テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

447 / 972
向かい風の戦い

砕かれた山地

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「まだだ!!

 まだ魔術が効かないと分かっても直接攻撃ならこいつにダメージを与えられる筈だ!!」

 

 

 カイメラに対して絶望的な状況の中ウインドラが諦められないといった感情を剥き出しにして叫ぶ。ここでカイメラ討伐を諦めたら今までの一ヶ月は全て水の泡となって消える。しかし接近戦は………、

 

 

ダイン「接近してもあの咆哮撃が飛んでくるだけ……。

 あれだけで普通の人だったら一瞬で消される……。」

 

 

 ウインドラ以外の全員が想像したことをダインが代わりに代弁する。ダインが代弁したのは常識的に考えて砲撃の至近距離に飛び込んでいくという発想があり得なかったからだ。他のカオス以外の五人も同様に同じ思考に至ったのだが………、

 

 

ウインドラ「……今の咆哮は確かに威力も及ぶ範囲も目を見張るものがあった………。

 

 

 だが六つの首から放たれた砲撃は全て元の変身前の六つ首が得意としていた属性によるものだった!!」

 

 

カオス・アローネ・タレス・ミシガン・オサムロウ「!!」

 

 

ダイン「?

 それがどうしたの……?」

 

 

ウインドラ「………俺達はな。

 あのカイメラに似た特性があるんだよ………。

 流石に全属性完全耐性とまではいかないが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

オサムロウ「ほう………、

 言われてみれば確かにそうだな………。

 六つの首が決まった属性の砲撃波を放つ………。

 

 

 とすればカオス、アローネ、タレス、ミシガン、ウインドラでそれぞれジャバウォック、バタフライ、マンティコア、ビックフロスター、ブルータルの首に攻撃すれば………。」

 

 

アローネ「あの異質な変身を遂げたカイメラを攻略可能と言うことですね………。」

 

 

ウインドラ「そうだ。

 更に補則を付け加えるのなら………、

 

 

 ミシガン、俺の後ろに。」

 

 

ミシガン「……?」

 

 

 ミシガンがウインドラに促されてウインドラの後ろにつく。正面にはカイメラの首の一つのブルータルの首があった。

 

 

ウインドラ「………俺が奴の雷撃の避雷針となろう。

 ミシガンは俺の後ろからブルータルの首目掛けて水の魔術を。」

 

 

ミシガン「え!?

 でも全属性完全耐性だってさっきタレスが…!?」

 

 

ウインドラ「俺の推測が正しければスペクタクルズで読み取ったのは首一つ一つを他の五つの首が弱点をカバーしているからだ。

 だから首一つ一つには変わらず今も弱点が残っている筈………。

 ブルータルには水が効く。

 それだったら一人が盾となってもう一人が攻撃に専念するやり方がこのカイメラと戦う場合有効だろう。」

 

 

 ウインドラの説明に一応皆は頷く。確かにこのカイメラを相手にするにはその方法がより着実かつ安全に倒しきる算段だと言えよう。

 

 

タレス「それだと首一つ辺りに二人………。

 残りの三つの首はどうすれば………?」

 

 

ウインドラ「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 放置していても咆哮が飛んでくることは無いだろう。」

 

 

ダイン「うちは………どうすればいい………?」

 

 

オサムロウ「……ソナタは我と共に五人がそれぞれの首の攻撃に当たっている間それら以外の首の注意を引き付けておくのに専念してもらっていいか?

 バルツィエにこのようなことを頼むのも気が引けるが………。」

 

 

 オサムロウがダインにそうお願い事をする。まだ伝えてないがヴェノムの主を作り出したのは皆はバルツィエが怪しいと踏んでいる。それ以外にも色々とバルツィエには悪い噂が後を絶たないので共に隊列を組んで戦うのは気まずいのだろう。

 

 

ダイン「了解……。」

 

 

 ダインはオサムロウの指示に従う。このシックスヘッドカイメラの討伐に至ってはそれが今は最善だと分かったからだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………じゃあ先に俺がジャバウォックの首を叩いてくる!!」

 

 

 アローネ、タレス、ミシガン、ウインドラと違いカイメラと同様に全属性完全耐性を持つカオスは一足先にカイメラの首目掛けて走る。

 

 

 続いてウインドラ、ミシガンペアとタレス、アローネペアも持ち場についた。

 

 

アローネ「では私がバタフライの攻撃を受けます。

 タレスはウインドラが話したように後ろから迎撃をお願いしますね?」

 

 

タレス「任せてください。

 あんな首の一つや二つ軽く貫いてやりますよ。」

 

 

アローネ「…魔力の上がった今あまり私の近くで地属性の魔術を使われると私も被災してしまうので少々加減をしていただけると私としても安心して背中を任せられるのですが………。」

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「ミシガン!

 遠慮なく奴に水をかましてやれ!

 雷撃は俺が引き付ける!」

 

 

ミシガン「うん!

 分かった!

 早くこのブルータルの首を倒してビックフロスターも倒さないとね!

 そのためにも速攻で私がこのブルータルの首を倒してあげるんだから!!」

 

 

ウインドラ「…頼もしくなったなお前も………。」

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「我等は他の五人が役割に従事している間撹乱していればいい。

 いいな?」

 

 

ダイン「撹乱なら得意だから心配要らない……。」

 

 

オサムロウ「それでよい……。

 ではカオス達よ!!

 

 

 始めてくれ!」

 

 

 

 

 

 

カオス「分かりました!!

 それじゃあ………!、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………!?」

 

 

 最初にカオス、アローネ、タレス、ミシガン、ウインドラで倒そうとしたのはジャバウォック、バタフライ、ブルータルの首の三つだった。そして残りの首のレッドドラゴンとビックフロスター、マンティコアは後回しにして応戦しようとしていたのだが………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 作戦結構しようとしていきなりその作戦は破綻してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何故なら………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 六つの首それぞれが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「!?

 レッドドラゴンの首が…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シックスヘッドカイメラ「ホオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!」「ヒュオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「…!?

 ビックフロスターの首が……!?」

 

 

ミシガン「ウインドラ後ろに………!

 ………!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シックスヘッドカイメラ「ジャボボボボボボボボボボボボボッッ!!」「バチバチバチバチバチバチバチバチバチッッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「…!?

 マンティコアの首が…何故……!?」

 

 

タレス「アローネさん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シックスヘッドカイメラ「フォオオオオオオオオオオオオオオ!!!」「ゴスゥウウウウウウウウウウウウウッッッッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シックスヘッドカイメラ「ブオハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!「ヒュゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!」「ビュヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!」「ズドトドドドドドドドドドトドドドドドドトトドドドドドドドドドドドドドドッッッッ!!」「ザブアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」「バガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッッッッッッッッ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 続くシックスヘッドカイメラの第二波の咆哮によって見事七人の部隊は一瞬にして瓦解させられた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。