テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ブロウン族の集落トロークン
ブロウン族を探しているうちにブロウン族がどのような部族なのかをオサムロウに聞いていたところウルゴスにもダレイオスのように九つの部族がありカタスティアがダレイオスでいうところのハーフエルフだということをアローネから聞かされる。
ウインドラ「カタスティア教皇がハーフエルフ………?」
ミシガン「ちょこちょこカタスさんって人の話を聞いてはいたけどちょっと兄弟が多すぎるなぁとは思ってたんだぁ……。
でも何でウルゴスの王様はそんなにお嫁さんが多いの?
欲張り過ぎじゃない?」
アローネ「初めて耳にすればそう思われるのも仕方がありません。
ですがそれも部族間での不平等を無くすための措置としては皆納得した上でのことだったのですよ。」
カオス「不平等を無くすため?
九人も結婚相手がいることが………?」
何故部族間での不平等を無くすための措置が九人もの相手と結婚することになるのだろうか?平民の出のカオスやミシガン達にとってはアローネの言ったことが理解できなかった。が、直ぐに答えはアローネの口から出てきた。
アローネ「ウルゴスでもこのダレイオスと同じ様に部族間での覇権争いがありました。
ウルゴスの歴史はこのダレイオスの歴史と似かよっています。
とある隣国が勢力を拡大してきたため緊急の対処法として九つの部族が一つの大国として立ち上げウルゴスが建国されたのです。」
カオス「…その勢力ってのがダンダルクのことなんだね?」
アローネ「えぇ…、
私達の国ウルゴスはこのダレイオスと同じ様に大敵を相手にするために力を一つにしたのです。
ダレイオスと違うとしたら敵は同じエルフではなくヒューマだったと言うことですが………。
ダンダルクとの抗争が本格化したのは丁度私達の前の世代の時でした。
当時の陛下………、カタスのお父上なのですが陛下は九つの部族を統合には成功しましたが陛下の部族が国を建国してから優遇されるのを他の部族達は善しとはしませんでした………。
ダンダルクとの抗争のために建国されたので国の統治社は必要だったのですが陛下の部族“ウォー”は全部族中頭一つ飛び抜けた武力はありましたがダンダルクの機械兵器の前ではどの武力も等しく脆かったのです。
………結局後にウォーが統括することに疑問を投げ掛ける部族が現れ始めダンダルクと戦う以前に国が崩壊してしまうところでした………。
………そこで国は一つの結論を導きました。
“王の再選定”を行うことになったのです。」
オサムロウ「王の再選定……?
ウルゴス王が退位したと言うことか?」
アローネ「そうではありません。
ウルゴス王は当時はエルフの誰よりも力がありました。
ウルゴス王が退位したとして代わりの王など誰にも出来ません………。
出来るとしたら……その子供達です。
ウルゴスは九つの部族を一度並立にするためにウルゴス王にそれぞれから優れた能力を持つ女性との子供を作らせることにしたのです。
生まれた九人の子供はどの子供もウルゴス王の血と優れた各部族の女性の血を受け継ぐために多才に秀でた能力と王位を受け継ぐ資格を持つ子供達。
この子供達がダンダルクとの抗争で最も戦果を上げた者の母親の部族が最終的にウルゴスの真の王の部族となる予定でした。
この決まりなら九つの部族全てが納得し公平に王を決定することが出来るのでどの部族からも不満はありませんでした。」
カオス「……!」
タレス「なんという政略結婚………。」
ミシガン「それって家族としてどうなの………?」
ウインドラ「他を出し抜くための婚姻だ。
当然半分しか血が繋がらない兄弟達それぞれがギスギスした関係だっただろうな………。」
オサムロウ「カタスティア様がそのような………。
………それでよくあのような立派な人格が形成されたものだ………。」
皆一様にカタスティアの出自に思うところがあるようだ。兄弟が多く仲の良かった一つ上の兄と一つ下の弟がいてその二人とは冒険者としてギルドでクエストを受けたりもしていたと聞いていたのでそんな重い歴史があったとは思わなかった。カタスティアからは誰もがそんな歴史を感じとることは出来なかったのだ。
アローネ「ウインドラさんの仰る通り兄弟間はほぼ冷えきっていました。
酷いものになると暗殺者を雇って他の兄弟を消そうとする方もいたようですから………。
ですが冒険者仲間として共にギルド“漆黒の翼”を結成していた六男でカタスのお兄様の“ミラーク様”と七男で弟様の“カードナー様”はカタスとは仲がよく他の御兄弟の方々のような過激なこともなさらなかったので私もよくそのお三方とは一緒にお茶などを嗜んでおりました。」
タレス「ミラークさんにカードナーさん………、
また新たな御兄弟のお名前が出てきましたね。」
カオス「他にはグレアムさんっていう医学を学んでいたお医者さんがいたんだよね?
その二人はどんなことが出来たの?」
記憶が間違ってなければカタスの兄弟はそれぞれが何かしら秀でた能力が備わっていた筈………。ならばそのミラークとカードナーにも突出した力があるのだろうと思った。
アローネ「ミラーク様は政治関係のお仕事をしておりました。
カタスが他の小国を相手に外交をするのでしたら彼はウルゴス国内の政策や方針に関わりを持っておりました。
その内か外かの国の政治の仕事をする関係でカタスとは仲が宜しかったようです。
カードナー様はウルゴスの政治にこそ深く関わりは持ちませんでしたがその代わりに類いまれなる舞踊の才能がおありだったのです。
彼は数度拝見しただけで長時間にも及ぶ他の部族の民謡や躍りを記憶しだれよりも洗練された舞いを披露していました。
カードナー様はその躍りを武にも結び付け戦闘の際はその躍りながら戦う様を拝見した様子から“ソードダンサー”と呼ばれておりました。」
オサムロウ「ふむ………、
ソードダンサーとな………?」
カタスティアと仲が良かった兄弟は二人とも王族ということもあってか五人があまり馴染みのないような才能を持っていたようだ。ミラークに関してはまだオサムロウやウインドラが多少なりともどういったものなのかが分かるだろう。
しかしカードナーの舞踊はここにいる五人が誰も知り得ぬ世界だった。
そして踊りながらたたかうとは一体……?
ウインドラ「…今となってはそのソードダンサーとやらに興味が尽きないが確認する方法が無いのなら仕方ないだろうな………。
………それで、
アローネ=リムはどの王子と結婚する予定になってたんだ?」