テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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合体した主カイメラ

近場の林

 

 

 

カオス「ヴェノムの主がヴェノムの主を倒した……!?」

 

 

 衝撃的な話の内容に一同は愕然とする。ビッグフロスターが倒されたことは喜ばしかったがその倒した存在が同じく主と呼ばれる別のヴェノムだったとは………。倒したのは名をカイメラと言うらしい。しかし主とはいえヴェノム同士………。ヴェノムがヴェノムを倒すことなどあり得るのだろうか………?

 

 

ハンター「……正確には倒したんじゃないと思うがな。

 ビッグフロスターはまだ死んだ訳じゃねぇと思うぞ。」

 

 

 先程自分で話した内容を自ら否定するハンター。ビッグフロスターが倒された訳ではないとはどういうことだろうか?

 

 

オサムロウ「それはつまり………、

 ビッグフロスターがカイメラと戦いその強さに圧倒されてどこか別の地方へと逃げたということか?」

 

 

 ハンターの話を瞬時に理解しオサムロウがハンターに問う。が、その予想も外す。

 

 

ハンター「最初に話したろ?

 ビッグフロスターはもういねぇって。

 ビッグフロスターだったゾンビはもうこの世のどこにもいねぇ………。

 だがその細胞は生きてる。

 今もまだ残ってるんだよ。

 奴の紙片はまだこの地方に………。」

 

 

カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「………?」

 

 

オサムロウ「………」

 

 

 ハンターの説明は要領を得ない。ビッグフロスターが生きているのか死んでいるのかが曖昧だった。彼は一体何を伝えたいのだろうか?

 

 

ミシガン「結局ビッグフロスターはどうなったの?」

 

 

 ハンターの話が拗れに拗れてきたのでミシガンが結論を催促する。それでもハンターは結論の前にカオス達に自分の話を続ける。

 

 

ハンター「……お前達はヴェノムが魔術で弾け飛ぶところを見たことあるか?」

 

 

タレス「……それは………大抵の人はあると思いますよ?

 初めてヴェノムを目にしてから攻撃して………。」

 

 

ハンター「弾け飛んだヴェノムの体のそれぞれはその後どうなる?」

 

 

アローネ「…分裂された体の確固が独自に次の獲物を求めて活動し始めます。」

 

 

ハンター「………そう、

 奴等はスライムと同じで肉体が砕け散ろうともそれぞれが本能に突き動かされて狩りを始める…………。

 ………分列するんなら逆に………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 “合体”とすると思わないか?」

 

 

オサムロウ「!

 まさかビッグフロスターは……!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンター「ビッグフロスターはカイメラに吸収されたんだ。

 さっきはお前達が倒しに来たとか言ったせいで吊られて倒されたなんて言ったが実際はカイメラと同化したんだ。

 今この地方にいるのはカルト族のところにいたカイメラとこの地方のビッグフロスターの合体した全く別の化け物。

 ヴェノムの主なんて同括りのもんじゃない。

 

 

 “ヴェノムの王カイメラ”だ。

 お前達が倒してきた他の主達とは一線を引く程のモンスターだ。

 五、六人がかりで二体は倒せたようだがここにいるヴェノムの王は単純換算では二体分になるが強さは他の主の倍以上だ。

 ……俺達ブロウンもビッグフロスターこそが最強のヴェノムだと思っていたがそれ以上が別の地方にいてそいつがビッグフロスターを呑み込んで更に強大で凶悪な化け物に変わっちまったんだ。

 

 

 悪いことは言わねぇ………。

 命が惜しかったら精々ヴェノムの王に見つからないような場所を探してそこに隠れすむといい。

 あんな怪物に打ち勝つビジョンが見えねぇよ………。」

 

 

 ハンターは絶望に染まった表情でそう告げる。それほどまでにヴェノムのの王カイメラとやらが恐ろしいようだった。

 

 

ウインドラ「そうはいかんな………。

 ヴェノムの主二体分だろうがヴェノムの王だろうが俺達には引くに引けぬ理由がある。

 戦う前から諦めるようなことは出来ない。」

 

 

アローネ「もう少しそのカイメラというヴェノムの特徴を教えていただけませんか?

