テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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マテオのエルフの素性

ハンターとステファニーの住む洞穴

 

 

 

オサムロウ「………滅ぼされた方がいいだと………?」 

 

 

 オサムロウがハンター達に四ヶ月後の世界の運命を語っていたらハンターが世界が殺生石に滅びた方が良いのだと言い出す。

 

 

ハンター「………」

 

 

オサムロウ「滅びた方が良いとはどういう意味だ?」

 

 

 オサムロウがハンターに問う。世界が滅亡する危機だと言うのにそれをどうでも良さそうなことのように言ってのけたのだ。オサムロウだけではなくカオス達もハンターの真意が分からずハンターの返答を聞こうとするが、

 

 

ハンター「……このデリス=カーラーンはよ………。

 もう何度目だ?

 いったいあといくつ滅ぶ切っ掛けが出てくるんだ?

 数百年前から激しい領地争いが始まってからそれで各部族達が滅ぶ一歩手前まで来て、そこから“東の大陸に移ったバルツィエと名乗るスラート族”がこのダレイオスに攻めてきて元々のスラート族達よりも自分達は上の存在なのだと主張してきてそれで戦争。

 挙げ句の果てには百年前のヴェノムの大発生、

 ゲダイアン消失………は結局あの嘘つき女が誰がやったのか分からないって言ってたな………。

 それでも大都市を瞬間的に消滅させるほどの魔術だか爆弾だかは誰かが作ってんだろう。

 そこから数年前のバルツィエ襲撃後のヴェノムの主誕生、

 次いではこの土地まで降りてきた最悪の災厄カイメラ、

 

 

 ………最後には俺達が普段使っている魔術の根源とされるいるかはどうか分からなかった精霊様がこの星を破壊と来たもんだ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………なぁ、

 この星はもう滅びたがってると思わないか?

 こんだけ争いの火種や災厄が付きまとう星をこれ以上延命させてどうなるって言うんだよ?」

 

 

オサムロウ「………」

 

 

 ハンターの言う通りこの星は世界の終末に向けて加速的に流れて行っている節がある。だがそれよりもカオス達は聞き捨てならない発言に耳を疑った。

 

 

カオス「バルツィエがスラート族………?」

 

 

アローネ「二百年前に始まったマテオとダレイオスの戦争は………スラート族とスラート族を含んだ九の部族の戦争だったのですか………?」

 

 

 東の大陸に渡ったスラート族と聞けばそれがマテオのことだというのはここにいる全員が理解しただろう。だがマテオのバルツィエがスラート族だったと言うのは初耳だ。何故スラート族が東に渡って国を立ち上げてから今こうしてにらみ合いの停戦状態になっている経緯が分からない。カオス達はそれをハンターに聞こうとしたがその答えはオサムロウが口にした。

 

 

オサムロウ「……昔スラート族はこの国のどの部族よりも秀でた能力があった。

 領地的に他の部族という敵に囲まれた立地であってもそれらを押し返す程の力が。

 しかしより激戦になっていく紛争でいかに能力が優れていても民の数は減少していく。

 このままでは力が強い、能力が優れている故に他の部族から集中的に狙われて真っ先に滅ぶのはスラートだと悟る者達がスラートの中から現れた。

 

 

 それが後のバルツィエだ。

 そのバルツィエ達はこのままあのセレンシーアインで戦い続けてもいづれは全滅は免れないと悟り、

 

 

 ダレイオスから脱出を試みたのだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タレス「…………」

 

 

ミシガン「……?

 あれ?

 タレス目が覚めてる………。」

 

 

オサムロウがバルツィエについて語りだしたら耳ざとくタレスが目を覚ました。

 

 

タレス「……続けてください。」

 

 

 バルツィエの期限がダレイオスにあった。バルツィエに強い憎しみを抱くタレスはオサムロウの話の続きが聞きたいようだ。

 

 

 

 

オサムロウ「その後ダレイオスに残ったスラートの者達は立て直して現在へと時が流れるのだがマテオへと渡ったバルツィエ達がどうなったかというとどうなったのかは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ソナタがより詳しく知っているのではないか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「………あぁ、

 バルツィエの歴史は知っている。

 仲間達と一度一から調べ直しているからな。

 奴等の力の源がどこから来るものなのかは………。」

 

 

 オサムロウに話を振られてそれにウインドラが答える。ここから先はウインドラが説明を引き継ぐ。

 

 

ウインドラ「マテオには元々いた民俗は主にダレイオスで戦に付いていけず元いた部族と離れて誰にも見つからない土地へと渡ってきた者達、それがマテオの古くからいる者達だ。

 当時はそういった者達が多くいてマテオには大勢の逃亡者達が押し寄せた。

 その逃亡者達はダレイオスでの戦の日常に嫌気が差して部族が違えども共に協力して村を作り国を作ってマテオには北と南でそれぞれ複数の小国が出来た。

 

