テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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止めたい崩壊

ウィンドブリズ山 ダインとの修練二日目 夜

 

 

 

カオス「………」

 

 

 ………これも星の記憶とかいう影響なのか?けどこいつら自体はそれこそウルゴスの時代から存在していたようだがアローネやカタスティアも口振りからしてこのデリス=カーラーンと同じ様になんとなく世界には存在しているのを知っていた感じだった。精霊は人前には絶対に姿を現さない。

 

 

 なのに何故こいつらの名前がウルゴスでもデリス=カーラーンでも普及されているんだ?そんなことが出来るとしたら………、

 

 

 どこかの時期にこいつらが人と一緒にいた時期があってそこからこいつらの名前が世界に流れていったとしか………。

 

 

 それでもウルゴスの事情は未だに曖昧だがこのデリス=カーラーンの歴史については知っている。精霊は存在しているだろうということは古い本とかからずっと同じことが言われ続けている。そしてそれは現代まで流れ続けて誰も精霊に辿り着けた者はいなかった………。カオス達を除いて……。

 

 

 ではこいつらの名前は何故ウルゴスでもデリス=カーラーンでも通用するんだ?何故誰も会ったことも無い精霊の名前が分かったんだ?そんなのこいつらが人と交流があった時があったとしか思えない。エルフの歴史には必ずといっていいほど魔術とその魔術の力の源の精霊が付きまとう。しかし精霊はどの精霊も架空の名を与えたものであってこいつらが人に教えでもしないと………、

 

 

 

 

ダイン「?

 カオスどうしたの……?」

 

 

カオス「………なぁ、

 殺生石………。

 お前って………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 誰かに自分達の名前を教えたことがあるのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺生石『………』

 

 

カオス「お前達は俺達エルフにとっては人に“魂”という物があるかどうかってレベルで希薄な存在だったんだよ………。

 精霊って呼んでるのも俺達が勝手にそう読んでるだけだし………。

 

 

 なのに何でお前達の名前はこの世界では誰もが知ってる名前なんだ?

 そんなのお前達が誰かに話でもしない限り名前が被ることなんて無いと思うんだ。

 それも六精霊全てが。」

 

 

ダイン「………?

 なんか変かな………?」

 

 

カオス「だっておかしいだろ?

 こいつらの存在は言うなれば人の作り出したイメージだった筈だ。

 名前とかも後付けで考え出された物だと思う。

 それなのに精霊の名前が本当にその名前だったってことは誰かしらこいつらに会ったことがあってその名前を世界に広めたってことだ。

 

 

 一度ウルゴスが滅んでからデリス=カーラーンに時代が流れたっていうなら少なくともこの時代が始まった辺りでお前達はまだ姿を隠していなかった時期があるんじゃないか?」

 

 

 カオスは世間には疎い方だがそれでも精霊達の認知度の不自然さには気付けた。世界では精霊達は誰かの創作によってその名が用いられてはいるがその名が実名だったということはその名前を普及させたのは間違いなく精霊を知る者。察するにその者がこの精霊王が会うことを逃避したい人物だと伺えるが………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺生石『儂が後にも先にも人の世に姿を現したのはお主達と“アインスと言う名があった時”だけじゃ………。

 この時代のことについては知らぬ………。』

 

 

 

カオス「アインスで………?」

 

 

 この精霊王はアインスの時代でも人の前に姿を現していたのか?アローネはそんな話はしなかったが………、

 

 

 

 

殺生石『…どうやら儂を付け狙う者はこの世界に渡ったようじゃな………。

 なおのこと儂はこの星屑の終わりを告げねばならぬか………。』

 

 

カオス「!

 待てよ!

 まだ後百日はあるって話だったじゃないか!

 どうしてそんなにこの星を早急に終わらせたがるんだよ!?」

 

 

ダイン「百日………?」

 

 

殺生石『申した筈じゃ………。

 儂を狙う者の手に儂が渡ればこの“全世界”は永久に変わらぬ世界に移り変わってしまうと……。

 世界の観測者として儂はそれだけはなんとしても阻止させてもらう。

 故に儂はこの星を砕くかどうかをお主等で試しておるのじゃ。

 

 

 お主の中から見守っていたがこのままでは儂はこの星屑を砕くぞ。』

 

 

カオス「お前は………!!」

 

 

 この精霊王の力を持ってすればそれが実現できてしまうことは確かだ。直接見たことは無いがこいつはあの夜空に浮かぶ星達を降らせてシーモス海道を粉々にしてしまった。こいつの全力がどれ程の力かは不明だが星を降らせることが出来るのならそれはあの無数に輝く星々全てをこの地上に落とすことも可能かもしれない。そうなってしまっては地上に生きる全ての生命が死に絶えこいつが前々から何故か必要にその名で呼ぶ“星屑”そのものになってしまう。恐らくこいつの中ではこのデリス=カーラーンが星屑になるヴィジョンが見えていてそう呼んでいるのだろう。

 

 

 勝手にこの星の未来を見据えやがって………。

 

 

カオス「……百日後まで………、

 俺達は絶対に諦めない………。

 なんとしてもお前の力による破壊だけは防いで見せる……。

 それまで先走ってデリス=カーラーンを破壊したりはするなよ。」

 

 

殺生石『威勢がいいな……。

 満足に力を振るえることも出来んお主の口からそんな言葉が出てくるか……。

 

 

 楽しみにしておるぞ?

 儂にとってはこの審判、

 儂を狙う者が生き続けておることに目を瞑ればこの世界、

 破壊か存続か、

 どちらに転んでもよいのじゃからな………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 殺生石はその言葉を最後にカオスとダインの二人からは気配を察知することが出来なくなった。またカオスの中で眠りについたのだろう。眠りについたと言っても精霊はカオスの中でしっかりとその動向を窺っている。現在カオスが精霊の課した試練が乗り越えることに躓いていることも。

 

 

 油断ならない相手だ。もし約束の日までに約束が果たす見込みが無ければ精霊はこの世界を破壊し尽くすだろう。今はまだ結論を下す時ではないと破壊は待ってくれている。それも明日から残り百日でどうなってしまうかにかかっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………一刻も早く自分の抱える問題を解決しなければ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイン「………後百日でデリス=カーラーンが砕かれる………?

 いつの間にそんなことに………。」

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