テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
新ウィンドブリズ山
ダイン「カオス……!!」
カオス「!
ダイン……?」
ダイン「乗って……!」
ダインは今掘り出したレアバードに飛び乗ってからカオスにも同乗するよう命じる。ダインはレアバードで運んでくれるつもりらしい。
カオス「いいのか?
ダインはこれからランドール達の所に戻らないといけないんじゃ……?」
ダイン「ここまで付き合ったら最後まで見届けたい……!
カオスはそのカイメラとかいう奴を倒すために今日まで頑張って来たんでしょ……?
師として弟子の晴れ舞台を見物したいから……!」
カオス「ダイン……。」
本当にバルツィエにしておくには勿体無い程ダインは親切な性格をしている。やはりダインは敵にするよりも味方に引き入れたい、そうカオスは思った。
アローネ「わっ、私はどうすれば……!?」
カオスがレアバードに乗るとアローネが一人取り残されそうになり慌てる。アローネのことを忘れていた。と言うかこれはどうすればよいのだろうか?
ダイン「貴女も乗っていい……。
女一人増えたくらいで飛ばなくなるほどこの子の飛行性能は低くはない……。」
アローネ「…私がご一緒しても宜しいのですか?」
ダイン「いい……。
カオスはうちを友達と言ってくれた……。
なら……、
カオスの友達ならうちとも友達になれそう……。」
アローネ「はっ、はぁ………?
どうして貴女が私達を乗せて下さるのかは分かりませんが……、
……ともかく……、
お願いします………。
私も連れていって下さい……。」
ダイン「任せて……。
超特急で飛ぶから道案内宜しく……。」
アローネがカオスの後ろに乗り込む。少し狭いがダインの操縦技術なら振り落とされるということはないだろう。
カオス「ダイン!」
ダイン「しっかり掴まってて……。
急ぎみたいだし少し運転が荒くなる……。
……それじゃ、
行くよ……!」
ダインがレアバードを起動させ一気に上空まで飛び上がる。一人分重量が増えたせいか後ろの方は若干揺れが大きくなり、
アローネ「ふっ、ふわぁぁぁぁ~~~!!?」
空を飛ぶ経験をしたことがないアローネから変な悲鳴が上がる。
ふわぁ?
どんな悲鳴だよ………。
新ウィンドブリズ山 麓
カイメラジャバウォック「ゴォォォォォォォォォォォォォォッ!!」
ウインドラ「はぁ……はぁ………!」
タレス「……っ………。」
ミシガン「タレス……しっかり……!」
オサムロウ「流石にこれ以上は時間稼ぎが厳しいな………。
我の魔術でフォローするのもそろそろ限界だ……。
ここが引き際だろうな……。」
ウインドラ「何を言ってるんだ!!
まだアローネがカオスを連れ戻していないだろう!!」
ミシガン「そうだよ!
ここで私達があいつから逃げたらあいつはカオスとアローネさんのところに行っちゃうんだよ!!?
私達がまんまとあのカイメラを連れてきちゃったんだから私達であいつを何とかしないと!!」
オサムロウ「それが出来なかったから我等はこの一ヶ月奴に敗北を重ねられ続けてきたのではないか。
……ここまで来て悔しいと思うだろうがカオスの修行の成果は諦めて別の手段で合流すべきだ。
その後このカイメラを後回しにし他の四体のヴェノムの主を手分けして討伐に当たる。
そして最後にまたカイメラ討伐について作戦を立てよう。
ここで時間を浪費し過ぎたのだ。
これ以上このカイメラに時間を取っている暇などない。」
ウインドラ「そんな都合のいい合流方法があるのか!?
それにここにはグリフォンだっているんだぞ!?
カオスとアローネだけでグリフォンの相手など出来る筈がない!!
そんなところにこのカイメラも投入した暁には二人は……!!」
オサムロウ「………アローネという戦力が無くなってしまうのは惜しいが、
カオスが仮に殺られてしまった場合………、
カオスと共に精霊も息絶えるだろうか………。」
ウインドラ「貴様!!
まさか本気でそんなことを口にしているのではないだろうな!!?」
ミシガン「カオスが死ねば精霊も一緒に死ぬとは限らないんだよ!?
もしかしたらカオスが死んじゃった瞬間に精霊が解放されて精霊が手当たり次第に暴れだすかもしれないし……!!」
オサムロウ「我も本気でそう思っている訳ではない………。
だがしかし我等ダレイオス勢とソナタ等とでは当初のスタンス自体が違うのだ。
我等はあくまでもマテオとバルツィエという組織と戦うために九の部族達を震え立たせようとしていた。
だが後になって我にだけ実は精霊が世界を破壊しようとしているなどと報告されても困る。
我等は始めからソナタ等に依頼していたのはダレイオスのヴェノムの主達の討伐を遂行してもらうことだけだった。
ソナタ等はソナタ等五人ともう一人のレイディーという女性の計六人でこの依頼にあたっている。
多少数が減ったところで依頼さえこなしてもらえればそれでよかった。
精霊による世界破壊は管轄外だ。
だがしかし世界を壊されてしまっては事だ。
ならばここでその脅威を勝手に消えていくのも一つの手だろう。
我等ダレイオスは精霊の審判に脅かされることなくマテオと戦え「おい!今すぐその口を閉じろ!」」
ウインドラ「カオスは必ず修行を終えて俺達と合流する!!
そしてグリフォンもこのカイメラも俺達で倒す!!
カオスが死ぬなんてことは絶対にあり得ない!!
あり得たとしても俺達がそれを阻止して見せる!!
カオスも世界も失ったりはしない!!!」
ミシガン「私達は離れていてもずっとお互いに思いあってきた!!
ずっと心は側にあった!!
今更誰かが欠けるようなことになんてならない!!
そんなの仲間の考えることじゃないよ!!」
オサムロウ「……そうだな……。
我はあくまでも“同行者”であるからな……。
ダレイオス陣営の上に近しき者として対局を見据えた判断を下さねばならぬ。
ソナタ等は単なる“下請け”に過ぎんのだ。」
ウインドラ「……!!
このカイメラをどうにかしたら真っ先に貴様を叩き出してやるからな!!」
オサムロウ「………ではどうにかしてみせよ………。
あの悪魔をソナタ等だけで倒しきれるか?」
ウインドラ「ぐっ………!?」
カイメラジャバウォック「ウォオォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!」
ミシガン「………カオス………アローネさん………、
早く戻ってきて………。
でないと………。
………え………?」
ウインドラ「………………!
あれは…………!?」
オサムロウ「レアバード…………!?
バルツィエか………!
こんな時に………!」
ウインドラ「狙ったかのような最悪なタイミングで来たな!!
流石にカイメラとバルツィエを同時に相手となると……!?」
ミシガン「待って!!
よく見てよあれ!!?
カオスとアローネさんが乗ってるよ!!?」
ウインドラ「何だと!?」
オサムロウ「………何故カオスとアローネがあれに乗っているのだ………?」
ダイン達三人が搭乗するレアバードはどうにかウインドラ達の元へと辿り着いた。地上ではウインドラ達がカイメラとの戦闘で疲弊しているのが分かる。
アローネ「……!
良かった!
間に合いました!!
ダインさん!
早く地上へと「有り難うダイン!!」カオス!!?」
カオスは飛行するレアバードから飛び下り地上にいるカイメラの頭上を取り………、
カオス「フレアボム!!!!」
ありったけのマナを注ぎ込んだ魔技フレアボムでカイメラジャバウォックを爆撃する。
カイメラジャバウォック「ゴァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッ!!!!!!?」