テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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主戦開始の前に…

ブロウン族の集落トロークン 外れ 朝

 

 

 

 ブロウン族が見付からず仕方なくカオス達はライトニングでヴェノムの主を情報無しで迎え撃つことにする。主が近くにいれば直ぐにでも戦闘が出来る準備をする。運が悪ければ情報がほぼ無い主が二体………二体のうち一体は同じくカルト族の地方から発見できなかった主である。カルト族の地方では地形が雪山であったためライトニングで誘き出す作戦は使えなかったがこの場所でなら雪崩の危険性もなく十分に戦うことが出来る。

 

 

ウインドラ「……ではライトニングを放つぞ?

 準備はいいか?」

 

 

カオス「俺が撃とうか?」

 

 

ウインドラ「お前がか?」

 

 

オサムロウ「止すのだ。

 ソナタの技はバニッシュボルトでさえ昼夜を反転させる力がある。

 主を誘き出すためにそう何度もダレイオスを光らされては無関係な土地にいる者達が混乱を招く。

 

 

 ……ここは我の出番だな。」

 

 

ウインドラ「オサムロウ殿がライトニングを放つのか?」

 

 

オサムロウ「これから対戦する相手はヴェノムの主だ。

 我の力ではウイルスは効かなくとも致命傷を与えることは出来ない。

 戦闘するソナタ等のマナは温存しておくべきだ。」

 

 

カオス「…じゃあ俺のマナを使ってください。

 何かトラブルがあったときオサムロウさんのマナが少ないと撤退が難しくなるので。」

 

 

オサムロウ「…ソナタに関してはマナの減少を心配する意味が無かったか………。

 

 

 では使わせてもらうぞ。

 ソナタのマナを……。」

 

 

 カオスが手を差し伸べオサムロウがその手を握る。普通ならマナの譲渡は効率が悪く譲渡する際にもマナを消費し自らの譲渡したマナの分も消費する。二重に消費が重なりマナが枯渇しそうになった者への緊急延命措置としてしか使用されない手段だが、

 

 

オサムロウ「……相変わらず凄まじいマナだな。

 手を握るだけでソナタから大量のマナが溢れてくる………。

 ざっと数えても数百人から数千人分のマナが………。」

 

 

カオス「このマナはあくまでも俺のではないんですけどね。

 俺の中に眠る精霊から流れ込んでくるものです。」 

 

 

オサムロウ「これほどの量をたった一人で………。」

 

 

カオス「……オサムロウさんって何者なんですか?」

 

 

オサムロウ「急にどうした?

 我の詮索はあまりしてほしくないのだが………、

 

 

 ……と言いたいところなのだが何故そう思った?」

 

 

カオス「こうして手を握ってると相手のマナを感じとることが出来るんです。

 相手がどんな人でどんな魔術が得意なのかとか………。

 

 

 ……だけどオサムロウさんのマナって他の人と違うって言うか……何だかよく分からない感じがするんです。」

 

 

オサムロウ「我もソナタ等の秘術レイズデッドを受けたからな。

 その影響が出てるのではないのか?」

 

 

カオス「そうじゃないですよ。

 オサムロウさんのマナはなんか他の人達とは違って何が得意なのかとかも分からなくて………、

 今まで感じたことの無いマナを感じるんです。

 ………けどこれってどことなく………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 元が俺達に近いようなそうでもないようなマナを感じます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「………他の者達を待たせても悪い。

 始めるぞ。」

 

 

カオス「え?あっ、はい。」

 

 

オサムロウ「『落雷よ我が手となりて敵を撃ち払え

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ライトニング!』」

 

 

 オサムロウのもう片方の手からライトニングが天空へと放たれる。一瞬辺りが雷の光の影響を受けて明滅する。この辺りにモンスターがいればオサムロウの放ったライトニングに吊られて様子を見に来ることだろう。それがヴェノムなら………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……直後遠くの方から大きな音が鳴り響く。その音は数秒感覚でどんどん大きくなりなり何者かがこちらに近付いて来るのが分かる。これは単なる地震では無く何者かによる足音だ。

 

 

ウインドラ「……来たな。」

 

 

タレス「あっさりと出てきてくれそうですね。」

 

 

アローネ「足音に違いはありません。

 近付いて来る者は………一体だけのようですね。」

 

 

ミシガン「どっちが来るのかな………?

 カルト族の地方の主か………この地方の蛙か………。」

 

 

カオス「多分この地方の蛙じゃないよ……。

 足音からして蛙だったらこんなゆっくり歩いてくるような足音にはならない。

 蛙だったらジャンプで飛び跳ねた時に全身で地面を揺らすような感じがする筈………でもこの足音の鳴り方からして相手は二足歩行のモンスターだよ。」

 

 

オサムロウ「カルト族のヴェノムの主が来たか………。

 蛙の主の方は来なかったようだが………この辺りにはいなかったのか………?」

 

 

 各々がヴェノムの主襲来に緊張を見せる。……これからまたクラーケンに続いてヴェノムの主討伐クエストが開始されるのだと身構える………、

 

 

 ………が、足音とは別の方向から突如カオス達に声をかける者が現れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「お前達!!

 何やってるんだ!!?

 早く逃げろ!!

 ヴェノムの主が来ちまってるだろうが!!

 早く退散しろ!!」

 

 

ミシガン「え!?

 誰!?」

 

 

???「俺のことはどうだっていい!!

 とにかく俺についてこい!!

 ここから離れるんだ!!」

 

 

 不意に現れた男は急遽カオス達を別の場所へと連れていこうとする。その男の肌はカオス達とは違い土色の肌をしていた。……とすればこの男は………。

 

 

カオス「オサムロウさん。」

 

 

オサムロウ「間違いない、

 

 

 ブロウン族だ。

 ……一旦彼の後についていくとしようか。

 ブロウン族が見つかったのなら先に話をつけることの方が先決だ。」

 

 

ウインドラ「了解した。

 ミシガン、

 ここは戦闘よりもあの男についていくことの方が先らしい。

 この場は後にするぞ。」

 

 

ミシガン「えぇ!?

 けどもう主来ちゃってるよぉ!?」

 

 

タレス「放っておきましょう!

 どうせこのペースの接近じゃ追い付いてきやしませんよ!

 この付近にいたことさえ分かればいつでも挑戦出来ますし!」

 

 

???「無駄話するな!

 今はとにかく走って俺の後についてくるんだ!!」

 

 

 やや強引そうな男に急かされカオス達はヴェノムの主が接近してきているにも関わらず放置することにする。カオス達の目的としては主討伐は必須事項なのだが他の部族との協定を結ぶことも同様であるため後付けで協定を取り繕うのは難しいと考え先にブロウン族達と話をつけることにしブロウン族の男の後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

謎のモンスター?「コホォォォォォォ…………。」

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