テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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増殖した主………?

ブロウン族の集落トロークン 外れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カイメラ?「………コホォォォォ………!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タレス「……………いましたね。

 アレがカイメラでしょうか?」

 

 

ウインドラ「アレで間違いないだろうな………。

 あれだけ図体が大きければさっきの地響きも頷ける………。

 あの“オーガ”のようなモンスターがカメイラか。」

 

 

ミシガン「うわっ腕長くて太っ………。

 あんなのにパンチされたら一瞬で空まで飛んでいきそう………。」

 

 

オサムロウ「あれは………?」

 

 

カオス「どうしたんですか?」

 

 

オサムロウ「…………」

 

 

 目前のカメイラらしきギガントモンスターに何かを感じとるオサムロウ。するとオサムロウは懐からスペクタクルズを取り出し使用する。

 

 

タレス「念のためにカメイラのことを調べるんですね。」

 

 

ウインドラ「……あの姿を見る限りだとどこにもビッグフロスターを吸収したようには見えんな。

 大きさもブルータルよりも少し大きい程度か………。」

 

 

ミシガン「何かハンターって人が言うほどの強さは無さそうだよね。

 強いっちゃ強いんだろうけど。」

 

 

カオス「それは俺達が特別だからじゃないかな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「…………!?

 これは………!?」

 

 スペクタクルズでカメイラを調べていたオサムロウが声を上げる。スペクタクルズが調べた情報に何かあったのだろうか…?

 

 

ミシガン「ねえ、

 どうしたの?」

 

 

ウインドラ「奴の情報が分かったのか?

 弱点は?」

 

 

タレス「えっと………。

 氷属性で………。

 弱点は火とはなってますね………。

 ヴェノムのことですから普通の人では火じゃ倒せないとは思いますけどね………。」

 

 

 タレスがオサムロウが使用したスペクタクルズを覗き込んで他の四人に伝える。氷属性………雪山から来たヴェノムということもあって氷属性だったようだ。

 

 

 ………そうなるとオサムロウが以前に話していた全ての属性に耐性があるとは何だったのか………。オサムロウはというと………。

 

 

オサムロウ「………」

 

 

 まだスペクタクルズを凝視している。カメイラが氷属性だったことに仰天しているのだろうか………?

 

 

カオス「氷属性ってことに何か疑問点でもあるんですか?」

 

 

 カオスがいつまでもスペクタクルズの内容に目を向けているオサムロウに話しかける。するとオサムロウは、

 

 

オサムロウ「……この表記………。

 上の方を見てみるがいい。」

 

 

 そう言ってオサムロウが皆に見えるようにスペクタクルズを向けてきた。そこに表記してあったものとは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名称 ジャバウォック

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「!?」

 

 

 オサムロウが見せてきたスペクタクルズに記載されてあったのはあのモンスターがジャバウォックということだった。

 

 

カオス「ジャバウォック……!?」

 

 

アローネ「ジャバウォックはレイディーが倒したのではなかったのですか…!?」

 

 

タレス「まさか……ジャバウォックが二体いたんですか……!?」

 

 

ミシガン「“カメイラ”じゃなかったの、アレ!?」

 

 

ウインドラ「おかしい………。

 ライトニングに吊られてやって来たのならヴェノムの筈だが………。

 ………本命ではなかったか………?」

 

 

カオス「でもあれ…………ギガントモンスターだよね………?」

 

 

ミシガン「……カメイラの他にも雪山にいたモンスターが降りてきたんじゃない?」

 

 

アローネ「そうだとしたら雪山からここに来るまでに消滅しているでしょう。

 ここに来るまでに他にはヴェノムのエネルギー供給源となる生物はおりませんでした。

 

 

 あの個体は間違いなくヴェノムの主の筈です。」

 

 

タレス「オサムロウさん、

 ヴェノムの主は確実にダレイオスに“九体”しか確認されてないんですよね?」

 

 

 目の前のジャバウォックに困惑し再度ヴェノムの主の合計数を確認してみる。あれがカメイラでないとすればあの個体で十体目になってしまう。

 

 

オサムロウ「……ヴェノムの主はこの百年で出現した時期はどれも同時期だ。

 それまでは民はなるべくヴェノムと接触しないように心掛けていた。

 主が出現する寸前はヴェノムはほぼダレイオスから滅消しかけていたのだがバルツィエの奇襲直後に各地に主が現れた。

 それ以降の数年間で途切れ途切れの情報網だったが特に主が増えたという報告はどの部族からも出てこなかった。」

 

 

ウインドラ「……最後の情報はいつなんだ?」

 

 

オサムロウ「…一年前だ。

 一年前にカーラーン教会の者が各地の部族達から聞いて回ったそうだ。」

 

 

ミシガン「一年前って………そんなの当てになるの!?」

 

 

 一年前では期間が長すぎる。その間に主が増えていないとは限らない。主が出現したのはバルツィエの襲撃からだが現在バルツィエは少数がこのダレイオスに潜伏している。………もしかするとそのバルツィエがまたダレイオスにヴェノムの主を誕生させてしまったのではないかと疑いが出てくる。

 

 

タレス「…レイディーさんが討ち損じたとかではないでしょうか………?

 討伐ではなく撃退したとか………、

 それだったらジャバウォックがここまで逃げてきたとしても辻褄はとおると思いますが………。」

 

 

オサムロウ「いや………、

 セレンシーアインでオーレッドは確かにレイディー嬢がジャバウォックを討ち倒したと言っていた……。

 第一撃退したのだとしたらどこか別の場所に潜んでいると言うことだ。

 クリティアの里付近が安全になったからといって里の外に出てしまえば撃退したジャバウォックと遭遇してしまう危険がある。

 あのオーレッドもそこまで愚かではなかろう。

 ジャバウォックは討伐されたのは事実だ。」

 

 

カオス「……じゃあ一体あれは………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「…………面倒なことをしてくれたものだ。

 バルツィエめ………。

 またヴェノムの主のウイルスをばら蒔いているのか………。

 これでは主の討伐処ではないぞ。

 先にバルツィエを片付けなければならなくなったか………。」

 

 

カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「………」

 

 

 一行は騒然とする………。この地方の主を倒せば残りは半分と言うところまで来ていたのにまさかの主が増数したことに………。これでは残りの期間四ヶ月半どころではなくなった………。

 

 

 バルツィエは恐らく今後カオス達の妨害をしてくるだろうとは思っていた。例えバルツィエが妨害しにやってきたとしてもカオス達はそれを返り討ちにすることは出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………だがこの妨害の方法だけは予測出来なかった。まさかまたヴェノムの主を増やされるとは………。敵ながら見事な妨害をしてくる。思えばヴェノムの主を生み出したのはバルツィエとされているのだ。これを繰り返されればカオス達は永遠にダレイオスからヴェノムを消し去ることは出来ない………。

 

 

 世界の終わりが忍び寄って来るのをカオス達は肌で感じていた………………。

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