テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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アルバと精霊の会話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………泣ける話とは言ったがよ………。

 泣いている場合じゃねぇだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………行けよ

 お前を待ってる奴等のところへよ………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺はこんなところで泣いている暇などない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は仲間達のところへと帰らなきゃ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「…でもどうやってここから出れば………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『んなもん今のお前なら分かるだろうがよ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここはもうミストの外だぜ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本当だ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺はこの空間に来るようになってから初めてミストの外に出てこれた………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いつもは魔術を使うのを諦めてあのミストの中から出たことなかったのに………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………さっさと帰りやがれや。

 もう俺………、

 ………の死んだ本物なんかに拘るんじゃねぇぞ?

 お前が拘らなくちゃいけねぇのは生きてお前の帰りを待つ大事な仲間達だけだぞ。

 なんせ一ヶ月どころか“十年”も待たせてる奴だっているんだからな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 早く追い付いてぶっ叩かれて来やがれ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………もしかしてこの幻影は本当は………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………あんた………本当は俺の『もう振り替えるなよ?』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……俺のことなんて野暮なこと聞くなよ………。

 誰だっていいじゃねぇか。

 俺はただのお前の中に残っていたジジィの記憶だよ。

 

 

 お前が気にかける程のもんでもない………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 行ってこい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 行って好きなだけお前の持つ力で守りたい奴等を守ってこい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前みたいに守りたい奴を選り好みしてるようじゃ騎士としては失格だが人としてはごく普通の考えなんだよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前は騎士になりたかったんじゃなくて俺のようになりたかったんだろ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だったら後ろを向きながら歩くな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 前を向いて歩いていけ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が立ち止まったその先にお前なら進めるんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミストの馬鹿共の多数決なんかよりも信じてくれる大事な仲間達の“少数決”の方が重要なんだってことを忘れるな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前なら俺を越えられる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺を越えて世界も大切なものもなにもかも救える!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前はお前になってこい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺の孫なんかじゃなく“カオス=バルツィエ”として生きてこい!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『…………ってもういねぇか………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最後の最後まで世話の焼ける孫だぜ………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺生石『………よかったのか………?

 お主が実はアルバート=ディラン本人であったことを伝えなくて………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『………いいんだよ………。

 あいつは俺にすら本心を語ることが出来ねぇほど不器用な奴でな。

 俺が俺の本物のフリでもしなけりゃ本音をぶちまけることも出来なかっただろ………。

 

 

 

 

 

 

 まぁ最後には察してたと思うけどな。

 この空間はカオスの弱い心が生み出したカオスの架空の非現実精神世界………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………と思わせてカオスの中にいる精霊のアンタがあいつの記憶を呼び覚まして作ったアンタの世界だってことはな。

 俗に聞く精霊界っもんだな。

 アンタがカオスの中にいるからこそこんな世界が作れたんだろ?

 精霊王様々だな。

 ミストでアンタに消し飛ばされた俺のマナがアンタに吸収されて俺の記憶を持ったマナがそのまま世界に循環することも出来ずにカオスとアンタの中に留まり続けた。

 俺の意識はそっから消えることも出来ずにカオスにも気付かれることもなくカオスと共に在り続けた………。

 そのおかげでずっとカオスのことを見守り続けることが出来たよ。

 ………見守ってただけだがな………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺生石『お主の姿は随分と過保護に映っておったぞ。

 よくそんなんでこのような役を演じられたな。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『俺のことでずっと立ち止まったままだったんだ。

 俺が背中を押す以外にあいつが立ち直ることはなかっただろうよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこだけはアンタに感謝するぜ。

 でもあんまアイツを追い詰めてやんなよ?

 あいつは腕っぷしは強いが中身は誰よりも繊細で脆いんだ。

 あいつには肉親が俺しかいなかったからな。

 絶対的に味方してくれるような心を支えてくれる両親との思い出が作れずに二人は既に現実を去った。

 ………アンタに殺されてな。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺生石『儂は我が身を守っておっただけじゃ。

 儂に触れし者は儂を狙いに来たウルゴスの『んなこと知ったことか。』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『アンタのせいでカオスは心に傷を負った。

 一生消えない傷がな………。

 ………恐らくその傷は今回のことである程度は緩和されただろうが今危惧すべきなのはそんなことじゃねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………あいつ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が一番あいつに会わせたくなかった奴に会わせることになっちまった……。

 そいつぁ多分アンタのことを狙ってる奴と“同一人物”だろうよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 “マクスウェル”さん………?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクスウェル?『………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『アンタのこの名前はそいつから聞かされたんだ。

 ………アンタ本当は名前なんかないんだろうがアンタが会いたくない奴がアンタにこの名前を付けたんだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だったら俺はアンタが忌避する奴を知ってるぜ?

 そいつは俺が思うに………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 “イフリート”だ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクスウェル?『さぁ………どうじゃろうな………。

 儂が目覚めたのはこの星でいうところのつい“三月”ほど前じゃ。

 儂が一度星屑を降らせた日に儂の意識は永き時の眠りから目覚めた………。

 儂を付け狙う者がイフリートかどうかは分からぬよ………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『いいや断言する。

 あいつの力は間違いなくイフリートだった。

 その証拠にアンタと同じか“それ以上のマナ”を感じた………。

 あんな化け物の中の化け物がこの星で俺達と共存していたってなると死んだ身の上でも恐ろしくなるわ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………アンタは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

精霊王なんだよな?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクスウェル?『王かどうかはともかくイフリートやその他の眷属達よりかは上の存在ではあるな………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『………だったらイフリートに勝てるのか………? 』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクスウェル『勝てる………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とは言い切れぬな………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『自信のねぇ返事だな………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まぁいいか………。

 これからはあいつらの時代だ。

 後のことはあいつらに任せて消えるとしますかねぇ………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクスウェル?『……もうよいのか………?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバ『いいさ、

 俺がいつまでもカオスの中で見守り続けてることの方がおかしいんだ。

 俺が残り続けてたらまたあいつは後ろを振り替えるかもしれねぇ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………ならこんな俺はいない方がカオスのためになんのさ………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクスウェル?『…承った………。

 お主の魂よ………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悠久の彼方へと還るがよい………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクスウェル『………安らかに眠るがよい………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……逝きおったな………。

 死してなお孫を思いやるいいエルフじゃったな………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………しかしイフリートか………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目覚めたばかりの儂よりも強くなっておるやもしれぬな………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………やはりこの星屑を砕かねばならぬのかのぅ………。』

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