テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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皆で強くなるために

近場の林 一ヶ月前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「ソナタ等の話を我が聞く限りではソナタ等は各々の属性と同じ属性の強いマナを吸収すると一時的に強さが増す。

 もしくは新たな術を習得するのであろう?

 

 

 ならばここにソナタ等を強くする術があるではないか。

 カオスの魔力は我が生きてきた中でも郡を抜いて高い。

 殺生石の精霊によるところもあるのだろうがセレンシーアインで見せたようなあれほどの力は恐らくこの世界には他に存在しない。

 ソナタ等はミシガンが得たような力をヴェノムの主に期待しておるようだがそんなものを待つよりも今ここでソナタ等に対してカオスに魔術を撃ってもらう方が早い上に戦闘中という不安定なタイミングでの強化に頼ることもない。

 ……ソナタ等も感じていたのではないか?

 このパーティーは今………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あのカイメラに対して弱点を取れたとしても圧倒的に火力不足なことに。」

 

 

アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「………」

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

オサムロウ「あのカイメラを討伐するにはカオスの魔術は必要だとは言った………。

 しかしカオス一人の力で倒しきれるかは定かではない。

 タレスが申した通りこちらはカイメラに数で優位があるのだ。

 

 

 その数が数にならなければどうしようもない。

 ソナタ等のような力が他の者に反映させられない以上ソナタ等は持てるカードであのカイメラを討伐しなければならぬ。

 では先ずその数を揃えるところから始めるしかないであろう?

 

 

 故にカオスの魔術でソナタ等を強化するのだ。

 ソナタ等の性質上今後の計画も何もかもがそれで上手く回ることだろう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………確かにオサムロウの言う通りなのかもしれない。カオス達は常人とはちがう。強くなる方法は武器を強化することや修練を積むことだけでなくそういった属性攻撃を吸収することでもアローネ達四人なら可能なのだ。ブルータルと対峙してウインドラがそのことを導きだした時実はカオスは既にその答えに辿り着いていた。昔から魔術を使うことに憧れていたこともあってそういった使い道があると頭の中で考えるのは得意だった。

 

 

 だがそれを皆に話すことは出来なかった。それを話してしまうということはカオスは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシガン「そんなの駄目だよ!!?」

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「何が駄目なのだ?

 この方法は考えうる限りソナタ等にとっては非常に有用な手段だとは思うが。」

 

 

カオス「………」

 

 

 悔しいが否定は出来ない。全く同じことを考えていたからだ。カオスもアローネ達が強くなれればいいとは思うのだが、

 

 

アローネ「オサムロウさんは分かっていません………。

 カオスの心の傷がどうして付いてしまったのか………。

 

 

 ………カオスが魔術を使えないのは………、

 過去に“巻き込みたくない人々”を巻き添えにして魔術を行使してしまったからです。

 そんなカオスに対して私達に魔術を使用させるなどと………、

 

 

 そんな人の心の傷を抉るような行いをさせようとするのはこの私が許しません!」

 

 

カオス「アローネ………。」

 

 

 

オサムロウ「………巻き込みたくない人々か………、

 それなら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もう既に巻き添えにしているであろう?」

 

 

アローネ「…!」

 

 

オサムロウ「四ヶ月後………、

 殺生石の精霊が世界を砕く………。

 その時になって後悔しても遅いのだぞ?

 世界が破壊されたらこのデリス=カーラーンにいる者達は皆死に絶える。

 ソナタ等も含めてな。」

 

 

タレス「そんなこと言われなくても分かって「カオスは除外されてな。」!」

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「精霊がカオスに宿っている以上カオスだけは安全が確約されている筈だ。

 死に絶えるのはこのデリス=カーラーンにいる生命体全て。

 生き残るのはカオス一人。

 

 

 そんなことになったらカオスの心の傷は抉られるどころではなく更に切り裂かれんばかりにズタズタになるのではないか?」

 

 

ミシガン「カオスだけが………助かるの……?」

 

 

オサムロウ「話を辿れば精霊はこの星には収まりきらない力を宿している。

 例え宇宙に放たれようとも生きていられよう。

 

 

 そんな宇宙にカオスが一人取り残される結果となる。

 もしそうなったらカオス、

 

 

 ソナタはどう思う?」

 

 

カオス「………俺は………。」

 

 

 もし四ヶ月後………俺だけしかいない世界………俺だけしかいない宇宙に俺一人が取り残されて………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺がデリス=カーラーンの人達を………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………ぐっ………!!」 

 

 

 考えたら急にまた吐き気がしだした。それを気合いで押さえ込むがオサムロウは更に畳み掛ける。

 

 

オサムロウ「カオスの力で救われてきた者達も大勢いるだろうが今度はそのカオスの力で全てを粉々にするのだ。

 そうなった時ソナタは心の内に何を思う?

 何を考えて一人宇宙を精霊とさ迷うのだ?」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺一人だけの宇宙………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「ソナタはこの世界を救う神にもこの世界を破壊し尽くす悪魔にもなれよう………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………ソナタは悪魔になりたいのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「その辺にしてやってくれないか?

 話が突然すぎてカオスが混乱しているだろう。」

 

 

 

 

 ウインドラ………。

 

 

 

 

ミシガン「話は分かったけどカオスのトラウマはそう直ぐに乗り越えられるようなものじゃないの………。

 私だってカオスがずっと十年間苦しみ続けてきたのを見てきたんだから………。」

 

 

 

 

 ミシガン………。

 

 

 

 

タレス「確かに四ヶ月後世界が滅ぶかもしれません。

 ですがもし破壊されるのだとしてもボク達はそれをカオスさんのせいにしたりはしません。」

 

 

 

 

 タレス………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………私達はカオスに救われた身です。

 そんなカオスを悪魔だなんて思ったりしませんから………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アローネ………………………………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「………ではどうすると言うのだ?

 あのカイメラを討伐するにはどういった方法が「おっ、俺!!」!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「……………俺やります!!

 あのカイメラにも魔術を使って見せるし皆を俺の力で強くすることも………!

 

 

 やらせてください!!

 

 

 俺が………!!

 俺が皆を守らなくちゃいけないから………!!!」

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