テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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ウイングバッグ

ウィンドブリズ山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………これからどうするんだ?」

 

 

ダイン「どうって………?」

 

 

カオス「いや……、

 俺とダインは………友達にはなれないってのが俺の結論なんだけど…………。

 これからダインはどうするのかなって………。」

 

 

ダイン「…そうだ……ね………。

 ……ランドールも………後三日くらいしたらこっちに戻ってくるし………それまで何してようかな………。」

 

 

カオス「後三日でランドールが……?」

 

 

ダイン「うん……。」

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 ランドールが後三日でダレイオスにまた先見隊として戻ってくる………。ランドールはセレンシーアインでオサムロウに両手を切り落とされた筈だ。なのにもう復帰してくるのか?あれからまだ一ヶ月ちょっとしか経ってないだろ………。そんな短期間でよく戻ってこれるな。無理矢理こっちに派遣されるのか?そういう命令を受けてるとか………?だとしたらバルツィエは相当極悪だな。“両手が無くなった騎士”をまた敵地に送り込んでくるなんて。でも両手が無いにしてもアイツの魔力は強い。手なんか使わずに人を殺すことも出来るだろう。接近戦に持ち込むことが出来ればダレイオスの人達ならなんとかランドールになら勝てるだろうがレアバードに乗って上空から狙われたらそれでもランドールの方が優位だ。空からの奇襲は重力に縛られているこの星の人達にとってはやりづらい相手になるだろう。

 

 

 

 

カオス「……大丈夫なのかランドールは?

 敵の心配をする訳じゃないけど手首から先を斬り落とされたのにまたダレイオスになんか来て………。

 手がないと色々と不便だろ?

 そんなんでダレイオスの人達と戦えるのか?」

 

 

ダイン「ランドールは……大丈夫なんじゃないかな……… 。

 サムライに斬り落とされた“手も治ってるし”またこっちに戻ってきて仕事に戻るって言ってたから………。」

 

 

カオス「手が治ってる?」

 

 

ダイン「うん………。」

 

 

 

 

 それは言葉通りの意味なのか?斬り落とされた筈の手が治ったとは………?斬り落とされた瞬間にその場にいたから分かるがランドールは完全に手首から先とおさらばした筈だ。それが治った?手を斬り落とされにいったのは手錠をされて魔術が使えなかったからだ。斬り落とされた直後ランドールは自分にファーストエイドをかけて不完全ながら傷の止血はしていた。手首はその場に落としていって回収もしていないことは明確だ。胴体や首が切断されたら人は生きてはいけないが手や足なら斬り落とされても処置が早ければ腐敗する前にまた接合出来ることはレサリナスの図書館で医学関係の本を読んでいた時に調べたことがある。だからランドールの両手がまたもとに戻るなんてことは無いとは思うが………。

 

 

 そういえば聞いたことがあるな………。事故とかで手足が無くなった人が義手や義足なる代わりの物を失った部位に接合するって話を。細かい作業とかは出来なくはなるだろうがそれでも無いよりかは幾分かはマシということでそういった処置があるってことも本には載っていた。もしかするとランドールはそれをして戻ってくるのかもしれない。技術力が高いらしいバルツィエならそれくらい出来るのだろうな。ダインが乗っているようなレアバードなんかもあるくらいだし………。

 

 

 

 

カオス「ダインが昨日乗ってたレアバードだけどあれってバルツィエが作ったんだよな?」

 

 

ダイン「そうだよ……?」

 

 

カオス「あれって………前からあったの?

 騎士団にいたウインドラがあのレアバードのこと知らなかったみたいだし………。」

 

 

ダイン「レアバードは結構昔から作りはじめてはいたよ………?

 ただ使う機会はあんまり無いけどね………。

 マテオ内では使用することが許されないし………。」

 

 

カオス「マテオでは使っちゃいけなかったのか?」

 

 

ダイン「うん……、

 バルツィエって結構実力主義で秘密主義なところあるから………、

 あれに乗ってマテオで飛んだりすると他の貴族や議員達があの技術を普及させろって煩くなるみたいだからね……。

 乗るとしたらこういった他の国じゃないと……。」

 

 

カオス「けどあのレアバードかなり大きいし人目につきやすいと思うしどうやって運んでるんだ?」

 

 

ダイン「……これ………。」

 

 

 ダインは腰につけてるバッグを差し出す。何がこれなのか………?

 

 

 ………とダインがそのバッグを開けると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 バッグの中からレアバードが出現した。

 

 

 

カオス「!?」

 

 

ダイン「使うときはこれで持ち運んで使うの……。

 これならレアバードみたいな極秘アイテムを一人ででも運べるから……。」

 

 

カオス「…何だそれ………?」

 

 

ダイン「ん……?

 

 

 “ウイングバッグ”………。

 ある程度の大きさの物なら縮小させてこれに入れることが出来るの……。」

 

 

カオス「そんなもの初めて見たよ……。

 凄いなそれ……。」

 

 

 亀車くらいの大きさのレアバードが人がからうようなバッグの中に納まるなんて……。これもバルツィエの技術力の由縁なのか………?

 

 

カオス「どういった原理でそれが入るんだ……?」

 

 

ダイン「うちもこれについてはよく知らないけど……。

 “収納術式”とかなんとかでこのレアバードを一時的にマナを通して分解してから中に入れてるみたい………。」

 

 

カオス「マナを通して分解………?

 一度バラバラにしてからまた出すときに組み立てられるの?」

 

 

ダイン「だいたいそんな感じ……。」

 

 

カオス「……にしてもよくそんな小さなバッグに納まりきるなぁ………。

 どんなに圧縮しても絶対にそのバッグに納まりきりそうにないと思うけど………。」

 

 

ダイン「収納術式については色々とうちも分からないことが多い………。

 けど容量を超えて器に物が入れられるのは便利……。

 だからウイングバッグは結構お気に入り………。」

 

 

カオス「ふ~ん

 凄い技術があったもんだなぁ………。」

 

 

ダイン「そう………あった………。」

 

 

カオス「………」

 

 

ダイン「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………で結局これからどうするんだよ………。帰らないのか?こうして俺を自由にさせてるところから捕らえるつもりは無いんだろうけど………。

 

 

 こいつはいつになったらどっか行くんだ………?

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