テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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ダインとの共闘

ウィンドブリズ山跡地 ダインとの修練最終日

 

 

 

グリフォン「クォァァァァァァァァァァッ!!!」

 

 

ダイン「ハァァァァァァァァァァッ!!!」

 

 

 ダインがグリフォンに向かっていく。ダインは完全にグリフォンを倒す気のようだ。グリフォンの方も元よりカオスとダインを獲物と見定めて舞い降りてきたのもあってかダインの咆哮に咆哮で返しその爪をダインへと突き刺そうと前足を伸ばす。

 

 

 それをダインは空中に飛び上がってかわし剣を抜いて、

 

 

ダイン「裂斬風!!」

 

 

 斜め四十五度の角度を維持した縦回転斬りでグリフォンの頭部目掛けて斬りかかる。ダインはグリフォンの脳天を切り裂きながら背中へと降り立ちそこから振り替えって首筋を一閃、

 

 

 普通のギガントモンスターであっても首筋を切り裂かれればその一撃で終わっていたところなのだがこのグリフォンは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グリフォン「ォォォォォッ!!」

 

 

ダイン「!」

 

 

 頭部に二ヶ所の致命傷を負いながらももがいてダインを振り落とす。それだけでこの個体のグリフォンが通常のモンスターではないことが明らかとなる。やはり感染個体………そしてグリフォンと言うことはつまり………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオス達の目標討伐対象であることが間違いないことが証明された。この気温でも平気で突っ込んできたあたり薄々そうなのではないかと疑っていた。カオスはこの戦いを引くわけにはいかないようだ。

 

 

 だがカオスは動けず戦闘を続行するダインとグリフォンを見ていることしか出来なかった。

 

 

 

 

ダイン「………ヴェノムだね……。

 面倒な相手……。

 ワクチン使わないと倒せないか……。」

 

 

 カオスが動けずにいることを察してダインはグリフォンを一人ででも倒すつもりのようだ。ウィングバッグに手を突っ込み中からワクチンを取り出しそれを服用する。

 

 

 するとダインの纏うマナの様子が変化するのをカオスは感じた。

 

 

カオス「(…!

 ダインのマナが膨れ上がった……!)」

 

 

 この三日の間でカオスは他人のマナを感じとることが出来るようになっていた。それまではマナは微かに誰がどの程度保有しているかの程度を感じるぐらいだったがダインとの修行で他人のマナが顔や指紋のように人それぞれ“波”があるのだと知った。そしてその波には基本六元素のどの属性を得意としているのかも分かる。ダインは氷で対戦しているグリフォンは風………、

 

 

 この戦いは氷と風のぶつかり合いである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイン「……!」

 

 

 ダインがまたグリフォンへと迫る。グリフォンもそれに対してまた爪を出してくる。

 

 

 と、ダインは今度はそれを飛び上がらずに横へとスライドして避け、

 

 

 

 

カオス「!」

 

 

 

 

 地面の氷を利用してダインが飛葉翻歩でグリフォンの回りを高速で駆け回る。その動きに撹乱されグリフォンは目でダインを捉えようとするがその前に、

 

 

ダイン「氷・魔神剣ッ!!」

 

 

 ダインが全方位から無数に氷の魔神剣を放つ。この攻撃はカオスがセレンシーアインでオサムロウに使用した連携と同じ。全方位から放たれる魔神剣の衝撃波はグリフォンにはオサムロウのように受け流すことは無理であろう。更にこの空気すら凍る気候で氷の属性を持った魔神剣は強化され氷がより大きく肥大化し、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グリフォンのその巨大が化石のように氷の中へと押し込められていく。グリフォンの体が完全に分厚い氷の中へと封じられ一切の身動きが取れないようになるまでダインは用心してグリフォンから氷の外までの間を厚くしていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やがて氷の厚みが十センチぐらいになってからダインは手を止める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは勝負が着いたということか……?ワクチンを服用しての攻撃はヴェノムにダメージを与えられる。ダインが戦闘前に発言したヴェノムの主討伐を本当に有言実行して見せたのだ。

 

 

 カオスは内心魔術を使わずに戦闘が終了してホッと………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………したのも束の間、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パキンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と何かが弾けて割れるような音が響く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その音の発信源は当然、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイン「……気を付けて……!

 

 

 まだ終わっていないから……。」

 

 

 ダインの言う通りグリフォンを閉じ込めた氷に大きな罅が入っている。まだ生きているのだ。自分の一回りも二回りも大きく厚みのある氷をこの短時間で割ろうとしている。

 

 

 現在気温を測る術は無いがこの寒冷な気温の場所でよく自分を覆う力任せに割ることが出来るものだ……… 。そんなことを考える間にも氷はどんどんと軋みだし、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グリフォン「クォァァァァァァァァァァッ!!!!」

 

 

 時間にして約百秒前後。それがダインの氷でグリフォンを拘束できた時間だった。環境的にはダインの力が増幅され優位をとっているのにも関わらずこのヴェノムの主には氷は通用しなかった。

 

 

 そしてダインの服用したワクチンの効力も同時に切れたのをカオスは確認する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイン「逃げるよカオス……。」 

 

 

カオス「…!」

 

 

 ダインがグリフォンが動き出す前に瞬時にウィングバッグからレアバードを展開しそれに飛び乗りながらカオスを掴んで空へと舞い上がる。ここで撤退を選んだということはダインにはグリフォンを倒す手立てが無いということになるのか?それとも戦闘の激化でカオスを気遣ったか………。

 

 

 

 

 

 

 

 カオスとダインがレアバードで上空へと飛翔したのを見てグリフォンもその翼を羽ばたかせて舞い上がり二人を追ってくる。始めに空から降って来ただけあってやはり空を飛べるか。背中の翼は伊達じゃないということらしい。

 

 

 

カオス「ダイン!

 アイツ追ってくるぞ!」

 

 

ダイン「………カオス、

 伏せて。」

 

 

カオス「え?」

 

 

ダイン「追ってくるなら迎撃して撃ち落とす……!

 

 

 アイスニードル!!」

 

 

 ダインが放った数本の氷の針がグリフォンに迫る。それらの針はグリフォンに飛んでいき………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グリフォンの体に刺さるがグリフォンは意に介さず追跡を続行する。グリフォンの体に対して氷の針が与えるダメージが小さすぎる。あれではろくにダメージが通ることなく飛行を妨害する努めすら果たしていない。それどころかアイスニードルを放つために一瞬後ろを向いて狙いを定めたせいでグリフォンとの距離が縮まっている。

 

 

カオス「ダイン…!

 グリフォンが近くに……!?」

 

 

ダイン「カオスはしっかりとうちに掴まってて……!!

 これからアイツを蒔くのに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……ちょっと全力出すから……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………こうして二人と一匹の空での空中鬼ごっこが始まる。カオス達は無事にグリフォンから逃げおおせられるかそれともグリフォンに捕まりその腹へと二人仲良く納められるのか………。                    

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