テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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静寂

カオスの弾劾空間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『………どうした?

 お前の魔術………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺をすり抜けて行ってるようだが?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「このっ……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『覚えたての共鳴を俺に使ってんのか?

 まだお前迷いがあるのかよ。

 魔術は俺に向かって撃てるようにはなったみたいたがこんなもん魔術を使ってないのと同じだぜ?

 

 

 お前、本気で俺を攻撃しようとしてないだろ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 してるさ!!俺は本気でアンタをこの空間から消そうとしてんだ!!そのために魔術でアンタを攻撃しようとして発動させたんだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だけどどうしてだか分からない………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アンタに魔術を当てることだけを考えてるのに何故かアンタに当たらない!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうしてなんだ!?俺は本気でアンタのことを消すつもりなのに……!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『引っ込めこの野蛮人!!』『またお前は誰かを殺そうとしてるのか!!』『大罪人が!!その力はそんなことのためにあるんじゃないんだぞ!!』『いい加減その力を手放したらどうだ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………ちっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 外野が耳障りだな………。今はこの幻影を消すことに集中しなくちゃいけないのに………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『おいおいどうしたよ?

 お前の炎………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だんだんと透明になってきて消えかかってるぞ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 畜生!!何でだよ!!?何でここで炎が途切れかける!!?ここで炎が途切れたらもう一度俺に魔術を使うことなんて……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『……よく見りゃこの炎は純粋にお前だけの炎だな…………。

 これゃお前の現実で使ってる炎じゃねぇ。

 この炎は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前が作り出したイメージ像に過ぎん。こんな炎じゃ俺には届かねぇよ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 言われてみれば確かに……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この炎は現実で俺に宿った力じゃない………この空間と同じで俺の中の俺の願望が生み出した幻の炎だ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が現実で放つ炎はもっと………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『幻に幻をぶつけることすら出来んのかお前は。

 ここはお前の心が作り出した景色なんだぜ?

 どうしてそれをお前はコントロール出来ないんだ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこと知るかよ!!?俺だってやれるもんならやってるさ!!だけどアンタのようにこの空間やこの魔術は俺の思い通りに作用してくれないんだよ!!どうしたらこの炎はアンタに届かせることが出来るんだよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『やはり落ちこぼれは何をやっても中途半端だな!』『中途半端な精神で魔術なんか使ったりして暴走させたりするなよ?』『お前みたいな奴に魔術を使いこなそうとすること自体が烏滸がましいんだよ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなことは俺も自覚してんだよ!!俺だって自分が一から魔術を練習したりなんてしたことなかったんだ!!そんな状態だった俺にいきなり星を破壊するような力を持った精霊の力が宿ったりなんかしてそれを使いこなせって言う方がむちゃな話じゃないか!?出来ることならこんな力無しで始めから魔術を自由に使いこなせるように特訓とかしたかったよ!!それなのに俺が取り巻く環境はいつも俺にぶっつけ本番の無理なことを押し付けてくる!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は普通の生活を送りたかっただけなのに……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『…まだお前は自分のことを認めてねぇようだな………。

 お前がその力を使うことを責める奴なんざここにはいねぇだろ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺がこの力を使うことを責める奴がいない………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『この悪ガキが!!』『お前なんかアルバと比べてもなんの役にも立たない屑だ!!』『お前のせいでアルバは死んだんだ!!』『お前がまたアルバを殺そうとするんじゃない!!』『下がりやがれこの化け物が!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここには俺を責める声しか聞こえないんだが………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『この空間と俺達はお前の“加害妄想”から成り立ってるんだよ。

 

 

 あいつらはお前が自分で自分を苛んでいるだけの空想の原物だ。

 あいつらがここにいないってことは理解してる筈だろう。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………そうだった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あのミストの村人達は俺が心の中に留めているだけのイメージの幻………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『……お前が耳を傾けなきゃいけねぇのは自分の声じゃねぇ筈だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 よく耳を澄ましてみやがれ………。

 こんな雑音に掻き消えそうになっちゃいるがあの事件当時………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前に対して語りかけてきた声はこんな言葉ばかりじゃなかった筈だぞ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの事件当時に俺に語りかけてきた声………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの事件の日に俺に向けて言われた言葉は………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ミストから出ていけ!!』『殺生石をどうにかしろ!!』『お前が死ねば殺生石は元に戻るんじゃないか!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……こんな罵倒の他には何も………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……とう………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「…………………………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………トを………ってくれて………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 急に村人達からの罵倒が止み静かになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 辺りを見渡すとあれほどいたミストの村人達はいなくなっていた………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………どこへ………行ったんだ………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一瞬にして村で一人となった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 見れば真正面で対峙していた祖父の姿すらそこにはなかった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………もう何が何だかさっぱりだ。俺はどうやったらこの空間から抜け出せ………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………は………ナスへ………よ………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 またさっきの声が聞こえた………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その声は俺の後ろの遠くの方から聞こえた気がした………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いや………本当にその方向から聞こえてくるんだ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 誰か分からないけど誰かが誰かと噺をしてるのか………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………行ってみるか………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今はこの声が誰の声なのかを確かめる以外にはない………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………一体あの向こうに誰がいるんだ………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺はその声の主を探して、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミストの村を出た………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………なんだよ………、

 しっかり自分の足で外に出られるんじゃねぇかよ………。』

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