テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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VSカイメラバタフライ、そして………

新ウィンドブリズ山 麓

 

 

 

タレス「カオスさん!!

 次はボクにお願いします!!」

 

 

 タレスがミシガンやウインドラのように同系統魔術で自分をパワーアップさせてほしいと申し出てくる。相談もなく二人をパワーアップさせておいてなんだが俺の魔術を目にしながら自分から俺に魔術を使ってほしいと言えるなんてかなりの命知らずなことだと思う。下手したらちゃんと作用せずにダメージを負うだけか最悪死ぬことになるかもしれないんだぞ?

 

 

 ………まぁそんな不信を抱いたとしてももう俺がここで躊躇することはない。事前にタレスも地属性の攻撃を吸収することは理解している。ここで時間を磨り減らすことはもうしないんだ。

 

 

 俺は俺と皆を信じてただ魔術を撃つだけでいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「『岩石よ!!我が手となりて敵を押し潰せ!!

 

 

 ストーンブラスト!!

 

 

 追撃の百連撃!!」

 

 

 俺の呼応に地面に出来た魔方陣から数々の岩の棘がカイメラバタフライを穿っていく。見た目は甲虫のようで固い甲殻を持ってはいそうではあったが俺の発生させた岩石に触れたところから風穴を作り上げていく。これは完全にその固そうな防御が意味をなしていない。この変身は俺にとっては初見であったのだが情報が無くとも風属性の敵だと分かれば前の四つの姿と時と対処は同じだ。俺はただカイメラとタレスに対して作用するように魔術を放つだけでいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タレス「こっこれはぁぁぁっ………!?

 ボクにも大きな力が流れ込んでくる………!!」

 

 

 タレスの方も何事もなくパワーアップに成功したようだ。ミシガンとウインドラの時のように体から凄まじい両のマナが溢れだしてるのが分かる。今度もタレスに止めを刺してもらおうか。

 

 

 そのつもりだったが………、

 

 

カイメラバタフライ「ギギィィ………!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バサァッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「……空へ!?」

 

 

 カイメラバタフライは見るからに昆虫の成虫を巨大化したギガントモンスターだった。背中には羽が生えており体をボロボロにしながらもその翼を広げ俺の繰り出した岩石から逃れるべく大空へと飛翔する。

 

 

ウインドラ「不味いな………、

 あの姿の奴を空中に逃したら奴自身が降りてこない限り空中から殺傷性のある斬撃の風が飛んでくる………。

 奴の地属性以外のエレメンタルアーマーがあっては中々地上に叩き落とすことも難しいしどうすれば………!」

 

 

 ウインドラが愚痴を溢すようにカイメラバタフライと戦った体験談を口にする。弱点の地属性魔術が使えるタレスがいてもあの昆虫形態のカイメラに苦戦を強いられてきたようだ。

 

 

 俺もどうやってあのカイメラバタフライを空中から地上に落とせばいいのか作戦を考えようとしたがその間に俺の出したストーンブラストは消え去り………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイン「『インブレイスエンド!!!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カイメラバタフライ「ギィァァォォォッ!!?」

 

 

カオス「ダイン!!」

 

 

 ダインが空中からカイメラバタフライの背中目掛けて巨大な氷の塊を落とす。質量を持った氷に押し潰される形でカイメラが地上へと到着する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「ダインさん……!!」

 

 

ダイン「うちの氷は効かなくても飛ぶ能力を封じることくらいなら出来る……。

 羽を羽ばたかせて飛ぶならその羽を動かなくしてあげればいい……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシガン「……本当にあの人私達の手助けをしてくれるの……?」

 

 

オサムロウ「バルツィエに借りを作るとはな………。

 ダイン=セゼア………、

 これはバルツィエの裏切り行為と見てとれるが………。」

 

 

カオス「言ったでしょう?

 ダインはいい人だって、

 バルツィエの中にもいい人だっていたんですよ。」

 

 

オサムロウ「………」

 

 

 

 

ウインドラ「動きが止まった今がチャンスだ!!

 

 

 “タレス!!”

 やれ!!」

 

 

 

 

タレス「口出しされなくても分かってますよ!!

 それではお見舞いしますよ!!

 ボクの新たな力を……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『地に伏す愚かな贄を喰らいつくせ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グランドダッシャー!!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カイメラバタフライ「ギギイィィィァァァァァァァァァァァォッッッッッ!!!!!」

 

 

 氷で動けなくなったカイメラの真下から地割れが起こり中から波動のような熱気を帯びた鋭い槍のような岩々がカイメラを突き刺していく。カイメラの背中に乗せられた氷のせいで羽を羽ばたかせてその岩から逃れようとするがその羽すら貫かれてしまいカイメラは飛行能力すら奪われてしまう。

 

 

 そして最後には羽すらもがれカイメラバタフライの体はなすすべなく朽ち果てそこからまた次の変身へと移項すべく溶解していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「いいぞ!!

