テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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ダインの提案

ウィンドブリズ山跡地 ダインとの修練最終日

 

 

 

カオス「……じゃあ今日までお願いしていいかなダイン。

 レアバードで昨日のところまで………、

 

 

 ………?」

 

 

ダイン「………」

 

 

 カオスがダインに話し掛けるのだが今日のダインはどこか上の空だ。反応が鈍いというか何か考え事に夢中というか……とにかくカオスとの修行に身が入っていないような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………無理もないな。昨日はそのまま山一つ消えてそれから唐突に精霊の話を聞かされたのだ。寝床は山があった跡地を使ったが幸いなことにカオスの修行で冷却されていたのか地層の底の方まで溶岩が固まっていたため寝苦しい環境ではあったが何とか就寝することは出来た。それでも多少ツグルフルフによって人格に異常を来しているとは言え元の感性は常人とそう変わらない筈だ。いきなりいつか来るとされていた終末まで後百日しかないと聞かされても思考が追い付かないだろう。

 

 

 それを回避するためにひたすらこのダレイオスの地でヴェノムの主を倒さなくてはならないのだがダインにはそういった事情を詳しく話してはいない……。二日間お世話になった身だしダインにだけは話してしまってもいいだろう………。

 

 

 

 

カオス「……ダイン………。」

 

 

ダイン「…………え?

 何……?」

 

 

カオス「……俺や俺の仲間達が今やっていることなんだけど………。」

 

 

ダイン「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイン「ヴェノムの主………っていう時間じゃ死なないヴェノムを倒して回って……ダレイオスのヴェノムを排除してダレイオスの全部族の再統一………。

 けどその裏側にはそれと同時にあの精霊王からの破壊申告………。」

 

 

カオス「そうなんだよ……。

 切っ掛けは俺が小さい時にあの精霊を目覚めさせてしまったことが原因で今こうなってるんだ……。

 俺のせいで世界が滅びようとしている……。

 だから俺はそうならないようにこのダレイオスで主を狩り回ってるんだけど今度の敵がどうしても俺の魔術無しじゃ倒せない相手で俺は一人で昨日まであったウィンドブリズ山で修行してたんだ……。」

 

 

 話は長くなったがダインに事の経緯を全て話す。ダインはカオスの話を真剣になって耳を傾けていた。この三日でカオスはダインになら何もかも打ち明けてしまってもいいように思えていた。ダインは他のバルツィエと違って話が分かるバルツィエだ。無闇に襲ってこないし人付き合いが苦手と言うだけで話をしてみれば割りと善良な主観をしている。

 

 

 ダインと一緒にいると敵同士であるということを忘れて腹をわって話が出来る相手なんだと思えてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイン「……後百日………。

 それまでにカオス達はこのダレイオスのアスラを倒さなくちゃいけないんだね……。」

 

 

カオス「アスラ………っていうのはバルツィエで死なないヴェノムのことをそう呼んでるんだよね……?」

 

 

ダイン「うん………。」

 

 

カオス「アスラってどういう意味なんだ?

 バルツィエはヴェノムについて凄く研究が進んでるって聞くけどレイディーさんの話じゃゾンビとかを掴まえて色々実験してたみたいじゃないか。」

 

 

 バルツィエと話す機会が無かったためこの機にダインにバルツィエがどういう研究をしていたのか聞いてみることにする。旅の途中でバルツィエがヴェノムの主を作り出したらしきことも話にあったのでもしかしたらバルツィエがダレイオスに配置させたヴェノムの主についても詳しく話が聞けるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう思ったが、

 

 

 

 

 

 

ダイン「アスラって言うのは家にあった古い文献から名前を取っただけで特にうちらが付けた名前じゃないよ……?

 元々はどこかの誰かが書いた本にその名前とその特長が時間で消滅しないヴェノムと同じだったからそう呼んでるだけなの……。」

 

 

カオス「バルツィエが最初に言い出した名前じゃないのか?」

 

 

ダイン「うちらはヴェノムについては昔ある人から貰った資料を参考にしてるだけ……。

 レアバードとかもその資料の中の一つで設計図があったから作っただけなの……。

 

 

 実際うちらは自分達で開発した技術なんて殆どないの……。

 だからその言葉の意味とかはうちはちょっと知らないかな……。」

 

 

カオス「なるほど………。」

 

 

 そのある人と言うのがカタスティアのことか………。カタスティアからもたらされたウルゴスの資料をそのままバルツィエは使っているだけなのか……。

 

 

 でもそうなるとレアバードは何なんだ?この飛行物体は機械ではなかったか?機械技術があったのはウルゴスではなくダンダルクの技術だったと思うがそれをカタスティアから渡されたのか………?そうなるとカタスティアはウルゴスとダンダルク両方の資料を所有していたことになるがそこのところはどうなっているのだろうか。

 

 

 

 

 

 

カオス「このレアバードもその資料の中にあったのか?

 これってどうやって動いてるんだ?」

 

 

ダイン「これの起動には搭乗者のマナが燃料になって動いている……。

 移動には便利だけどこれに乗ってるとマナが少しずつ吸い上げられて疲れやすくなる……。」

 

 

カオス「搭乗者のマナが?

 機械が人のマナを吸い上げるのか?」

 

 

ダイン「機械とはまた違う……。

 これは魔科学の産物品……。

 魔科学技術は機械と魔術の応用で機械にマナを注入して操るの……。

 

 

 生物には皆マナが流れている……。

 そのマナが機械に流れればそれは生物と同じ……。

 魔科学は機械に大量にマナを吸わせて機械を擬似的に生物のように動かせる……。

 機械の動作に頼るところもあるけれど基本はマナを使って動いている……。

 だから………、

 

 

 この子はうちが触れている間だけは生きていられる……。」

 

 

 そういってダインは愛しそうにレアバードの入ったウィングバッグを撫でる。こういった様子はやはりバルツィエでも人なんだなと思った。

 

 

ダイン「………カオス……。」

 

 

カオス「何?」

 

 

ダイン「世界が………、

 デリス=カーラーンが終末を迎えるなんてことはないよね……?」

 

 

カオス「………」

 

 

ダイン「……うちね……?

 このまま世界が終わりを迎えるなんてこと……絶対に嫌……。

 

 

 ………だからさ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うちもヴェノムの主退治……手伝おうか……?」

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