テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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王者

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「『ファイヤーボール!!』」ダイン「『アイシクル!!』」タレス「『ストーンブラスト!!』」アローネ「『ウインドカッター!!』」ミシガン「『アクアエッジ!!』」ウインドラ「『ライトニング!!』」

 

 

 シックスヘッドカイメラが放つ六射咆哮砲撃(アスタリスク)を六つの魔術が迎え撃つ。それぞれが対応したブレスを相殺すべく衝突すれば中和され安全に凌ぐことが出来る筈の属性の魔術をぶつける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………しかしブレスの勢いは止まらずカオス以外の魔術は押し負けて………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「全員かわせ!!!」

 

 

アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ・ダイン「!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オサムロウの一声に皆がカイメラから放たれたブレスを紙一重にかわす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 かわされた五つのブレスは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大地を抉りとりながら地平線の彼方まで五本の線を引いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ブレスが通った後には直前まであったであろう物達が、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 綺麗にくり貫かれて残っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシガン「なっ、何よこれ………、

 こんなの受けたら私達なんて一瞬で灰になっちゃう………。」

 

 

ウインドラ「灰が残ればまだいい方だろう………。

 これは灰すら残るかどうか………。」

 

 

ダイン「このブレス………、

 これまでの変身のブレスとは次元が違う……。

 あのカイメラに近付いて攻撃するのは危険……。」

 

 

アローネ「………では魔術による遠距離からの迎撃しか手はありませんね………。

 

 

 タレス、

 あのカイメラはどの魔術が効きますか………?」

 

 

タレス「少し待ってください。

 今調べます。」

 

 

 アローネに促されてタレスがスペクタクルズでシックスヘッドカイメラの情報を調べる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ビビッ!!

 

 

タレス「………」

 

 

オサムロウ「どうであった………?」

 

 

タレス「……目標生物種族は………エラー………。

 スペクタクルズが生物として認識しません………。

 分類は魔法生物のままです………。

 他の特長は全てアンノウン………、

 耐性属性及び弱点属性は………、

 

 

 ………!?

 ありません…!?」

 

 

カオス「ない………?

 これまで弱点の属性以外の五つは無効化してたけどこの変身はどの攻撃も効くってこと?」

 

 

アローネ「てっきり首一つ一つに弱点の属性魔術を当てなければならないと思いましたが今回の変身は無耐性と言うのであればセオリー通りに「そうじゃありません!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タレス「………このシックスヘッドカイメラには………弱点の属性がありません………!

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()!()!()

 この姿のカイメラには魔術による攻撃は効きません!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス・アローネ・ミシガン・ウインドラ・オサムロウ・ダイン「!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔術が………効かない………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それはつまり、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この場にいる七人の主砲が通じないということだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔術はこの世界に生きる全ての生物に与えられた命を削って使うことの出来る超常的な力………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その存在意義は攻撃だけでなく生活においても欠かせないものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ある時は飲み水を、ある時は風を起こし埃やチリなどを吹き払い、ある時は涼むために、ある時は土を耕し、ある時は何かを暖めるために、ある時は遭難時に定期的に自分の位置を誰かに伝える時などに………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 突き詰めれば魔術はエルフにとっては無くては生きていけないと言い切れるほどに信頼をおける武器でありまたは生活の元になるものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 役割はそれぞれがその時その時に応じて使いどころがありそれが適した力を発揮すればどのような困難な場面でも乗り切れる力がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それほど魔術は万能に近い能力が備わっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それがここに来て初めて通用しない場面に遭遇してしまった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 普通のエルフであったらヴェノムと対峙した際に魔術事態が効かないことに絶望した経験があっただろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかしカオス達はヴェノムに対しても魔術はその効力を示しこれまで幾度となくその信頼に応えて敵を殲滅してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カイメラの六つの変身でもそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カイメラの変身した六形態は五つの属性に耐性は持っていたが元の姿の弱点としていた属性にだけは変わらず弱点を残し魔術はその力を発揮した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それなのに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このカイメラにはそれが通じない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔術が初めて無価値となった敵シックスヘッドカイメラ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この敵は魔術では屠れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このシックスヘッドカイメラを倒すには、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 物理的な武器でしか倒せない………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが相手は異形といえどギガントモンスター。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ギガントモンスターは本来多人数の部隊が魔術を駆使して戦わねば勝てないと言われるモンスターだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 モンスター自体が人を越えるステータスを持っておりギガントモンスターはそれすら越える存在だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それを、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この場にいる七人で倒さねばならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それもこの場にいる七人の内前衛的な武器を持つのは五人………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その五人の内一人はヴェノムを淘汰する力は持ち合わせてはいない………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 故にまともな戦力は四人だけ………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオス、タレス、ウインドラ、ダイン………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この四人が今のところカイメラに有効打を加えられる四人だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 たった四人でどう立ち向かえばいいと言うのだ………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シックスヘッドカイメラの首は六つありその六つの全てから凄まじい破壊を孕んだブレスが飛んでくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 接近すること自体が間違いなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それでもこのシックスヘッドカイメラにダメージを与えられる策は接近して武器で攻撃するのみ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………ここまで、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここまでカイメラを追い詰めておきながらカイメラが一度変身しただけでもう打てる全ての手を塞がれてしまった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここまで来て………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔術という手が封じられただけでカオス達はこの六つ首の悪魔に勝つ算段を失ってしまった………。

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