テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
新ウィンドブリズ山 麓
ウインドラ「こいつは………レッドドラゴン……!?」
ミシガン「え”!!?
レッドドラゴン……!?
その名前ってミストに住んでた私でも知ってるくらい有名なやつだよ!?
なんでも現代ではそのドラゴンに勝てる生物がいないって言うくらい強いとかって……!!
これがそうなの!!?」
タレス「…レッドドラゴン………。
実物を見るのは初めてです……。
寿命がエルフを凌いで永く現存で生きていた個体の中には三千年生きているのではないかと推測されている個体もいるとか………。
その食物連鎖のトップに君臨するからなのか確認されている数は僅か十頭に満たない程度でその殆どがヴェノムが現れ始めた百年前に絶滅したと噂されていましたが………。」
カオス「生き残りがいたんだな………。
おじいちゃんの話では“龍の巣”って場所にもレッドドラゴンはいなかった筈だけどカイメラはどこでレッドドラゴンを吸収したんだ………?」
カイメラレッドドラゴン「オ”オ”オ”オ”オ”オ”オオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオ!!!!!!」
ビリビリビリビリビリビリビリビリビリ……!!!!
カオスタレスミシガンウインドラ「……!!?」
カイメラの変身したレッドドラゴンの咆哮で空気が震動する。カイメラが吼えただけどというのに空気から伝わってくる揺れは直に押し飛ばされるかのような圧力を感じる。
カイメラの大きさはこの時点であのクラーケンと並ぶ程の大きさにまで肥大化している。その上レッドドラゴンは単純な力は全生物屈指の強さで鱗の硬さは同じドラゴンの牙をも通さない程に硬いと聞く。これを相手にするには国が総出で挑まなければ先ず勝てないとさえ文献には載っていたのを見たことがある。
………それでも俺にはそんなことは関係ない。俺にはこのデリス=カーラーンの一つの星の時代さえ終わらせかねない精霊の力がある。カイメラの変身のカードにレッドドラゴンがあったことには驚かされたがそれでもレッドドラゴンはこの星で生まれた一種の生命体に過ぎない。カイメラといえど所詮は星を破壊し尽くす精霊の力の前には無力の筈だ。
………流れからしてこの姿はカイメラの“火の姿”、
ならば俺が使う魔術は勿論………、
カオス「『氷雪よ!!我が手となりて「待ってカオス!!」………』」
呪文を詠唱し始めるとダインがストップをかける。
カオス「ダイン!
何で止めるんだ!?」
ダイン「カオスダメ……!!
ここじゃ氷の魔術はダメ……!!」
ここじゃ氷の魔術がダメ?どういうことだ?カイメラは変身する度に系統属性と弱点属性を変化させるヴェノムで弱点以外の属性を無効化する。流れ的にジャバウォックが火属性でマンティコアが風属性、ビッグフロスターが雷属性、ブルータルが水属性、バタフライが地属性………、
と来ればこのレッドドラゴンは情報的にも火属性のモンスターで弱点は氷になるのだが………、
タレス「………スペクタクルズによると氷が弱点とはなっていますが………?」
ダインが氷の魔術を止めに入ったのを見て俺と同じ疑問を抱いたタレスがカイメラレッドドラゴンの情報を教えてくれた。やはり弱点は氷。俺が使おうとしたアイシクルは何も間違ってはいないと思うのだがそれなら何故止められたのか………?
ダイン「この場所は今カオスの修行で凄く寒くなってる……!
この前の説明では精霊の力がカオスには働いているみたいだからカオスは寒さを感じないだろうけどカオスの仲間の人達は多分これ以上この辺りの気温を下げられたらとてもじゃないけど死んじゃうよ……!?
共鳴は直接的には影響を受けないけど火や氷のように回りの気温に作用する術の影響だけは避けられない……!
ここでカオスの氷の魔術が使われたら仲間の人達は気温だけで氷付けになっちゃう……!!」
カオス・タレス・ミシガン・ウインドラ・オサムロウ「!!?」
何だって…!?この寒さのせいでカイメラに氷の魔術を使うことが出来ない!?
ミシガン「たっ…確かに私達この辺りでも凄い寒いからここから先に行くことが出来なくてアローネさんに一人でカオスを捜しに行ってもらったから今より寒くなると……。」
タレス「この気温でも結構ギリギリなラインですね……。
防寒着と戦闘中の運動でどうにか寒さには耐えてきましたが………。」
ウインドラ「寒さは人体から熱を奪う………。
熱を奪われたエルフは手や足の力が通常の時よりも大分落ち込む………。
より戦闘続行が厳しくなるな……。」
カオス「そんな……!?
だったら火の魔術でこの辺りを暖めて「それも待て!」」
今度はオサムロウから待てがかかる。今度は一体何だ!?
オサムロウ「ここは麓とはいえ山岳地帯だ。山岳地帯の天候の移り変わりは只でさえ激しい。
………このような超低気温の場所でソナタの放つ超高温の魔術など放ってみろ。
この山からダレイオスの北半分まで凄まじい嵐が吹き荒れるぞ?」
カオス「…!?
何でそんなことに……!?」
アローネ「それほどまでにカオスの魔術が及ぼす影響が大きいのです!!
この氷雪地帯の雪や氷が一気に蒸発し発生した上昇気流で出来た積乱雲は今までに見たこともないくらいの規模の激しい雨を降らせるでしょう!
風というのは上空に行けば行くほど激しさを増します!
本来エルフの魔術がが天候に関与する事例はありませんが少なくともこの地方の気温に影響を与えるカオスの魔術は世界の風の流れを大きく動かします!
その発現地ではとんでもない気候変動が発生するのです!!」
カオス「………要するにここでは、
氷の魔術が使えないし火の魔術も多用出来ないってことか………。
だとしたら………。」
カイメラレッドドラゴン「フシュルルルルルルル!!!!!」
この地上最強クラスの化け物相手にどうやって戦えばいいんだ………?相手は氷以外の属性攻撃を無効化するんだぞ?物理的な攻撃もこいつの鋼鉄並の体には効きそうにないし………。