テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ブロウン族の集落トロークン 外れ
カイメラジャバウォック「ゴォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!」
カオス達がライトニングで呼び寄せたヴェノムの主ジャバウォックにカオス達が迎撃し徐々に追い詰めていくのだったが後一歩のところでジャバウォックがジャイアントヴェノムに変身しいつも通りそれを倒すだけだった。
………のだが今度はそのジャイアントヴェノムの中からブルータルが出現し、これもカオス達が迎え撃つ。そしてまたもやジャイアントヴェノムに変身するのだが今度は獅子型のモンスターマンティコアに変身しカオス達に襲いかかる。
それすら倒すカオス達だったが“二度あることは三度ある”という言葉があるように今度はそのマンティコアからビッグフロスターへと変貌する。水属性のモンスターということもありこれをミシガンが撃退する。そこからこのヴェノムに汚染されたギガントモンスター“カイメラ”は“六度”の変身を遂げそれら全てを倒せば討伐し終わるのだろうとカオス等は思った。
………………そう願っていた。
ミシガン「………どうしたまたジャバウォックなの………?」
タレス「一度倒したんじゃなかったんですか………?」
ウインドラ「分からん………コイツの変身する法則が全く見えない………。」
アローネ「これは流石に異常です………。
普通ではありません………。」
オサムロウ「ヴェノム自体が普通の種ではないのだ。
コイツに普通を求めても答えは返ってこないだろう………。」
カオス「またコイツを相手にしないといけないのか………。」
戦況は振りだしに戻る。また最初のジャバウォックへと逆戻りだ。
………いや、かれこれ一時間近くに及ぶ戦闘でカオス以外の五人はそろそろマナにも限界が訪れている。戦況は振りだし以上に過酷な状態へと持ち込まれカオス達もこのカイメラがこれまで倒してきたヴェノムの経験だけでは倒せない相手だと認識する。……何か有効策を見いだせなければじり貧になる。
オサムロウ「……一先ずこのジャバウォック形態が火を弱点としていることは分かっているのだ。ならば効かなくとも我の炎で!」
オサムロウが前に出て詠唱を始める。そして、
オサムロウ「ファイヤーボールッ!!」
オサムロウがファイヤーボールを放つ。長期戦に持たれ込んだ故かそれともこの絶望を前に精神が不安定になったのか若干ファイヤーボールの精度が落ちている。それでも火の魔術を食らえば多少ジャバウォックも勢いを削ることが、
出来なかった。
カイメラジャバウォック「ブォォォォォオッ!!」
カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ・オサムロウ「!!」
カイメラジャバウォックはオサムロウが放ったファイヤーボールに氷の息吹を吐きかけて相殺する。流石に火を何度も浴びせ続けられれば学習したのだろう。そこへ、
ウインドラ「火を氷で相殺されるのなら電熱ならどうだ!!
バニッシュボルトッ!!」
ウインドラが雷の魔技ですかさず追い討ちをかける。だが、
カイメラジャバウォック「ゴォォォォッ!!」
ウインドラの雷撃が被弾した瞬間雷撃が弾かれたかのように霧散する。
ウインドラ「何ッッ!?」
アローネ「ウインドランスッ!!」タレス「グレイブッ!!」ミシガン「スプラッシュッ!!」カオス「魔神剣ッ!!」
続きカオス達もカイメラジャバウォックへと追撃を喰らわす。しかしカオス以外の三人の魔技はウインドラのバニッシュボルトのように霧散しカオスの魔神剣だけがカイメラジャバウォックに本の少しのかすり傷を負わせる程度に終わる。
アローネ「タレス!スペクタクルズを使用してください!!」
タレス「!!はっ、はい!!」
アローネがタレスにスペクタクルズの再使用を試みることを促す。始めと同じ姿にはなったが今度は魔術が効かなかった。これはまた違う変身を遂げたのではないだろうか?
タレス「!!?
でっ、出ました!!
敵名はさっきと同じジャバウォック!!
ですが今度のジャバウォックは………!!?
火属性以外の“五つの属性に完全耐性”があり分類される種族も…………、
“魔法生物”に変更されています!!!」
………また魔法生物………。つくづくカオス達の旅は魔法生物という名の生物によく遭遇する旅だ。スライム形態をとったヴェノムそのものが魔法生物なのだからこのカイメラも魔法生物であることに何の不思議もないのだが。
ウインドラ「火属性以外を受け付けないか………。
だったら直接攻撃で挑むまでだ!!」
そういってカイメラジャバウォックに向かって駆けていくウインドラ。それに続き、
タレス「もうかなりこのカイメラは追い詰められている筈です!!
ここでそろそろ片を着けないといけません!!」
タレスもカイメラジャバウォックに特攻を仕掛ける。
………しかしその行動は次のカイメラジャバウォックの興した行動で封殺されるのであった。
ウインドラ「瞬迅槍ッ!!」タレス「孤月閃ッ!!」
ウインドラとタレスがカイメラジャバウォックに迫る。それをカイメラジャバウォックは両腕を振り上げて迎え撃つ。最初の戦闘で敵の動きは見切っている二人。万が一にもこの剛腕の一撃はかわせる筈、そう思って二人は足を止めずに技のモーションに入る。
カイメラジャバウォック「ゴァァァァッ!!!」
ドォォォォォォンッ!!!!!!!
タレス・ウインドラ「!!?」
技が届く瞬間カイメラジャバウォックはその振り上げた両腕を地面へと叩き付ける。それによって地面が深く陥没しカイメラジャバウォックに迫っていた二人はバランスを崩し倒れ込む。そこへ、
カイメラジャバウォック「ゴゥッ!!」
カイメラジャバウォックの無慈悲な拳が二人を凪ぎ飛ばす。
タレス・ウインドラ「ウアァァッ!!?」
アローネ「タレスッ!!?」ミシガン「ウインドラァッ!!?」
吹き飛ばされた二人の元へとアローネとミシガンが駆け直ぐ様ファーストエイドをかける。だがあの一撃は諸に二人を真芯で捉えファーストエイドをかけても直ぐに戦闘復帰は見込めなさそうだ。
これによりこのカイメラとの戦闘で一気に四人が続行不能となる。
オサムロウ「……あれがジャバウォックの“インパクトハンマー”か………。
あれを受けてしまっては暫くはまともに立ち上がれまい。」
カオス「オサムロウさん!!
どうすれば……!?」
これで戦闘が続けられるのはカオスとオサムロウのみ。対するカイメラは何度も変身を繰り返しその都度ダメージを与えてはいるが蓄積しているようには見えない。カオス達の攻撃が全て無かったかのようにまだまだ余裕な動きを見せる。………変身をする度に回復しているというのだろうか?
オサムロウ「………魔術も効かず、物理的な攻撃もいつかはあの剛腕に捉えられる。
我等にはアレに打ち克つ打開策はもはや………、」
カオス「……!?」
オサムロウがこの戦闘の行く末を語りだした。このカイメラとの戦いはもうこれまでだというのか………。
オサムロウ「………ソナタの力を使う他に手はない。」