テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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ブロウン族の男ハンター

近場の林

 

 

 

 カオス達はブロウン族の集落の外れでヴェノムの主を誘き出そうとしたのだが主が接近してくる寸前に肌が土色の男に呼ばれて一時その男に同行することとなった。オサムロウが言うにはブロウン族と思われるが………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンター「俺の名はハンターだ。

 見ての通りブロウン族の者だ。」

 

 

 主から遠ざかり主が立てていた足音も聞こえなくなって安全だと判断したのか男が唐突に自己紹介をしてきた。やはりこの男はブロウン族のようだった。

 

 

カオス「俺はカオスです。」

 

 

アローネ「アローネと申します。」

 

 

タレス「アイネフーレ族のタレスです。」

 

 

ミシガン「ミシガン=リコットだよ。」

 

 

ウインドラ「ウインドラ=ケンドリューだ。」

 

 

オサムロウ「我は「サムライだろ?アンタは有名人だから知ってるぜ。」………そうか。」

 

 

 男の自己紹介に対しそれぞれが自己紹介で返す。流石にオサムロウはダレイオスでも名が通っていたこともありオサムロウだけは自己紹介は不要だった。

 

 

ハンター「……それで?

 アンタ達は何でここに来て何であんな馬鹿な真似をしたんだ?

 ここは一応はブロウン族の敷地になってる筈だが?」

 

 

 危険が去ったこともあってブロウン族の男のハンターはカオス達に事情を聞いてくる。何も知らない者からしたらカオス達の行いは自らヴェノムに気付かれるような奇怪な行動に見えたのだろう。

 

 

オサムロウ「その事についてだが………。」

 

 

ミシガン「この地方のヴェノムの主を倒しにやって来たんだよ!」

 

 

 オサムロウが説明しようとしてミシガンが口を挟む。これもまた事情を知らなければ理解されなかっただろう。しかしハンターは………、

 

 

ハンター「……ふ~ん?

 アンタ達もヴェノムを狩れる口なのか?」

 

 

ウインドラ「!………その反応………、

 他にヴェノムを正面から倒すことの出来る者を知っているようだな。

 ……レイディーという女性がここに来なかったか?」

 

 

 ハンターは他の部族達とは違う反応をし、その反応から一度カオス達と同じ能力を持つ者と出会ったことがあるようだった。そこから導き出される答えはレイディーしかいない。

 

 

ハンター「来たぜ。

 あの“嘘つき女”のことだろ?」

 

 

ミシガン「嘘つき………?」

 

 

 ハンターはレイディーのことを知っていた。だが嘘つきとは………?

 

 

アローネ「…レイディーは嘘などついておりませんよ!

 私達もレイディーも本当にヴェノムを倒す力があるのです!」

 

 

 ハンターの様子からレイディーが嘘つき呼ばわりされたのはヴェノムが倒せることを信じていないのだと思いアローネがそのことを否定する。

 

 

 だが男がレイディーを嘘つき呼ばわりした理由は別のところにあった。

 

 

ハンター「……悪い悪い、

 そう言う意味で言ったんじゃねぇよ。

 あの女が本当にそこらのヴェノムを倒す瞬間はみさせてもらったからな。

 他にも同じ力を持つ奴等がいることも聞いた。

 それがアンタ達なんだろ?」

 

 

タレス「…そうですが………。」

 

 

 レイディーはこの男と会いヴェノムを倒すところを目撃させた。この男はカオス達の能力のことを知っている。では一体何故嘘つきなのか………。

 

 

ハンター「アンタ達、

 ヴェノムの主倒して回ってんだろ?

 ことのおおよそはあの女から聞いてるぜ。

 バルツィエの味方がいることもな。」

 

 

ウインドラ「そうか、

 では話が早くて助かる。

 俺達はこの地方のヴェノムの主を退治しに来たのだが………。」

 

 

ハンター「………あぁ、

 “ビッグフロスター”を倒しに来たのか………。」

 

 

 ビッグフロスター………それが例の蛙の名前らしい。

 

 

アローネ「……私達はそのビッグフロスターを退治して貴殿方ブロウン族と「ビッグフロスターならもういねぇよ。」………はい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンター「ビッグフロスターならもう倒された。」

 

 

タレス「倒された………?」

 

 