 これは効いている!!

 今ならこのカイメラすら俺達の敵ではない!!」

 

 

カオス「もう変身する姿は今ので最後!?」

 

 

オサムロウ「いや………、

 我々も奴の姿は今のバタフライを含めて五つまでは確認しているが六属性完全耐性のことを踏まえれば後一つだけまだ確認していない姿がある………。

 それさえ倒してしまえばこのカイメラももう終わりだろう………。」

 

 

ミシガン「じゃあとうとう次はその最後になるのかな………。」

 

 

カオス「例えどんな姿に変身しても今の俺達ならこいつを倒すことが出来………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カイメラジャバウォック「ブオオォオォォォォォォォォォォォォオォオオォォオ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 バタフライ形態から次に変身した姿はジャバウォックだった。何かとこのカイメラは一番この形態へ変身するのが多いな………。ここが元々カイメラがいた地方だからなのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だがそれでも俺がやることは変わらない………。氷属性の姿になったとしても俺には………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「『火炎よ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 我が手となりて敵を焼き尽くせ!!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 唱える火の魔術。先のサンダーブレードの時のように詠唱中にまた違う魔術のイメージが頭の中に流れ込んでくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この魔術ならいける!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「『イラプション!!!!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カイメラジャバウォック「ブオオォオォォァァァァァォッ!!!」

 

 

 動きの鈍いジャバウォック形態なら余裕で詠唱を唱えながらでも魔術を当てられる。変身して直ぐで悪いと思ったがお前との戦いは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日で終わりにしないと!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「完全にカイメラを圧倒している………。

 ………カオスが復帰しただけでここまで………。」

 

 

ダイン「カオスがいると何でも出来る気がしてくるね……。

 カオスは頼りになるよ本当に……。」

 

 

アローネ「……そうですね。

 カオスは初めてお会いした時からずっとそうでしたから……。

 

 

 ………苦難を乗り越えて大きな力を身につけてきたようですね………。

 今のカオスからは以前のような御自身を拒絶するかのような部分が感じられません。

 

 

 やっと………、

 やっと御自身を受け入れることが出来たのですね………。」

 

 

ダイン「確かに数日一緒にいてカオスは精霊と自分を別々のものとして扱ってほしい感は出てた……。

 カオスがいたっていう村での事件は自分の責任だって悩んでいたみたいだけどカオスは誉められる場面で誉められてもそれは精霊の力だって言って自分のしたことを認めないところがあった……。」

 

 

アローネ「例えあの精霊の力が本当のカオスのものでなくともそれを使用しているのはカオスの意思……。

 精霊を道具扱いする訳ではありませんがカオスの意思で何かを起こしたというのであればそれはカオス自身の功績になります。

 カオスは今日までそのことを御自身で理解することを放棄していました。

 

 

 ……ですが今のカオスは………!」

 

 

ダイン「それを自分で理解し始めたんだね……。

 見ていて微笑ましいよ……。

 人が成長する場面ってのは……。」

 

 

アローネ「もうカオスは御自身と向き合い御自身の弱い心を克服しました。

 

 

 ……後は………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼のやりたいように世界を救うことだけです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイン「……カオスは世界なんかよりも貴女達の力になりたいってだけだと思うんどけどね……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「さぁ!!次は何に………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カイメラ???「ブクブクブク!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カイメラのスライム状の体が急激に膨れ上がっていく。これまでの変身で着実に削り取っていた筈だというのにまだこんなに質量を隠し持っていたのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそこから徐々に形を持ち始め最終的に巨大な翼を持つ全身が深紅に染まった蜥蜴のような姿になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………この姿は………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………ドラゴン!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カイメラレッドドラゴン「オ”オ”オ”オ”オ”オオオオォォォォォォオォォォォォオォォォォッッッッ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………ドラゴン………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 デリス=カーラーンの数多く確認されている生物の中でもっとも巨大な体を持ちもっとも長命な種とされる生物で自然界の中でもダントツの食物連鎖の頂点に君臨するハ虫類………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カイメラが変身したレッドドラゴンはそのドラゴン達の中でも郡を抜いて最強と称される程に他の龍を寄せ付けない強さを持つ………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 すなわち………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 デリス=カーラーンの全生物の中でも最強の種とされるレッドドラゴンがカイメラに吸収されその不死性と無敵の戦闘力を兼ね揃えた極めて危険な生物と化したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヴェノムの王………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実にその名で呼ぶに恐ろしいほどに適した存在だ………。

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