テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ブロウン族の集落トロークン 外れ
ブルータル?「ブルルルァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」
ブロウン族の集落付近に現れたヴェノムの主ジャバウォックにダメージを与えてジャイアントヴェノムに変化させ後は倒すだけだと思っていたカオス達六人。
……しかしジャイアントヴェノムに変化した後にジャバウォックの液状化した体の中から以前にカオス達が倒したブルータルが出現する。
タレス「こいつは……!?」
ミシガン「あの時の大猪…!?
何で……!?」
カオス「こいつってウインドラが倒したんじゃ…!?」
ウインドラ「………確かに俺が倒した筈だ………。
しかしこれは……また別の個体か……?」
アローネ「………、
オサムロウさん、
スペクタクルズをもう一度使用していただけますか?」
オサムロウ「………」
オサムロウが出現したブルータルに対しスペクタクルズを使用する。すると、
オサムロウ「………測定不能………!?」
タレス「!」
スペクタクルズをブルータルに使用したがスペクタクルズがブルータルを認識出来ないようだ。一体これは………?
ウインドラ「故障か!?」
オサムロウ「そんな筈は………。」
タレス「……故障では無さそうです。
ボクのスペクタクルズもこのブルータルを認証しません。」
ミシガン「けどこのモンスターって絶対にブルータルだよね!?
私覚えてるもん!!」
カオス「これって………!?
ジャバウォックがブルータルになったってことか!!?」
今しがたカオス達は信じられない光景を目の当たりにした。ヴェノムの主ジャバウォックだったものが突然ブルータルへと姿を変える。何故ジャバウォックがブルータルに変化するのかカオス達は猜疑心に捕らわれる。
………が、
ブルータル?「ブルルルァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」
雄叫びを上げてブルータル?の突進に一瞬反応が遅れる。直前までのジャバウォックの鈍足さは完全に見る影もない。鋭敏なブルータルが突撃する先には……、
ミシガン「!!
また私に来るの!!?」
ブルータルがミシガンへと迫るのだった。それを、
ウインドラ「ミシガンには指一本触れさせんぞ!!」
ブルータル「ブルルゥッ!!」
ウインドラが間に入りブルータル?の突進を食い止める。そしてウインドラとブルータル?の力比べが始まり偶然にもセレンシーアインでの再現になった。
ウインドラ「どうしてジャバウォックがブルータルへと変化したのかは知らんが変身する相手を間違えたな!!
ブルータルは前に俺が押さえ込んだ相手だ!!
どうせお得意の雷も使えるんだろ!!
俺に雷は効かんぞ!!」
そう言ってウインドラは体に雷を纏わせる。その雷を纏いながらブルータルを持ち上げて叩き付け、
ウインドラ「空破迅雷槍ッッッ!!」
ブルータルと力比べを始めるところから一撃を決め込むところまで何もかもがあの時の再現になった。セレンシーアインではこの一撃後にブルータルはジャイアントヴェノムへと変化しカオス達はそれを倒すのだったが、
ブルータル?「ブルルッ!!」
ウインドラ「何だとッ!!」
ウインドラの必殺の一撃を受けても立ち上がるブルータル?。前回は雷を使うブルータルであってもこの一撃の前に倒されたのだが今度は、
アローネ「雷撃が全然効いていません!!
それどころか体の傷が………!?」
ウインドラの槍の一撃は確かにブルータルを貫いた。だがその貫いたところからヴェノムの体液のようなものが流れ出し数秒後には元の無傷な状態へと回復する。
ウインドラ「馬鹿な…!!?
前の個体はこれで確かに止めだったのに……!!?」
狼狽えるウインドラ。一度倒した相手とは完全に別の個体のようだがここまでの旅であの時よりかは技の精度も上がり今度の一撃には相当な自信があったのだ。
それを何事もなかったかのように立ち上がりカオス達に突撃する構えをとるブルータル。今度は、
オサムロウ「我が出る!!」
ウインドラが驚いて固まっている内にオサムロウが前に出る。
タレス「!?
オサムロウさんはヴェノムに対する有効手段が……!?」
オサムロウ「言ったであろう!!
我はソナタ等のサポートをすると!!
足を切り落とせばその突進を食い止めることぐらいなら可能な筈だ!!
何にしてもこれは好機!!
我が相対したかったブルータルとは別物のようだがこれは天が我にチャンスを与えてくださったのだ!!
ブルータルよ!!
我と尋常に勝負だ!!」
少し高揚気味なオサムロウがブルータルへと駆ける。オサムロウはブルータルが倒されるまではブルータルと目の敵にしていたのでこの突然のブルータルとの邂逅は彼にとって願っても叶わなかった試合なのだろう。
オサムロウ「前は触れることすら出来ずに中距離からの狙撃だけだったが今なら貴様に直接剣撃を叩き込むことが出来る!!
受けて見よ我が太刀を!!
真空破斬ッ!!!」
オサムロウがブルータル?に刀の一太刀を浴びせる。
ブルータル「ブルルッ!!」
オサムロウの一太刀にブルータルの前足が押されて体勢を崩す。そこに、
オサムロウ「まだまだァッ!!!」
オサムロウが連続で真空破斬を食らわす。この猛攻撃には流石のブルータルもなす統べなく立ちすくむだけでオサムロウの一方的な攻撃が続く。そして、
ブルータル「ブルルッ………。」
遂にブルータルの前足が斬り飛ばされブルータルが倒れこむ。
オサムロウ「よしッ!!
ソナタ等今だッ!!
これで決着をつけるのだ!!」
オサムロウの攻撃では直ぐに再生してしまう。が足を破壊されては再生しても持ち直すのに一瞬の間が空くだろう。その間の内にカオス達は一斉にブルータル?に仕掛けようとするが、
ブルータル?「ジュゥゥゥゥ………!!!!」
まだこれから攻撃を加えようとする前にブルータルの体が溶けだす。
………これは、
ミシガン「えっ!?
もう倒しちゃったの!?」
オサムロウ「我の攻撃が効いていたのか………?」
タレス「……違うと思いますよ。
この反応は………!」
ウインドラ「…まさか、
また変化するというのか!?」
アローネ「………これはただの主ではありませんね………。」
カオス「……この主はひょっとして………。」
この今までの主にはない変身能力………。そして先程のハンターとの会話の内容………。考えられることは一つ………。
この主の正体は………。
アローネ「……私達は飛んだ思い違いをしていました………。
バルツィエは別に主を増やしたのではありませんでした……。
ましてやウイルスを新たにばら蒔いたのでも………。
そして先程のハンターさんのお話の中で彼がジャバウォックについて言及しなかったのを私達は勝手にカイメラに比べて危険性が低く無視出来るようなものだと思いジャバウォック自体を全く別の個体がウィンドブリズ山から参った別の主だと錯覚していました………。
しかし実際には………。」
ブルータルが完全にヴェノムに包まれてまた新たな形状に組変わっていく………。
アローネ「………このヴェノムの主こそが………、」
アローネの話が終わる寸前にヴェノムが獅子のような形状へと変身した………。
アローネ「正にこのヴェノムこそがハンターさんが仰っていたヴェノムの王カイメラだったのです!」
???「グゴォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」