ハンター「あぁ、

 ………呆気なくな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それを聞いたカオス達は歓喜に沸いた。ヴェノムの主ビッグフロスターが倒されたと言うことはそれが出来るとしたら………、

 

 

カオス「やっぱりレイディーさんがヴェノムの主を倒しておいてくれたようですね!」

 

 

アローネ「彼女には彼女の目的があって旅をしていると言うのに………、

 それでも私達の計画を予期して道すがらヴェノムの主を………。」

 

 

タレス「凄いですね………一人で主を二体も………。」

 

 

ウインドラ「俺達は五人いて同じ二体だと言うのにな………。

 彼女には敬服するよ………。」

 

 

ミシガン「ってことはヴェノムの主も残りは五体………。

 さっきの足音の主を倒せば残り四体!!

 後四ヶ月と半月もあるのに凄いペースじゃないこれ!?」

 

 

オサムロウ「…流石に先程のカルト族の地方の主までは手が回らなかったか………。

 それでも大した成果だが………レイディーという女性はなんという実力者なのだ………一度手合わせ願いたいな………。」

 

 

 各自レイディーの功績を誉めちぎる。自分勝手で性格の悪い女性だが見ていないところではカオス達のサポートをしているようでどうにも憎めない存在だった。レイディーがヴェノムの主を討伐していたのならこれでカオス達は残り五体を討伐するだけでいい。そして先ずは先程の主についてハンターから聞こうとしたら………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンター「……悪いな。

 説明が不足していた。

 ビッグフロスターをやったのはあの嘘つき女じゃない。」

 

 

カオス「え……?」

 

 

タレス「………どういうことですか?

 じゃあ誰がビッグフロスターを殺したって言うんですか?」

 

 

 当然の疑問だ。レイディーの経路やここでハンターが名前を知っていたことからビッグフロスターを倒したのはカオス達にはレイディー以外に心当たりがない。他に考えられる可能性としてはあり得ないことだがワクチンを保有しているバルツィエの先見隊くらいなものだがあのワクチンではヴェノムの主のウイルスには対応していなかったとカイクシュタイフ洞窟でシーグスに使用した際に実証済みだ。

 

 ………もしやまた新たに改良されたワクチンでも開発したのか?ダレイオスに攻め込もうとしていたのならあのレアバードという乗り物でダレイオスを偵察しヴェノムの主を知っていた可能性も在りうる。通常のヴェノムよりも強いウイルスを放つ主を確認したとすればそれに対応したウイルスも開発に取り掛かっていても不思議は………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンター「……お前達はヴェノムの主を退治して回ってるんだよな?

 そしてさっきそこのお嬢さんが残り五体って言う前に隣の騎士さんが二体倒したと言っていた…………。

 

 

 あの嘘つき女が一体倒してお前達が二体倒して計三体の主を倒したのか………すげぇと思うぜ?

 よくあんな化け物共を倒せたもんだ。

 この調子で他の主達も倒したい気持ちも分かるぜ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……だがそれもここで打ち止めだ。

 さっきのあの足音の主“カイメラ”には誰も敵わない。」

 

 

 タレスの質問を無視してハンターが先程のカイメラという名前の主を討伐するのは不可能と断言する。何故彼はそこまであの主を倒せないと断言できるのか?

 

 

オサムロウ「……よもや………!

 この地方の主を倒したのは………!?」

 

 

ハンター「察したか?

 多分その考え通りだよ。

 この地方のヴェノムの主ビッグフロスターを倒したのは…………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カルト族の連中の所からカルト族を追ってきた別のヴェノムの主カイメラだ。

 ヴェノムの主同士が衝突しあった結果勝ったのはカイメラだった。

 

 

 あの光景を見る限りダレイオス最強のヴェノムの主はカイメラだ。

 奴は無敵だ。

 誰も敵いやしねぇ。

 恐らくバルツィエが束になったとしても………、

 それどころかこのデリス=カーラーンは最終的にカイメラが全てを飲み込むだろうよ。

 カイメラこそがこの世の終末そのものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの嘘つき女も旅の次いでにちょちょいとぶっ倒してやるよ、とかほざいていたがカイメラを相手に手も足も出ずに重傷を負わされてどこかへ逃げて行ったぜ。

 デカイ口を叩くわりにはそれはもう情けない後ろ姿だったな………。」

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