テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
最初についた街リトビアにて情報集めの途中封魔石に興味を示し向かうが封魔石に触れたとたんカオスが暴走してしまう。
緑園の都市 リトビア
「大丈夫ですかカオス?」
「……もう収まったみたい。」
「よかった。カオスが無事でなによりです。」
「有り難うアローネ。アローネが……アローネが僕のマナを静めてくれて、僕はまたたくさんの人を殺すところだった。」
「カオスはそんなことしませんよ。貴方はそんなことが出来る筈がありません。貴方は人の命の大切さを知っている人ですから。」
「アローネ…。」
ナンダッタンダ?
アイツナンカヤバクナイカ?
キシヲヨンデクルヨ!
マタアバレダシタラテニオエネェ。
「カオス騒ぎが大きくなりそうです。ここは一旦離れましょう。タレスも。」
「うん。」
ムスト平原
「ごめん、二人とも、僕のせいで一日もしないうちに街から出ることになって。」
「いいのですよカオスはなにも悪くありません。」
【ぼくはもりやそうげんになれています。】
「有り難う、本当にごめんね。」
「もういいですってば。それよりも」
【カオスさんさっきはどうしたのですか?】
「……自分でもよく分からない。あの封魔石を見てたらなんだか気持ちが悪くなって。」
「封魔石を?」
「あの石は何か殺生石に近い……けど何か嫌なものを感じたんだ。嫌というか苦しいというか……悲しいというか。」
【せっしょうせきとはどんなものなのですか?はなしにはきいていましたけどふうませきとどのようなかんけいが?】
「殺生石は僕がいた村にあった護り石でモンスターを寄せ付けない力があったんだ。」
【よせつけない?】
「殺生石は触った生物のマナを消滅……違うな触った生物のマナを吸い付くす力があって、敏感な生物はそれを気取って村に近づかない。そんな石があったんだ。」
【ふうませきのこうのうににていますね。】
「何故だかあの封魔石を見てると意識が遠退いて気がつけば手を伸ばしていた。そしたらさっきみたいにマナが暴走して。」
【カオスさんやアローネさんのマナがほかのひとたちとちがうものをかんじるのはどうしてですか?】
「……」
「その殺生石は十五年前までは機能していたんだけど最後に僕が触れてから力をなくしてしまったんだ。そのときに殺生石の力が僕の中に流れ込んでいたせいで。」
【カオスさんはぶじだったんですか?】
「マナが消し飛んだけど奇跡的に助かったと思い込んでたから平気だったよ。タレスと違う症状で五年くらい魔術が使えない期間があったね。」
【カオスさんも…。】
「いろいろあって今こうしてマナは戻ったんだ。質は他の人達と違うらしいけど詳しくは僕でも分からない。恐らく殺生石の中にあった何かがまだ僕の中にあるんだと思う。」
【カオスさんの中に?】
「そう、体の中に何か別のものがいてそれがさっき暴れだして…。」
【このまえはそれをそとにだしたいといっていたんですね。】
「この何かがあるおかげでヴェノムと戦えるけど本当だったら今でもミストで村のみんなを守り続けていなきゃいけないんだ。だからこれを調べるために旅をしようと思ったんだけどさっきみたいに暴走すると止められなくなる。」
「それももう収まったようですね。」
「さっきアローネが手を握ってくれたとき夢の声が聞こえてそこからマナの暴走が止まったんだ。」
【アローネさんに?】
「アローネかな。もしかしたらアローネのマナかなにかに反応したんだろうね。」
「私のマナで…。」
【アローネさんのマナがちがうのはいったい?】
「実は私もよく分からないのです。ウルゴスがヴェノムに侵攻されてそれからの記憶がないのです。それまでは他の人達とかわりないマナをしていたのですけど…。目覚めてからはカオスと同じくヴェノムを倒せる力が備わっていました。」
【おふたりのちからはよくわかりませんがヴェノムをちょくせつたおすほうほうはおうとのかがくしゃがつくったワクチンいがいではきいたことありませんね。】
「ワクチン?」
「ヴェノムに対抗する手段が他にあるのですか?」
【はい、ヴェノムはせかいでしられるかぎりさいきょうのウイルスをもっています。ぞくにいうヴェノムウイルスというものでおうとのけんきゅうしゃたちがそのヴェノムウイルスのワクチンをかいはつしたんです。それをつかえばヴェノムのぞうしょくをおさえることができるんですよ。】
「それはどう使うの?」
【かなりおかねがかかるらしくてぼくもひとづてにしかきいたことないんですがそのワクチンをひとにうつとしばらくのあいだかんせんもしないうえにそのひとのまじゅつにヴェノムをたおすふかこうかがつくそうですよ。ふうませきもそのけんきゅうしゃたちがつくったんです。】
「封魔石とワクチン……。」
「カオスの力もその研究者の方々に調べてもらえれば何か分かるのでしょうか。」
「もし分かるのなら行ってみる価値はある。街を回って情報を集めていずれは、って思ってたけどこの際真っ直ぐ王都に行かない?」
「直接王都へ?
ですが私たちはもうじき……」
「それはどこにいても同じことになると思うよ。
今回みたいな発作がいつ起こるか分からない。
なら極端に一番大きくて人の多いところへ行くのがウルゴスの件も含めて解決に手っ取り早いんじゃないかな。」
「ではこれから王都へ向けて出発ですね。」
「街で休む暇もなくて申し訳ないんだけどよろしく頼むよ。」
【ひろわれたみなのでかまいませんよ。やどもとってなかったですし。】
「そうだったね。街の中が珍しくて後回しにしてたのが幸いだったかな。」
「フフッ、いきなり口車にのってお金を失いそうになったりもしましたけどね。」
「あれはあれで勉強にはなったよ。」
【おうとへむかうのならきょうはムストへいげんをもうすこしほくじょうしましょう。】
「あぁ、そうしよう、じゃあ出発しようか。」
王都の某所
『その後成果はどうだ?』
「私の予測通りだ。あの女を使って正解だったよ。やはりあの村の住人だったようだ。今日の昼頃女がいる街で反応があった。一緒にいるみたいだぞ?」
『それが分かっているのなら早く彼女を迎えに行け。』
「急かすなよ。下手なことして星砕きに逃げられたくねぇだろ。さっきだってとんでもねぇ高濃度のマナが集約してたんだ。危うく大陸が吹き飛ぶところだったぜ。心配しなくてもあいつらこっちに向かってるさ。今は久方ぶりの自由を満喫させてやろうぜ。」
『……』
「心配しなくてもいいと思うぞ?あの女がどういう役割しているのかハッキリしたからな。星砕きはあの女がいるなら力を封印するだろう。待ってれば来るのならこちらは万全の体制で歓迎してやるつもりさ。」
『護衛の件はどうなった。』
「無理だって言ったろ?それに星砕きがついてるならそうそう滅多なことにはならねぇよ。星砕きとあの女なら確実にここまで来る。お前のお人形に狙われでもしねぇかぎりな。」
『……逐一彼女の所在地は掴んでおけ。』
「常にやってるっての。」
『星砕きを迎えるにいたって私も準備をしなければならない。絶対に逃がすなよ。』
「逃がした場合は私が星砕きかお前のどちらかに殺されるんだろ?慎重にことを進めるさ。」
『頼んだぞ。』
「あいよ。」