テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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跡絶える勇気

砕かれた山地

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パラパラ………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………………………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………………皆、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 無事………………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスが見た光景は仲間達がカイメラの第二の六射咆哮砲撃(アスタリスク)によって瀕死の重体に陥っていた姿であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シックスヘッドカイメラ「ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッ!!!!」「ブルルルルルアアアアアアアアアアアアア!!!!」「グゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」「ゲルルルルルルルルルルル!!!!」「コオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッ!!!!」「オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォッッッッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 たった一度の判断ミスでパーティがほぼ壊滅状態に陥ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一度目のシックスヘッドカイメラのブレスでどうして固有の首の方向にしかブレスを吐くことが出来ないと錯覚してしまったのだろうか………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウインドラの情報整理には皆も納得した上でウインドラの作戦にのった。ウインドラ一人を責めるのはお門違いだ。皆もウインドラが言い出さなくてもその作戦を実行したであろうから………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 では何が悪かったのか………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは攻めの姿勢に急ぎすぎてしまったからだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 敵の戦闘能力は未知数。もう少し情報を集めてから攻めの作戦を講じられればよかったのだが如何せんスペクタクルズで調べた全属性完全耐性という情報に惑わされ通用する攻撃手段を模索しようと安直に懐に飛び込んだのがいけなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのせいで二度目のブレスでカイメラの六つの首が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ことに後になって知らされた。この戦況の結果は油断と焦りがもたらした必然的なものだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「……………………………………………………………………………………………………………………………………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスは吼えた。カイメラに向かって吼えながら向かっていく。仲間達をその咆哮の一撃に沈められた怒りもあるが何よりも己の無力さにうちひしがれてその思いの丈のぶつけどころをカイメラへと擦り付けるだめに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「よくも!!

 よくもッ!!」

 

 

 急接近してカオスはカイメラの首の一つレッドドラゴンの首に斬りかかる。

 

 

 感情に任せた剣はカイメラの首の堅牢な硬さに傷一つ付かない。ここでこのカイメラについて六つの咆哮波が同時に撃てることと首が自在に伸び縮み出来ること、

 

 

 そして()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ことが分かった。

 

 

 それでもカオスは剣を振ることを止めず無防備な攻めを続けるが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガブリッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シックスヘッドカイメラ「ゴルルルルルッ!!」

 

 

 カオスの左腕はレッドドラゴンの首に噛み付かれてそこから空中へとカオスの体が持ち上げられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シックスヘッドカイメラ「ブルルッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「アガッ…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスはレッドドラゴンの首に振り回された後にブルータルの首の突進によって突き飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それによりレッドドラゴンの口にあった左腕は食いちぎられて失ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドサッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「グフッ…!?」

 

 

 激しい突きから地面に叩き付けられる。左腕を失った痛みも重なって意識が吹き飛びそうになった。

 

 

 それでも意識を失わなかったのはカオスが元から痛みに物理的な耐性があったのもあるが何より、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 仲間を守れなかった悔しさが一番大きかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔術を使えるようになって初めて仲間を本気で守りたいと思った。自分が誰よりも突出した能力を持ち誰よりも誰かが側にいてくれることに飢えた自分だからこそ仲間達よりも自分が真っ先に倒れるべきだというのに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 守れなかった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 所詮魔術を操れるようになったからと言って自分の力はやはり攻撃に特化したただの破壊兵器的な役割にしかならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その破壊兵器ですらこのカイメラには手も足も出ずに「気をしっかり持てカオス!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「何を血迷っている!

 奴の装甲が厚いことはレッドドラゴン形態の時に身に染みるほど理解していた筈だ。

 一人で先走るのではないぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………………オサムロウさん………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイン「うちも危なかったけどなんとか空に飛んで避けてた……。

 まだ戦えるよ……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ざっと見て残ったのはカオスとカイメラ撃退に関して難のある二人。この二人もカイメラのあの六射咆哮砲撃(アスタリスク)を食らえば次は無いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それなのに何故こうも闘志が消えない………?何故この惨状を目の当たりにしてまだこんな化け物と戦おうと思えるんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こいつの攻撃を食らえば例え常人より強化されたウインドラ達のような者達であっても一撃で倒されたというのに何故………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「………とにかくここは攻めるのではなく守りに入るぞ。

 あの伸び縮みする首もそう遠くまでは届くまい。

 そして離れれば離れるほど奴の咆哮砲撃もかわしやすくなる。

 ここは倒れた五人を抱えて一旦退避だ。」

 

 

 状況が状況なのでその判断は正しいだろう。この場で戦闘続行を望めば確実に倒れていった五人はカイメラの咆哮か噛み付きによって殺されてしまう。倒れた者を庇いながらではまともに戦うのは難しいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし続く言葉が、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「一度離れたらカオス、

 ソナタの強力な治癒術で五人を回復し体勢を立て直すのだ。

 そこからまたこのカイメラにどのようにして勝つかを考えるぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………何を言ってるんだ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このカイメラに勝つだって………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうやってこの不死身の怪物に勝つって言ってるんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この変身した姿になる前の単体の変身でさえも俺の魔術でやっと倒せたような相手なんだぞ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今度の変身はどうやっても俺の魔術ですら効かない攻略不可能な相手だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が使える魔術は地水火風氷雷の六つだ。そのどれもに耐性を持つこいつをどうやって倒せるって言うんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 笑わせるなよこの阿呆が………。

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