 敵がどのような戦法でどのように立ち回ればよいのかを。」

 

 

オサムロウ「その前にソナタ以外のブロウン族と会わせて貰えぬか?

 先にアレに挑む棟を族長に伝えて討伐後にこれからのダレイオスの方針を話しておきたい。」

 

 

 ハンターの話を聞いたからと言ってもそれだけでは素直に引き下がれない。六人ともカイメラと戦う気が十分にあるのだが………、

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンター「……族長達に会わせる訳にはいかねぇな………。」

 

 

タレス「何故ですか?

 ボク達はダレイオス統一を目指しているんですよ?

 何も話をするだけに行くんじゃなく貴方達にボク達と同じような能力を分け与えることだって出来るんですから。」

 

 

 レイズデッドを使えば一先ずはウイルスによる死者は減らせる。流石にヴェノムを屠る力の方は無理なのだがハンターが族長達に会うのを拒否したためタレスはさも全く同様の力が付与出来るように言った。だがこれでもハンターは、

 

 

ハンター「お前らは何も分かっていない。

 カイメラの恐ろしさはお前らの想像以上だ。

 かといってそれを教えたらお前達はカイメラに挑みにいくつもりだろ?

 

 

 ………だったら俺の口からは何も教えられない。

 俺の責任でもう誰かが死ぬようなことは避けたいしお前らも見す見す死ににいくことはない………。

 ここは素直にどこかへ行ってくれ………。」

 

 

 そう言ってハンターはカオス達に背を向けて林の奥の方へと消えていった………。

 

 

タレス「重要なことだけは聞けませんでしたね………。」

 

 

ウインドラ「せめてカイメラとかいうヴェノムの………王か………。

 そのヴェノムの王とやらの属性くらいは教えてほしかったが………。」

 

 

ミシガン「ヴェノムの王かぁ………。

 何か主よりも強いってことは分かるけど私達なら倒せるよね?」

 

 

アローネ「慢心で挑むのは危険ですよ。

 敵はこれまでの二体とは比べ物にならない様子なのはハンターさんを見て分かっていますから。」

 

 

カオス「オサムロウさんどうします………?

 他のブロウン族の人や族長達にも会えませんでしたけど………。」

 

 

オサムロウ「先程の主がヴェノムの主二体分で別の種へと昇華したことは分かった………。

 

 

 ならば我等は挑む他あるまい。

 情報の当てからは聞けるだけ聞けたとしよう。

 そもそもが彼等とヴェノムとでは戦闘にならんのだ。

 ヴェノムに対して有効策など考え付かん相手からは引き出せる情報などそう大したものはないだろう。

 

 

 ……では戻るとするか。

 呼び出しておいて放置したままだからな。

 王とやらも我等を待ちくたびれている頃だろう。」

 

 

ミシガン「そうだね!

 例え凄く強いヴェノムって言ったってこっちには私とカオスがいるんだもん!

 主だか王だか知らないけど私達の魔術でぶっ飛ばしてやるわよ!」

 

 

ウインドラ「威勢がいいな。」

 

 

タレス「ボク達もミシガンさんのような術が使えたらいいんですけどね。」

 

 

アローネ「ミシガンのパワーアップした方法を思い返してみたらより強い敵の“属性攻撃をその身で受け止めれば”私達も同様に強くなれるのですけどね。」

 

 

オサムロウ「………!」

 

 

カオス「じゃあさっきのところまで戻ろうか。

 一応カイメラってヴェノムを見付けたら遠くから観察してみようか。」

 

 

アローネ「そうですね。

 では行きましょうカイメラの元へ。」

 

 

 そうしてカオス達は先程のカイメラのいた付近へと踵をかえす。手に入れた情報では満足に戦えるかは心配だったがそれでも討つべき敵を前にして逃亡するという選択肢はカオス達には無い。カオス達はカイメラ討伐に向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「………属性攻撃をその身に受けてパワーアップか………。

 ………ではその方法は割りと直ぐそばにあるのではないか?」

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