テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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捕まるカオス………?

ウィンドブリズ山 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………俺は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このウィンドブリズ山に精神修行をしにやって来て、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全てが無意味だったのだと気付き、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悲嘆に暮れ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 絶望し、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 この極寒の地にて、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………正座をしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………否、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 正座をさせられている………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この正座は俺の意思ではない………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第二者による強制を受けて正座をしているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この強制正座を俺に強いているのは勿論、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイン「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この女だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が地面を殴って暴れていたら突然出てきたこのダインが俺に正座をさせているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 かれこれもう一時間は正座をさせられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その間この女はずっと無言で俺を見張っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が立ち上がって逃げようとしたら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 またあの飛行する乗り物で追い掛けてきては捕まって、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 正座をさせられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それを先程から五回繰り返して、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そろそろ六回目に挑戦しようかと考えているところだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こいつは俺に何をさせたいんだ………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この正座にはどんな意味があるんだ………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 仲間が来るまで俺が逃げないように足の血流を阻害させて痺れさせるのが目的なのか………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……確かにレアバードで追い付けると言ってもそう何度もチェイスを繰り返してたらいつかは俺のことを見失うだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうならないためにこいつは俺を小まめに正座させているのか………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が言うのもなんだがこいつらは確かいつも人を拘束するようの手錠を所持していた筈だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺に使っても多分それはほぼ無意味なのだが何故それを真っ先に使わないのだ………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が既に両手首に鎖だけを外した手錠を嵌めながら飛葉翻歩を多用しまくっているから俺に手錠が無価値なのだと気付いているからか………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この女は俺に正座をさせてから一向に何かする気配がない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 喋りかけようともしてこない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 敵である俺から何か情報引き出そうともしてこない………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が口を割らないのだと察しているからか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここで俺に聞きだしてくることと言ったら他の仲間の居場所やダレイオスの人達が今どこにいて何をしようとしているところなのかとかだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 捕まっているとはいえそんなことは口が裂けても言うつもりはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これ以上は俺も余計な醜態を晒したくはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こいつらにやる情報なんか無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言ったらこいつは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺を殺してくれるのかな………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんな駄目でどうしようもない俺を、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この地上から消してくれるのかな………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もし俺が死んだら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 殺生石の精霊はどうなるんだろう………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺の中から出ていくのか………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺と一緒に死ぬのか…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………あいつが死んでくれるのなら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アローネ達に何も迷惑をかけることなく、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………このまま死ねるんだけどな…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイン「……あっ、……あの………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「…………………………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 漸く口を開いたか………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず仲間の居場所を吐かせようとしてくるのかな………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 残念だけど子供の頃に騎士を目指していた関係で敵に捕まってしまった時のことはおじいちゃんから聞かされて何度もシミュレーションしたことがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 是が非でも口を割ることは無いぞ俺は………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どんな訊問にだって答えてやるものか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイン「……………前にランドール迎えに来た時から………気になってたんどけど………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……………何で手錠を付けてるの………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………それは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一時間もかけて、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最初に訊くことなのか………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もっと早くに訊けることじゃないのか………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………って言うか一時間もそれを訊くのに時間をかけていたのか………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイン「………カオスは………ずっと見てたけど手錠を付けながらでも魔術を使うことが出来るなんて………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………凄いね………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 誉められてしまった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と言うか、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あまりに時間をかけていたから色んなことを察していたのかと思ったが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 案外察していなかった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まだその地点の話のことしか話すことがないのかこいつは………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………それからまた数時間無言の時が流れる。次にダインが口にしたことは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイン「……暗くなってきたし………そろそろ寝よっか…………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………こいつのせいで今日一日の大半が正座して終わってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何なんだこいつは、俺に正座をさせたかっただけなのか………?

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