 

 後にバルツィエはその中でも大きく北の中心に出来たレサリナスに渡来しその国を守る騎士団を立ち上げたんだ。

 その時は権力には固執せずただ自分達が住み着いた国を守れるだけでいいと一騎士の家の者達として国を守るだけの立場に着いた。

 

 

 それもこの三百年の内に世代が代わるごとに事情が急変してきた。多分、教皇の話に繋がるのだろうな。バルツィエは第二、第三と世代が代わる度にその方向性が過激になり国に対して国を守るのなら受け身なだけではなく攻めることも必要だと訴えだしやがてバルツィエ達は近隣にあった小国を武力を持っては併合、そして吸収していき最後にはマテオ全土を掌握した。

 その辺りから不自然な程バルツィエは力を身に付けだしんだ。

 

 

 ………その辺りの時期は皆疑問には思わなかったんだろうな。元スラートだからという理由があったからこそバルツィエは強いのだと皆がバルツィエを認めていた。バルツィエの力を利用すれば自分達には不都合は無かったから国が大きくなっていくことに皆は大いに喜んだ。

 

 

 そして結局誰にもバルツィエの権力が最高にまで達するまで歯止めをかけるものがでなかった。

 これがバルツィエの現在に至る結論だった………。」

 

 

オサムロウ「いくさの無い平和な土地を求めて逃亡してきた者達の国だ。

 そんな国々が並ぶ中で好戦的なバルツィエは案外他国を制圧するのは容易であっただろう。

 それも疑問を抱くことの無かった要因の一つであろう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 バルツィエが元スラート族………。

 

 

 そしてマテオの人々は皆がダレイオスの元住人達の末裔………。

 

 

 カオスやミシガン、ウインドラもその血の中にはダレイオスのいづれかの血が流れていることになる。

 

 

 カオスには元スラートの血が………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンター「……バルツィエのおさらいはそのくらいでいいだろ。」

 

 

 カオス達が話を聞き入っているとハンターが話に割り込んできた。

 

 

ハンター「やっぱり最後にはこの星が戦の世界から逃れることが出来ないんだってのは理解できるだろ?

 このままこの星が延々と続いていっても戦が終わることは無い。

 人の歴史ってのは戦が付きまとうんだ。

 

 

 そんな星だったらいっそ全て滅びさってからまた新しい人類にでもバトンを渡してやった方がいいんじゃないか?

 もういくら待ってたって平和なんてやってこないんだしよ。」

 

 

カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ・オサムロウ「………」

 

 

 ハンターは完全に心が折れている。苦境から更に苦境が続くこの世界ではハンターとステファニーのように心を強く保つことが出来ない者達が現れても仕方がない。状況は常に最悪が最悪を上塗りしてまたそれを更新していく繰り返しなのだ。終局は世界の終わり。それを座して待つという者達が出てくるのは必然。彼等にはそれに抗う力が無かったのだから………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………カオス達が訪れるまでは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「……でもやっぱり俺は………、

 

 世界には終わってほしくないな………。」

 

 

アローネ「私も………一度この世界が滅びてしまえばいいと思ったことがあります。

 けれどそれは後になってみれば乗り越えられたことでした。

 一時の感情で滅びてしまえばいいなんて結論を出すのは早計ですよ。」

 

 

タレス「ボク達ダレイオスの民は長い間バルツィエにいいように扱われてきました。

 このままやられっぱなしで終われられませんよ。」

 

 

ミシガン「世界が滅びたがってるからって何よ!!

 私達はまだこの星で生きてるんだよ!

 私達が生きている限り終わりになんてさせないんだから!」

 

 

ウインドラ「滅びの道を進むのは他人の勝手だと思うがな。

 まだ諦めていない者達がいるんだ。

 そいつらと共に今一度生きる道を選ぶというのはどうだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンター「………」

 

 

オサムロウ「悔しきことだがヴェノムという滅びの運命を吹き払う力は我等には無かった。

 

 

 だがソナタが言う通り精霊は終末を迎えさせる力があるかもしれんが逆にこの星を救う力も貸し与えているのだ。

 滅びの運命か……人が生きる運命か………。

 ……確かに人は争いを繰り返す生き物だ。

 

 

 ならそれはバルツィエを倒した後に人が争わないでいい世界に変えていけばいい。

 

 

 ここで立ち上がらなければ人の歴史は途絶え、次の人類にも同じ運命が待っているやもしれんのだ。

 我も戦いは好むが殺生は好まん。

 この殺戮が蔓延る世界が嫌だと申すのなら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 我等に力を貸してはもらえぬか?

 我等は次なる時代でソナタ等のような戦争が間違いだと気付ける同志が必要なのだ。」

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