テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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意外な敵の内面

ウィンドブリズ山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………俺がブラムと友達だと思ったからこいつは俺とも友達になりたくて攻撃してこないのか………。

 

 

 でもあの時の会話を聞いてたって言うなら………。

 

 

カオス「ブラムって………、

 あっさりと俺達を通してくれたけどアンタ達からしたら………俺とブラムが友達………だったとしてブラムは裏切者ってことになるんじゃないか?

 ブラムは今どうしてるんだよ?」

 

 

 あの時の会話が聞かれていたのならブラムはこちら側の騎士と言うことになる筈だ。

 つまりこいつらバルツィエにとっては敵………。

 敵と敵が繋がっていたのならブラムは………。

 

 

ダイン「ブラムは………、

 

 

 特に何もされてないよ……。

 されそうになってもうちが止めさせる……。」

 

 

カオス「アンタが?」

 

 

ダイン「ブラムがうち達のことを調べている密偵だってことは前々から皆思ってたことだけど……。

 フェデールがまだおよがせといていいって言ってくれてるしランドールもカーラーン教会潰してからはフェデールに目を付けられてるからあまり勝手なこと出来なくなってるし……、

 

 

 もしブラムを殺そうとしたらうちがランドールを殺す……。」

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何だこの人は………?ブラムが敵だと分かっているのにそれを友達だと言ったり守ろうとしたり………それよりもランドールを殺すって………本気で言ってるのか………?

 

 

カオス「ランドールはバルツィエの仲間でアンタの家族だろ………?

 何で家族よりも敵を庇おうとするんだ………?」

 

 

 ダインに問いながらもおかしな話だと思った。敵よりも家族の方が守らなくてはいけない筈。なのに家族よりも敵の方を守ろうとするなんて………それってある意味それも裏切り行為なのでは?

 

 

ダイン「…ブラムは………特別………、

 うちの弟子だし………、

 なにより………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うちと初めて友達になってくれた人だから………、

 裏切られても死なせたくない………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『能天気なお前にはピッタシだな。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………分かる気がする………。セレンシーアインでも俺はウインドラに酷い目にあわされた。でもそれでもウインドラのことを友達だとずっと思ってきたから酷い目にあわされたとしても何故だが赦せてしまう………。

 

 

 初めて自分出来た唯一の友達だったから………。

 

 

 でも………、

 

 

 

 

 

 

カオス「……アンタって………他に友達くらいいないのか………?

 アンタ達みたいなレサリナスでも有名な人達だったら友達なんていくらでも出来るだろ………?」

 

 

ダイン「………いないけど………。」

 

 

カオス「いない……?

 どうして………?」

 

 

ダイン「……うち………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………ブラム以外の家族以外の人とあんまり話すことないから………。

 それに他の人と仲良くなったら………ブラムと過ごせる時間が少なくなるから………、

 ブラムはただでさえ忙しそうだし遠方にばっかり仕事に行ってるから………。」

 

 

 

 

 

 ブラム以外の友達を増やすつもりは無いのか………。友達ならこいつらの立場ならいくらでも作れそうだと思うけどな………。それでもブラムみたいに密偵みたいな懐を漁りに来るような人達ばかりだろうけど。

 

 

 

 

 

 

カオス「それだと俺もその内の一人になるんじゃないのか?

 俺と友達になったとしても俺とアンタが敵同士って事実が変わる訳じゃない。

 ブラムもだ。

 バルツィエは今マテオでも悪いイメージしかないしアンタがバルツィエな限りいづれはブラムと戦うことに………。」

 

 

 どんなに仲良くなろうとも敵である事実が最終的にどうなるかは明白だ。敵という立場が変わらないと最後には決定的に断裂してしまう仲でしかない。こいつがバルツィエから離れでもしない限りブラムとはこのまま………、

 

 

ダイン「……うちがバルツィエの家の者だからこのままじゃブラムとも友達じゃなくなるしいつかはブラムがうち達と戦いになることも分かってる………。」

 

 

カオス「それなら俺と友達になっても意味が……。」

 

 

ダイン「……けどバルツィエから出ていくことは出来ない………。

 うちがバルツィエを辞めちゃったりしたら………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ブラムが密偵として仕事が出来なくなっちゃう………。

 そうなったら誰もブラムを守れないし………、

 

 

 ………うちの存在価値が無くなっちゃう………。

 うちがバルツィエだからブラムも仲良くしてくれているのに………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

 このダインにとってどれだけブラムの存在が大きいんだ。この口振りではブラムのためにバルツィエの家にいるみたいなもんじゃないか………。

 でもそうなると、

 

 

カオス「アンタにとって………、

 バルツィエは家族なんじゃないのか?

 何でそれを裏切る助長みたいなことを許してるんだ?」

 

 

ダイン「…うち………、

 あんまり家の雰囲気は好きじゃない………。

 お金とか美味しいものは沢山食べられるけど………、

 友達が全然出来なくて………それでいて威張り散らして………友達とかになれそうな人達もうちの家を怖がって………うちがバルツィエだって知ると離れていく………。

 ……ブラムくらいだよ………うちとお話してくれるのは………。

 だからブラムが最初に家に来て弟子入りしてきた時からうちはブラムが騎士として強くなりたいって言ってきたからずっと専属の弟子にしてるの………。

 ブラムは真面目だしどんなに厳しくしてもうちの側を離れることが無かったから………。

 

 

うちはブラムのためなら頑張ってどんなことでもしてあげたいから………。」

 

 

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………俺は今までバルツィエの家ってだけで悪いイメージしか聞いてこなかったけどこんな奴もいるんだな………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………この人は…………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………案外バルツィエの中でもいい人なのかも………。

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