろう。

 この年になってくるともう年を重ねることに何の喜びも見いだせなくなるのだ。

 

 

 ………早い話が我も自分の年のことなどとうに数えてなどいない。

 人として生活を始めてからは誕生日など何百回と過ぎていったのでな。

 もう誕生日すら覚えておらんのだ。」

 

 

ミシガン「誕生日忘れちゃったの?」

 

 

オサムロウ「大人の世界には年など関係ないからな。

 このダレイオスでは生きるということは戦うことだ。

 戦いがあるのなら犠牲も出る。

 いつ誰がどこで死ぬかも分からぬ世界だ。

 そんな世界で年を数える必要性がどこにある?

 

 

 ………無駄話はここまでにしようか。

 今我等が知るべきことは我の過去ではない。

 これからのダレイオスの行く末だ。

 我の過去を詮索する暇があるのなら少しでも主がいそうな場所に目処をつけて進むべきだろう。」

 

 

カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この不毛な日常会話の中でオサムロウは嘘をついていると皆は思った。彼は頑なに自らの過去の真髄までは話そうとしない。この会話の流れから先の話から何かカオス達には知られたくないことがあるようだ。彼の口振りからして彼が自分の素性を嘘をついてまで隠し通そうとする理由は何なのだろうか?何か触れてはならない過去がオサムロウにはあるのだろうか?何か………人には言えない理由が彼の過去にあるのだろうか?

 

 

 ……だがそれを知ろうとするとカオス達は藪の中の蛇をつつき出すことになるだろう。彼が秘密にしていることが何なのかは分からないがそれについては今は知らなくても何も問題はない。オサムロウは今現時点では味方なのだ。味方ならば多少の内情の謎は隅に追いやってしまっても構わないだろう。もしそれを知ってしまった時、それを知らなかった時には戻れないのだ。オサムロウの過去は深入りし過ぎると何か危ない香りが漂ってくる。五人はそんな予感に駆られる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………オサムロウの隠している秘密は何かとんでもない爆弾が眠っているのだとこの時のカオス達はそう確信していた………。

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